犬のしつけ ハグ
外で排せつをすることが習慣になっていた犬に、室内でのトイレに切り変えたいという方もいらっしゃるでしょう。
長い年月外で排せつしていた場合、切り替えること犬の体に負担がかかる可能性がありますが、不可能ではありません。
外で排せつをしていた犬に室内でのトイレを教える方法について、説明します。
記事：犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
LINE無料相談への相談内容
犬種：マルチーズ 年齢：13歳
【相談内容】
問題の行動
外でおトイレをしていましたが、高齢になり失敗をすることが多くなりました。
今はオムツで対応しているようですが、漏れたりもしているそうで、今後どうしてあげれば1番いいのか教えて頂きたいです。
また、現在は祖母の家におりますが、私の家で引き取りたいと思っているのですが、環境をあまり変えない方がいいでしょうか？
うちにも14歳になるヨークシャテリアがいます。
屋外トイレと室内トイレの切り替え
屋外トイレと室内トイレ切り替えは可能？
今まで13年間、外でトイレをしていたということですが、今から室内に切り替えることはできないわけではありません。
ただ、犬への負担を考えると迷うところです。
犬の外で排せつをしたい欲求の度合いで、対応が変わります。
月齢にかかわらず、犬の性格や体質で排せつへの抵抗度合いが異なります。
お散歩に行くと必ず排せつするのであれば、お散歩の目的の一つに排せつは外して、一旦運動や気分転換だと考えてください。
お散歩中の臭い嗅ぎなどの排せつを誘発させる行動は止めてください。
外で排せつする習慣がついているということは、ある程度排せつの我慢ができる状態だと言えます。
そのため、トイレを我慢させて室内で排せつができるような環境を作ってください。
トイレの切り替えのコツ
迎え入れを考えている犬が13年間外で排せつをしていたことを考えると、室内で排せつするように切り替えるとなると、時間がかかってしまうでしょう。
根気よく、徐々に慣れさせるようにしてください。
あまり犬に負担がかからなように、切り替えをしていただきたいと思います。
外での排せつを我慢させすぎてしまい体調を崩してしまっては大変なので、愛犬の体調や様子を伺いながら臨機応変に対応しましょう。
屋外トイレから室内トイレの切り替えの際には、トイレシートで排せつができるように、トレーニングをしていただくことをおすすめします。
屋外でシートを使って排せつをすることで、シートで排せつをすることに慣れさせるようにしてください。
室内で排せつをするようになると、トイレシートの上で排せつをすることになります。
屋外であってもシートの上で排せつができるようになると、室内トイレへ切り替えた時に成功率が上がります。
庭やベランダで排せつを済ませてから、散歩に出掛けるようにするとよいでしょう。
お散歩イコールトイレという考え方が、徐々に変えられるようになります。
愛犬の体調が第一です！
愛犬の様子を見ながら、進めていただきたいと思います。
先住犬との関係について
犬にとっては13年間過ごした場所が、一番安心できる環境である場合が多いです。
愛犬が一番安心できる場所で環境を変えることなく過ごすことが望ましいのですが、引き取ること自体は全く問題ありません。
最初は環境に慣れずに食欲が無くなったり、下痢をするなどの症状が出ることはあります。
環境を変えても、犬にどのように過ごさせてあげるかによって、犬への負担のかかり方は大きく異なります。
14歳の先住犬が警戒心が強い性格の場合、初めは敵対されてしまうかもしれません。
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しかし、最初から無理矢理先住犬と仲良くさせる必要はありません。
犬達の関係性が悪くならないように、環境を維持するようにしましょう。
迎え入れてからしばらくの間は、2頭は別々に管理をしてもよいでしょう。
迎え入れた犬が少し慣れてきたら、２頭を一緒の環境で過ごすように切り替えるという方法があります。
２頭とも年齢が上なので、もしかするとケンカをする元気がない可能性もあります。
先住犬と新しく迎え入れる犬には、平等に愛情を注いていただきたいと思います。
まとめ
老犬の引取りとトイレトレーニング
屋外トイレから室内トイレに変える場合は、犬の様子を伺いながら、庭やシートを使った新しい環境に徐々に馴染ませていきましょう。
お散歩＝排せつという考え方があると思うので、別々のモノであると教えましょう。
トイレを外で済ませるという習慣がついている場合、今後は散歩中の排せつはしないようにして、最初は庭やベランダなどでシートを使って排せつできるようにしましょう。
散歩は運動の場として代謝を上げて、帰宅してから排せつをするようにすると上手くいくことがあります。
年齢に関係なく、その犬が外で排せつをすることがどれくらい根付いているのかによって、切り替えにかかる時間は異なります。
愛犬の様子をみながら徐々に行って欲しいと思います。ただし、13年間外で排せつをしてきているので、無理をさせてしまうと体調を壊すことになる可能性もあるので、ご注意ください。
現在、オムツをして対応をしているようですが根本的な解決にはならないので、トイレの場所をきちんと教えてあげてください。
オムツは床を汚さないための手段としては、有効です。
先住犬との関係については、無理矢理仲良くさせる必要はありません。
犬達の関係性が悪くならないように、環境を維持するようにしてください。
飼い主さんは、2頭には平等に愛情を注ぐようにするとよいでしょう。
