犬にしつけを行うことは、安全に過ごすためにとても重要です。いざと言う時に飼い主さんの指示に従えるようにしておきたいものです。でも、教えても教えてもなかなか覚えてくれないと不安になりますよね。
そこで、プロのドッグトレーナーが犬に指示語を覚えさせる方法を教えます!
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
LINE@無料相談に頂いた質問の内容
犬種:ウェルシュ・コーギー・ベンブローク
月齢:4ヵ月と10日
性別:オス
- 甘噛みが凄い
- なかなかオスワリお手などのコマンドが覚えられない
ちゃんと教育出来るのか不安なので、アドバイスをお願いします。
コーギーの噛み癖
ご相談者さんの愛犬は生後4ヵ月のコーギーです。
コーギーは噛み癖が出やすい犬種の1つです。
月齢が若い犬でもじゃれ噛みだけではなく、本気で噛んでしまうこともあります。
コーギーは好奇心が旺盛な犬種でもあります。
また、攻撃的な面もあるため、多少しつけに苦労することもあります。
コーギーの場合、4ヵ月という月齢で噛むことを許してしまうことはよくありません。
最初はじゃれ噛みや愛情表現であったとしても、噛むという行為を許すことはNGです。
いずれ、噛むと人が引いてくれると勘違いをさせてしまう可能性があります。
噛み癖はきちんと叱ってあげて、やってはいけない行為であるということを教えてあげましょう。
まだ子犬なので、本気で叱るというよりも「払いのける」「注意をする」程度にしておいて下さい。
コーギーは好奇心旺盛な性格なので、人を試したがる傾向にあります。
月齢と共に落ち着く場合もありますが、子犬のうちにきちんと教えてあげることをお勧めします。
噛み癖を治す方法は、人が根気強く教えて行くことがベストだと思います。
インターネット上では様々な方法が挙げられていますが、噛んだらその都度ダメだということを教えて行くことが良い方法です。
噛み癖が酷くなり、人の手に傷をつけてしまうようでしたら、プロの手を借りて犬の性格に合ったトレーニングを行うことをお勧めします。
噛み癖はエスカレートしてしまうと大変なので、出来るだけ早く対処しましょう。
犬の噛みたいという要求は満たしてあげる必要があります。
何か噛んでも良いものを与えてあげて下さい。
指示語の教え方
コーギーの場合、個体差はありますが指示語を教えようとしても動きが激しくて、あまり反応がないケースがよく見られます。
犬のしつけハグでは、指示語を教える時には必ずリードを着けた状態でトレーニングを行います。
首輪にリードを着けて、行動に制限をかけた状態で行うのです。
自由に動いている犬に指示語を教えようとしても聞いてくれません。
リードを着けておくことで、飼い主さんの前に留めることが出来ます。
犬が聞く姿勢になることが出来るのです。
他にもサークルの中などで行えば逃げ場が無いため、人の指示を聞かざるを得ません。
指示をしたことが出来たら、沢山ほめてあげて下さい。
触られることが好きな場合には、沢山触って褒めてあげましょう。
指示をした行動が出来たら褒めてあげることが大事です。
最初に教えたい指示語は「オスワリ」「マテ」の2つです。
ご飯やおやつの前に「オスワリ」の指示語できちんと座る事ができたら、与えます。
「オスワリ」が出来たら、次は「マテ」です。
食器を置いて「オスワリ」が出来たら「マテ」の指示できちんと待つことが出来るように練習をします。
食器を置いた瞬間に食べに来てしまったら、リードを引っ張って合図をしてあげます。
例えば、ご飯を10回に分けます。
オスワリの指示で座らせて、マテの指示で待たせて出来たらご飯を上げるという行動を10回繰り返します。
きちんと出来るようになったら、1回で与えるようにします。
トレーニングは、出来たら褒めてあげることを繰り返し行っていきます。
長年ドッグトレーナーを行って来た経験上、指示語が覚えられない犬はいないと言えます。
教え方次第です。
子犬の時期にやって欲しいこと
子犬の時期は、人が呼ばなくても犬の方から来てくれます。
しかし、飼い主さんが犬を呼んだ時にきちんと来るようにして頂きたいです。
飼い主さんが犬を呼ぶ時は、お手入れなど犬が嫌がることを行う時が多いです。
そのため、犬は呼んでも来なくなります。
子犬の時期は、犬を呼んだらヨシヨシ触ってあげて終わりにするという行動を行って下さい。
犬を触る時間は、短くしましょう。
あまりしつこく触ると来なくなる可能性があります。
犬を触る時間は、2、3秒程度が適しています。
犬にとって少し物足りないくらいの長さで触ることがベストです。
犬の心理を考えて、犬の自由を奪わない長さで触ってあげて下さい。
人に呼ばれて行くと良いことがあると思わせれば、人のところに来ない犬はいません。
ご紹介した方法を行って頂ければ、指示語は入ります。
犬に覚えさせたい指示語
ご飯やおやつの時に「オスワリ」「マテ」を覚えさせます。
普段の生活の中で「オイデ」を覚えさせます。
更に「ハウス」を覚えさせましょう。
「ハウス」の指示で、クレートに入るようにしたいです。
「ハウス」の指示でクレートの中に入り、静かにおとなしくするように教えます。
ハウスの指示でクレートの中に入り大人しくしていることが出来れば、お留守番が出来るようになります。
人が来た際に吠えると、お客さんはあまり良い気分にはなりません。
人に友好的になることは出来なくても、吠えなくさせることは出来ます。
犬が吠える必要がなければ、吠えなくなります。
最も重要な指示語は「オイデ」です。
外に連れて行った時に「オイデ」の指示で来ることができないと困ります。
「オスワリ」「マテ」「オイデ」「ハウス」4つの指示語が通るようにして下さい。
4つの指示語の難易度
指示語は、犬の気持ちになって1つ1つ丁寧に教えてあげると良いでしょう。
「オスワリ」「マテ」はご飯の時に教えることが出来るので、難易度が低いと言えます。
聞かなければご飯がもらえないので、簡単に覚えることができるでしょう。
逆に「オイデ」「ハウス」は、少し難易度が高くなります。
根気強く教えてあげましょう。
番外編として、一緒に教えない方が良い指示語があります。
それは「オイデ」と「マテ」です。
犬が混乱してしまうことがあるので、「オイデ」と「マテ」は一緒に教えない方が良いでしょう。
1週間くらい間を開けることをお勧めします。
人が指示を出して犬がそれに従うということが大事です。
日々、犬とのコミュニケーションをしっかり取るようにしましょう。
まとめ
コーギーは噛み癖が出やすい犬種です。
好奇心旺盛で人を試したがる性格の犬が多いので、月齢が低いうちに噛んではいけないということを教えてあげましょう。
4ヵ月の子犬なので、厳しく叱るのではなく注意する程度が問題ありません。
エスカレートする前に止めさせて下さい。
子犬期は噛みたい欲求があるので、何か噛んでも良いものを与えると良いでしょう。
指示語は、「オスワリ」「マテ」「オイデ」「ハウス」4つの指示語が通るようにして下さい。
10年以上ドッグトレーナーを行って来た経験上、指示語が通らない犬はいないと言えます。
コミュニケーションを取りながら、根気強く教えてあげましょう。