子犬期、体調が悪い様子もないのにお散歩を嫌がることがよくあります。
お散歩しないと運動不足になってしまうし、犬の健康を考えるとどうしても歩かせたいとお悩みの飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
子犬がなぜ歩かないのか?どうすれば歩くようになるのか?
犬のしつけの専門家が詳しく解説致します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
子犬が歩かない時の対処方法
歩かない原因を探る
子犬の時期に散歩を嫌がる、外に出ても歩かない時はなぜ歩かないのか?理由を探る必要があります。
犬も人間同様、性格があります。
好奇心が旺盛な犬、明るくて活発な犬、臆病で慎重な犬、無邪気で自由奔放な犬など様々です。
犬の性格によって、散歩に出ても動かない理由が違ってきます。
まずは、犬の性格を見て対応しましょう。
歩かないのではなく歩けない場合
お散歩に出たのに犬が歩かない原因は、歩かないのではなく歩けない可能性があります。
臆病な性格の犬や慎重派の犬は、歩かないのではなく怖くて歩けないのです。
子犬にとって、今いる場所が歩ける場所なのか?そうではないのか?判断することは難しいです。
また、外の環境に敏感に反応している可能性もあります。
主にこの2つの理由によって、外で歩かない可能性があります。
犬が歩かない時に、絶対にやってはいけないことがあります。
それは、リードを引っ張って無理矢理歩かせることです。
嫌がる犬を無理に散歩させてしまうと、お散歩が嫌いになってしまう危険性があるからです。
怖がっている様子が見られたら、いきなり歩かせるのではなく抱っこ散歩からはじめてみてください。
抱っこ散歩をすることで、環境に慣れさせることができます。
飼い主さんに抱っこされた状態で散歩コースを歩いて、この場所があるけるかどうか、犬自身が自分の目で見て感じて判断することが大切です。
外に出てすぐに飼い主さんの左側について歩ける犬は、滅多にいません。
環境になれて犬自身がこの場所は歩ける場所であると判断出来たら、まずは左側に付けずに自由にお散歩させてみましょう。
ただし、臭い嗅ぎをしそうになったらリードで合図を送って、止めて下さい。
臭い嗅ぎをさせてしまうと、拾い食いや排せつの失敗の原因になります。臭い嗅ぎは出来る限りさせないようにしながら、自由に歩いて慣れさせましょう。
まずは外の環境に慣れさせることを目的として、自信がついて歩けるようになったら、人の左側について歩くことを教えてあげましょう。
玄関前で歩かない
かなり臆病な性格で、玄関前で歩かなくなくなってしまうのであれば、いきなり長い距離を歩かなくても問題ありません。
家の前で、リードを付けた状態で少し離れて「おいで」と呼んであげて下さい。
呼んで愛犬が飼い主さんのところまで来ることが出来たら、沢山褒めてあげましょう。
次はさっきよりも少し距離を伸ばして、「おいで」と呼んで来たら褒めてあげて下さい。
少しずつ距離を伸ばしていくことを繰り返しましょう。
ほんの少しずつでも、家の前からは離れることができるようになります。
少しずつでいいので、外を歩くことができたという経験を積みながら距離を離していって下さい。
わがままで歩かない時の対処法
わがままで歩かない犬は、自分が主導権を握れないことが気に入らないから立ち止まっている可能性があります。
犬に主導権はありません。
主導権は飼い主さんにあるので「いくよ」と声を掛けて淡々と歩き続けてください。
犬が飼い主さんを引っ張っても、決して犬の要求を聞く必要はありません。
犬が臭いかぎをしようとしても、違う方向に行こうとしても、飼い主さんは自分の要求には応えてくれない、わがままは通らないということを行動で教えて下さい。
飼い主さんは止まってくれないという経験をすることで、犬のわがままな行動は無くなります。
歩かなくなった時のリードの使い方
犬が止まったままで動かなくなった時は、リードを無理矢理引っ張ると怖さが倍増してしまいます。
リードは引っ張るのではなく、合図を送るために使いましょう。
一瞬、リードで合図を送ってこちらに来させるイメージです。
リードを軽く引いて「〇〇ちゃん、おいで!」と呼んであげましょう。
飼い主さんのところへ来たら、沢山褒めてあげて下さい。
お散歩中に犬が歩かなくなった時のリードの使い方は、合図を送るツールとして使うと覚えてください。
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まとめ
お散歩で犬が歩かない時の対処法
- 歩かない原因を探る
- 動けない場合の対処法
- わがままな場合の対処法
子犬期の犬がお散歩中に立ち止まって歩かなくなってしまう原因とその対処法について、ご説明させて頂きました。
子犬期の犬が立ち止まって動かない時には、最初に歩かない原因をつきとめる必要があります。
原因は犬の性格によって異なりますが、大きく分けて2種類あります。
- 恐怖で歩けない
- わがままで歩かないこの2つです。
犬の様子を見ながら対応して頂きたいと思います。
恐怖で動けない場合いは、地面や環境に慣れさせる必要があります。
まずは抱っこ散歩で環境に慣れさせましょう。
大好きな飼い主さんに抱っこされた状態なら、お散歩することができます。
抱っこ散歩で環境に慣れたら、自らの足で歩かせてみて下さい。
動けない場合には、飼い主さんが正面で呼んであげて少しずつ距離を伸ばして行きましょう。
わがままで歩かない場合には、人が主導権を握って飼い主さんは要求を聞いてくれないという経験を積ませましょう。
犬が立ち止まれば人も立ち止まってくれるという考えにはならなくなり、立ち止まる行為はなくなります。
「歩けない場合」と「わがままの場合」では、対処法が異なるので犬の様子を見ながら対応して頂きたいと思います。
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