大型の商業施設や高速道路のサービスエリアなどに、ドッグランが設置されている場所が増えています。ドッグランは、愛犬をおもいっきり自由に走らせてあげることが出来て、運動不足解消にとても良い場所です。また、普段触れ合えないような犬同士の交流もすることが出来ます。しかし、自由であるがために飼い主がマナーを守らないとトラブルが発生する危険もある場所なのです。
ドッグランが良い場所なのか、悪い場所なのかは、飼い主のしつけとマナーが守れるか?によるのではないでしょうか。本来、ドッグランは危険な場所ではありません。公共の施設であっても、私設のものであっても、有料でも無料でも、犬達が安全に利用できる場所です。そこに、トラブルやケガが発生するかどうかは、飼い主さん次第と言っても過言ではありません。
ドッグランへ行く時の準備
ドッグランを利用するためには、まず犬が健康である必要があります。
狂犬病の予防接種後10日以上経過している必要があります。また、任意の混合ワクチンに関しても義務付けているドッグランもあるので、事前確認が必要です。ノミやマダニなどの害虫駆除が済んでいるか?下痢や嘔吐をしていないか?また、メスの場合にはヒート(生理)の時には利用は避けるようにしましょう。健康に問題がなければ、ドッグランを利用することが出来ます。
ドッグランを利用する前には、出来るだけトイレは済ませておきましょう。場所によっては、トイレが設置されているところもありますが、事前に済ませることをお勧めします。
持ち物
・首輪やリード
・水
・水飲み用の容器
・トイレセット(ビニール袋やウエットティッシュなど)
特に、夏場は熱中症予防のためにこまめな水分補給を行いましょう。
ドッグランでの注意点
出入口
ドッグランの出入り口は、二重扉になっています。犬が出入りし難いように、入る時には押して入り、出る時には引いて出られるようになっています。
出入りする際、犬には必ずリードを付けた状態にしましょう。また、他の犬が外へ出てしまわないように、十分注意して出入りしてください。
利用するエリア
ドッグランのほとんどが、小型犬用、大型犬用にエリアが分かれています。規定外のエリアを利用することは、マナー違反です。大型犬が小型犬エリアを利用することはもちろん厳禁ですが、逆も厳禁です。必ず、犬の大きさに合ったエリアを利用してください。
ドッグランでは犬から目を離さない
ドッグランの中に入ったら、すぐにリードを離さないで、出入り口から十分離れてから犬を放してください。出入口付近は、出入りが多いため興奮しやすい場所です。周囲の犬との距離を確認してから犬を放しましょう。決して、自分の犬から目を離さないようにします。思わぬ事故やトラブルを防ぐためにも、最も気を付けて頂きたい点のひとつです。飼い主さん同士の交流や情報交換につい夢中になって、愛犬がケガをしたら大変です。
トラブルになった時には?
もし、犬同士がケンカになってしまったら、速やかに犬同士を引き離しましょう。小型犬の場合には、出来るだけ高い位置に抱き上げます。もう一方が飛び掛かってきて噛まれる危険があるので、注意しましょう。中型犬以上の場合には、お互いの飼い主が犬を捕まえて引き離してください。
ケンカになってしまった際には、出来る限り速やかに引き離すことが重要です。早く止めないと、他の犬も参戦する危険があります。
おもちゃを持参しても良いドッグランがあります。もし、他の犬のおもちゃを自分の犬が取ってしまったら、すぐに返すようにしましょう。万が一、壊してしまったら丁寧にお詫びして弁償しましょう。
まとめ
ドッグランは、利用する飼い主と犬がマナーを守って利用すれば、とても良い場所です。利用する全ての人が楽しく過ごせるように、ルールとマナーは必ず守りましょう。