「犬を飼うということ」というテーマで、全8回にわたって紹介します。
7回目は「自由」について、説明致します。犬に癒されたいと思って飼う人が沢山います。
もちろん犬は私達を癒してくれますが、いいことばかりではありません。犬を飼うことと自由にはどのような関係があるのか、詳しく紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
犬と一緒に暮らすということは
「自由」とは?
犬と一緒に暮らすことと「自由」とは、どのような関係があるのでしょうか?
犬を迎え入れることになった場合、今までの生活スタイルを大きく変えたくない、犬に主導権を握られたくないと思う方は多いでしょう。
犬を迎え入れると、どうしても犬に気を遣います。
家庭犬は、人がお世話をしてあげなければ何もできません。
例えば、夏の暑い日はエアコンで室内の温度調節をきちんと行わなければ、熱中症になってしまいます。
犬と一緒に生活をするためには、ある程度の気遣いが必要です。
犬と一緒にお出掛けをしたいと考えた時、何処にでも行けるわけではありません。
ペットと一緒に過ごすことが出来る施設は限られてきます。
旅行に行く際には、犬をどこかに預けて人間だけで行くのか?連れて行くのか?によって、対応が異なります。
犬を迎え入れると自由が奪われるということを、認識していただきたいと思います。
犬と旅行
海外旅行へ行くことが好きな方が犬を一緒に連れて行った場合、帰ってくるのが大変なケースが多くみられます。
なぜなら、ワクチン接種が必要など犬がいることで手間がかかることがあるためです。
犬をどこかに預けて行ったほうが楽なのですが、一緒に楽しみたいという気持ちもあるでしょう。
夏になると、犬のしつけハグでお預かりする犬が増えます。
飼い主さんがお出掛けをされる際にお預かりするケースが増えるためです。
犬のしつけハグとしては、しっかりとトレーニングをさせて頂き、犬にも日常とは異なる刺激を与えることが出来て、有難いです。(笑)
犬に奪われる自由とは?
飼い主さんが仕事に出掛けて帰宅すると、真っ先に犬のお世話をしなければなりません。
ご飯をあげる、排せつ物の処理をする、構ってあげるなど、やらなければならないことが増えます。
犬は飼い主さんがいない間一人でお留守番をしていたので、帰宅後の要求が大きくなるのです。
きちんと犬の要求を満たしてあげないと、夜寝てくれないというケースも少なくありません。
犬が寝てくれないと人も寝られなくなるため、良いことはありません。
今までの生活にプラスして犬がいるという認識ではなく、生活が一新されるとお考えください。
今までの生活とは全く異なる、犬中心の生活になると認識してください。
例えば、旅行に犬を連れて行く場合はペット可の場所に宿泊する必要があります。
ペット可の宿泊施設は、少し値段が高くなります。
https://studio.youtube.com/video/wkPu0APJqjc/edit
犬を一人でお留守番させるわけには行きません。
しかし、連れて行くこともできない場合には預け先を探さなければなりません。
- 実家や親戚に預ける
- ペットホテルに預ける
などの方法がありますが、預け先によって費用も大きく異なります。
実家に預けた場合は料金が発生しないかもしれませんが、犬のしつけハグのようなペットホテルに預けた場合、平均で1泊4000~5000円程度の料金がかかります。
1週間預けた場合は35000円程度の料金がかかることになります。
犬に奪われる心の自由
更に、会えない間は愛犬のことが心配になるでしょう。
愛犬のことが気になって、旅行を十分に楽しむことができない飼い主さんもいらっしゃいます。
人間だけで楽しむつもりが、人間だけでは楽しめないという状態になってしまう飼い主さんは少なくありません。
犬を飼うと、犬がいないと「心ここにあらず」になってしまうことがよくあります。
犬を迎え入れると、とても気を遣います。
自由がなくなるというよりも不自由になり、犬に気を遣いたくなります。
何かしてあげたいという気持ちが自然と湧いてきます。
1頭ならまだよいのですが、多頭飼いになると更に大変です。
「犬を飼うということ」の6回目のテーマ「お金」でも説明しましたが、犬の頭数分だけお金もかかります。
2頭飼ったら2倍、3頭飼ったら3倍のお金がかかります。
犬を飼うと
- 気を遣う
- お金がかかる
- 自由を奪われる
良いことはありません。
なぜ犬を飼うの?
答えは「かわいいから」です(笑)
これに尽きると思います。
犬から人とは違うものを沢山もらうことができます。
人のようにしゃべったりしませんが、話し相手になるのです。
とにかく癒されます。
人とは異なる愛情を受けることができ、コミュニケーションをはかることができます。
犬から、お金には換えられない喜びを得ることができます!
お金がかかり、お世話をするための労力もかかるため、苦労する部分は多々あります。
犬を飼うということは、癒されるだけではないということをお承知おきください。
「犬を飼うということ」の総まとめ
犬を飼った時に苦労する点として、しつけなどに労力やお金がかかり、自由を奪われるなどが挙げられます。
犬を飼うということは、とても面倒くさいということを覚えておいてください。
癒されるだけではないとうことを覚えておいて頂きたいと思います。
迎え入れる犬種や性格は、ご自分の生活スタイルを考えて選んでください。
犬にかけられる時間がどれくらいあるのかを考慮して選んで欲しいと思います。
ペットショップやブリーダーに相談するだけでは、不十分です。
販売する側としては売りたいという気持ちが強いため、ご家族など第三者の意見を聞くことは大切です。
犬のしつけハグでは、飼い主さんの生活スタイルなどを考えて、迎え入れることをおすすめしない場合があります。
反対意見を聞くことも大事です。
- どんな行動をするのか
吠える、噛む、いたずらをするなどの行動が出ます。 - 排せつとしつけの大変さ
トイレトレーニングをきちんと行わなければ、色々な場所で排せつをしてしまうので、家の中が大変なことになります。 - 犬の管理方法
ケージ・クレート・自由に行動させるなど、どのような管理の方法を取るのかを決める必要があります。
管理の方法には、それぞれのメリットデメリットがあります。 - 4.性格とそれに合った環境
犬にも色々な性格があるため、性格や気質に合った対応をとる必要があります。 - お世話にかかる時間
犬にはお世話をする時間や労力がかかります。
しつけ、お散歩、お手入れなど様々な項目があります。 - 犬にかかる費用
ワクチン、食事、トリミング、病院代、保険料など犬にはお金がかかります。
お金に余裕がないと、犬を飼うことはできません。 - 飼い主と犬の自由
犬を飼うと、自由を奪われます。
犬主導の生活になってしまいます。
以上、紹介したことを十分理解した上で、犬を迎え入れることを検討していただきたいと思います。