イタリアン・グレーハウンドのしつけや、飼い方をご紹介します。
イタリアン・グレーハウンドは体重が5キロ程度、体高もあまり高くはなく分類としては小型犬に属します。
毛があまり抜けない事、飼い主に忠実なことから最近人気のある犬種です。
イタリアン・グレーハウンドを初めて家に迎えた時のしつけ方や、どのような事に気をつけたらいいかをご紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
イタリアン・グレーハウンドタフのしつけには運動が必須
イタリアン・グレーハウンドは元々、サイトハウンド(視覚が優れており、素早く動ける)でもあるグレーハウンドから派生した犬種ではないかと言われていますが、確かな事は分かっていません。
素早く動くために、長く細い脚を持っており、走る姿はとても美しく、数千年前のエジプトではイタリアン・グレーハウンドを飼うことが一種のステータスにもなっていた程です。
ジャンプ力も相当あり、まさかここに?と驚いてしまうような高い場所に飛び乗る事が出来ます。
走る事もとても得意で、狩猟犬の名残で特に小さい動物や物を追いかけ走る事があります。
運動神経が良く、体力があるので、部屋の中にずっといると走り回ったりジャンプをしたり、と体をもてあまし気味になってしまいます。
生活の上で大事な事を覚えさせたり、しつけをするには少し、疲れさせてからぐらいがちょうどいいでしょう。
散歩をするとしても、人間ではイタリアン・グレートハウンドの早さには到底追いつく事はできません。
広いドッグランに連れて行き、1時間から2時間めいいっぱい走らせて遊んであげる必要があります。しつけはその後からやっとスタートします。
イタリアン・グレーハウンドのしつけのコツは怒らない事
イタリアン・グレーハウンドは性格的にはとても飼いやすく素直な性格をしています
。性格はどちらかというと、おとなしく、デリケート、臆病な性格なので、怒ったり厳しくしつけをしてしまうと、体調を崩してしまったり、お腹を壊してしまったりします。
無理やり何かをさせるような事は控えましょう。
怯えてしまい、人間を怖がるようになってしまったり、ご飯を食べなくなってしまったりします。
威嚇する、というよりも隠れる、逃げる、という方向に出やすいので、手を出しても逃げられる、近づくと身を隠す、など家庭犬とは程遠い姿になってしまいます。
飼い主が大好きすぎてノイローゼになってしまう
とにかく飼い主のことが大好きで常に一緒にいたいため、サークルの中に入れておくと、ワンワンと吠える訳ではなく、悲しげに鼻泣きをします。
放っておけば静かになるだろうと、しばらく待ってみても体力がある犬なので、なかなか泣き止まず、飼い主の方がノイローゼ気味になってしまうかもしれません。
サークルの中をずっとガリガリかいてみたり、留守番から帰ってきたらサークルの中がぐちゃぐちゃだったり、イタリアン・グレーハウンドは寂しさからそのような行動が出やすい犬種であるという事を覚えておきましょう。
しつけやすく、飼いやすい犬種ではありますが、人間が好きすぎるあまり、行動が極端になってしまうので飼い主になるのであればそれなりの覚悟をして飼うようにしてください。
イタリアン・グレーハウンドの飼い方
イタリアン・グレーハウンドはルーツがエジプトです。
個体にもよりますが、夏のエアコンですら寒いと感じるほど、寒さに弱い犬種です。
冬は散歩に行きたがらない犬もいるでしょう。
家の中で暖房の前や、毛布の中にくるまっている姿はとてもかわいいものです。
肌寒くなってきたら、寒さから体を守るものを準備してあげるようにしましょう。
寝床には毛布や、ヒーター、散歩の時はイタリアン・グレーハウンド用の洋服を着せてあげましょう。
特徴的な体型をしているため、イタリアン・グレーハウンド専門の洋服店はたくさんあります。
散歩では首から首輪が脱げないように注意して
散歩中、イタリアン・グレーハウンドを飼っている方が声を揃えていう事が、首から首輪が抜けやすい、という事です。
首と頭の幅に差があまりないため、強く引いてしまうとスポッと抜けてしまう心配があります。
足が早いので首輪が抜けて走り出してしまったら捕まえる事はとても困難です。
そのため、イタリアン・グレーハウンドなどの首が細めの犬種は太めの首輪をするか、胴輪(ハーネス)をつけている事が多いでしょう。
胴輪は、サイズがぴったり合ったものでないと動きを制限してしまい、さらには肌と胴輪が擦れる事で肌を傷つけてしまう恐れがあります。
イタリアン・グレーハウンドの首はとても弱いので、強く引っ張ったり、引くと首が締まるしつけ用の首輪は危ないので使わないようにしましょう。
ゲージやサークルは必ず屋根付きのものを準備する
脚力が優れたイタリアン・グレーハウンドを家の中でゲージに入れたりサークルに入れて飼うときは必ず屋根付きのものを選ぶようにしましょう。
とにかくジャンプ力がすごいので、もしかしたらそのゲージの壁を飛び越えてしまうかもしれません。
だいたい大人の胸元あたりまではジャンプできますので、子供の場合は頭の高さぐらいまでは余裕です。
庭の中だからと安心してノーリードで走らせておいて気付いたらいなくなっていた、という事もあり得ます。
走ったら最後、ものすごいスピードで走り去ってしまうので、呼び戻しの訓練もしておくようにしましょう。
とにかく動いていたいという欲求が強い犬種ですので、逃走には要注意です。
まとめ
イタリアン・グレーハウンドは運動が大好きで、小型犬の中では一番速く走る事ができます。
体力も若いうちは底なしで、家の中でもずっと走り回っているような活発さです。
その反面、性格は人見知りや内気なところもあり、臆病な部分を持っていますので、やんちゃな部分を怒らず褒めることでしつけるようにしましょう。