多頭飼いをしている飼い主さんが気になる点の1つとして、犬同士のケンカがあります。
仲良くして欲しいのに、ふとした事でケンカになってしまうことがあります。
ケンカをさせない方法はあるのでしょうか?
プロドッグトレーナーが解説致します!
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
Youtubeに頂いたコメントの内容

犬種:ヨークシャテリア・キャバリア
月齢:3歳
性別:オス・メス
ケガをするようなケンカが多くて毎回ヨーキーの方が噛みつかれてケガをしている状態です。
ケンカの時はヨーキーがケガをしているので、必ず仲裁に入るようにしています。
ケンカの仲裁は病院で聞いた水をかけるなどをしていますが離さないので、手でこじ開けて離すので自分自身も縫う怪我をしたこともあります。
一緒に居てもケンカしないで居られることもあるので何とか噛みつく事が無くなればと思っています。
キャバリアの性格

キャバリアは一般的には攻撃性がない犬種です。
今までトレーニングをさせて頂いた中では、攻撃的な性格のキャバリアはいませんでした。
個体差はありますが、攻撃性の高いキャバリアに出会ったことが無いため、稀なケースだと思います。
犬同士の仲がかなり悪いのではないかと予測できます。
犬のケンカについて

ご相談者さんからの文章ではケンカの原因がわからないため、目が合っただけでケンカをしているという前提で回答させて頂きます。
ヨーキーが怪我をしていることから、ヨーキーを守ってあげたいという気持ちはわかります。
まずは、ケンカの原因が何かを探って下さい。
犬同士でケンカを解決させようとすると、どちらかが怪我をしてしまいます。
ご相談者さんが行っているように、人が仲裁をすることがベストだと考えています。
ただし、人が間に入って引き離すという方法ではありません。
犬のケンカを実際に見たことがあるという方はおわかりだと思いますが、ケンカをしている時の犬はパニック状態に陥っています。
全く周りが見えていない状況なので、とても危険です。
手を出してしまうと、人も襲われて噛まれる可能性もあります。
声を掛けて静止をかけたいのですが、興奮状態にあるため指示が通り難いでしょう。
犬のケンカの仲裁方法

多頭飼いで犬同士がケンカをするとわかっている場合には、リードを着けておいて下さい。
家の中でも、リードを着けっぱなしにしておきましょう。
犬がケンカを始めたら、リードを引っ張って2頭を引き離して下さい。
人が怪我をしないで済む状態で、静止をかけられるようにします。
更に、普段から指示語がしっかりと通るようにすることが大切です。
ケンカの原因を探る

犬がケンカをする原因を探りましょう。
ケガをしているのはヨーキーですが、ヨーキーからケンカを仕掛けている可能性もあります。
ヨーキーがケンカをしかけ、キャバリアがそのケンカを買って手を出している可能性が高いと思います。
もちろんケンカを買うのはよくありませんが、仕掛けられた為手を出しているのではないかと思います。
目が合っただけでケンカをしているのであれば、元々仲が良くないのではないかと考えられます。
ケンカをさせないためには?

犬同士の仲が悪い可能性があるため、2頭を一緒に居させない方が良いと考えます。
犬のしつけハグでお預かりした犬でも、ケンカをしやすい犬がいます。
最初は仲良く遊んでいても、急にケンカを始めてしまうことがあります。
長く一緒にいさせてしまうと、ケンカをする可能性が高くなってしまうのです。
時間を決めて、一定の時間は一緒に遊ばせて時間が来たら引き離すと良いでしょう。
クールダウンの時間を設けることで、一緒に遊んでいてもケンカに発展することを防ぐことが出来ます。
ケンカの原因によっても対処方法は異なりますが、ケンカをしない仕組みを作ってあげることも大事です。
長時間自由にさせてしまうと、縄張り争いなどケンカに発展しやすくなります。
ケンカが始まったら人が仲裁に入ることも出来ますが、人がずっと見ていることは難しいです。
クレートやケージの中で管理をして、フリーの時間を個々で設けるというのも一つの方法です。
時々、一緒にフリーにする時間を設けることでケンカを防ぐことができます。
2頭の様子を見ながら、徐々に一緒にフリーにする時間を長くしてあげると良いでしょう。
人が主導権を握る方法

人と犬の関係において、人が主導権を握る必要があります。
では、人が主導権を握るためにはどうすれば良いのでしょうか?
犬がリラックスしている状態の時に、指示が通るようにします。
まずは、犬が冷静な状態の時に「オイデ」「ハウス」などの指示語が通ることが大事です。
人と犬とのコミュニケーションを取るという点で、指示語が通るということはとても重要です。
『人が指示を出す→犬が従う』
という状態はとても重要なことなのです。
おやつを使って犬が言う事を聞いても、それはおやつが欲しいからやっている事なので、指示が通ったとは言えません。
指示語が通ったら、沢山褒めてあげて下さい。
犬は褒められる事がとても好きなので、おやつや物を使わなくても褒めてもらいたいという思いから、人の指示に従うようになります。
人に触られて嫌な気持ちになる犬はほとんどいません。
指示が通ったら沢山ほめて、開放するという方法を繰り返して下さい。
指示が通るようになるまでは、犬の方から来た時に沢山触ることは避けて下さい。
人が「おいで」の指示をして来た時にだけ触って褒めてあげるようにしましょう。
指示が通るようになっても、必ず褒めてあげて下さい。
褒めなくなると犬はその行動をしなくなってしまいます。
今まで出来ていた行動でも、褒めなければやらなくなってしまうのでご注意下さい。
犬が冷静な状態の時には120%指示が通るようにトレーニングしましょう。
人の指示が120%通るようになれば、人が主導権を握れています。
興奮した状態でも50%以上は指示が通るようにして下さい。
ケンカの静止

人が主導権を握った状態、指示が通る状態になっていればケンカの静止が出来るようになってきます。
ケンカをしそうになったら、犬の名前を呼んで静止をかけてください。
ケンカが始まってしまったら静止をかけることは難しいので、ケンカをする前に指示をすることが大切です。
犬の生活環境を整える

クレートやケージの中で管理をすることをお勧めします。
クレートやケージの中にいる時には大人しく過ごし、外に出たら遊ぶという生活にすることで犬にメリハリのある生活をさせることが出来ます。
犬の気持ちが安定しないという理由からケンカに発展する可能性もあります。
クレートやケージの中で生活をすることで、犬の気持ちが落ち着くためケンカに発展する可能性も低くなります。
まとめ

犬同士のケンカは、人が仲裁に入ることがベストです。
ご相談者さんが仲裁に入っていますが、手を出してしまうとケガをしてしまうので指示語を使って仲裁をするようにしましょう。
冷静な状態で指示語が120%通るようにトレーニングをして下さい。
指示がしっかりと通るようになったら、犬がケンカをする前にしっかりと静止を掛けてあげることで未然に防ぐことが出来るようになります。
クレートやケージの中で管理をすることによって犬にメリハリのある生活が出来るようになるので、犬の気持ちを安定させることが出来ます。
犬のしつけ ハグ



