愛犬が、モノを噛んだら、何をしても離さないとう状態になっていたら、出来るだけ早く対処する必要があります。
今回のご相談者さんの愛犬は、本気で怒った表情をしています。
可愛い愛犬の怒った顔なんて、見たくないですし、早く改善したいですよね。
そこで、モノを噛んだら離さない犬の改善方法と、正しいおもちゃの使い方をご紹介します。
【激怒】ポメプー 噛んだら怒って離さない状態は危険?!
お困りごとの内容
噛んだら怒って離さない
大きい音、大きい声、ゲージに閉じ込める、おやつを与えて物を口から離してもらう、などをしても改善が見られない。
散歩に行っていないからなのか、それもあるけどやっぱり性格や躾の問題なのか。
【動画を添付頂いています】
この動画の後、放置していたら、満足したのか5分後くらいに、離しました。
ボウルだったから噛めなかったけど、他のものだと食いちぎられたり歯型が付いたりします。
添付頂いた動画の内容
動画は、四角いおもちゃをポメプーちゃんが噛んでいる様子です。
人が近くに寄ると、唸っています。
年齢的な物も踏まえて推測すると、監守本能という自分の物を守ろうとする本能だと考えられます。
今、自分が遊んでいるんだから渡さないからねという意思表示です。
本気で怒っているような表情をしていますので、かなり危険な状態です。
噛んだら離さない!の改善方法
おもちゃは犬のモノではない?!
犬がモノを噛んだら離さないという状態の改善方法としては、まずは、このような状態にしない事が、大切です。
自分のモノという意識を付けさせないようにしましょう。
犬に、おもちゃを与えっぱなしにする事は、今すぐに辞めて頂きたいと思います。
何をしても言う事を聞かないという事は、普段から何をしても言う事を聞けない状態だという事です。
落ち着いていれば言う事を聞ける、興奮している時には言う事が聞けないのでは、困ります。
興奮している状態の時こそ、言う事を聞いてほしいです。
どんな時でも指示が通る状態を作っておきましょう。
おもちゃは犬が一人で遊ぶためのものではなく、人とのコミュニケーションツールとして、扱って頂きたいので、与えっぱなしにすることは止めましょう。
特に、物欲が強い犬に関しては、与えっぱなしにしても良いことはありません。
おもちゃは人が管理しましょう。
人がおもちゃを出した時にしか、犬はおもちゃでは遊べないという仕組みにしましょう。
少し嫌な言い方になってしまいますが、そもそも犬の物はこの世には存在しないという事を教えてあげましょう。
指示語の伝え方
「普段から、どのようにして指示語を伝えて行けば良いのか?」
「いざという時に聞ける指示語をどうやって教えていけば良いのか?」
という質問がよくあります。
ポイントは、人の指示声に対する危機感を教える事です。
例えば、「オイデ」はいつどんな時でも聞いてほしい指示語のひとつです。
- お散歩中に逃げてしまった
- 他の犬に襲われてしまった
- 他の人に飛びつきそう
- 気性が荒い性格を落ち着かせたい
- 静止をかけておきたい
など、様々な場面で「オイデ」の指示は頻繁に使います。
褒めて教える
犬に指示語を教える時、恐怖で支配することも出来ますが、恐怖で支配された犬は、耳が下りて、しっぽもおりて、姿勢を低くして、匍匐前進のようなかっこうで来ます
見た目があまり良くありません。
オイデの指示語を教える時には、褒めて教えて下さい。
飼い主に呼ばれてすぐに来たら、良いことがあるという事を教えていきます。
普段のふれあいの中で、おもちゃやおやつなどで、なんとなく褒めを伝えている方は、ご注意下さい。
人のところに行ったらおやつがもらえるからという理由で来る犬に関しては、おやつが目に入らなくなった時には、絶対に来なくなります。
おやつやおもちゃを使うというやり方もありますが、犬は褒められたいし、認められたいので、必ず来るようになります。
人のところへ行ったら心地が良いなぁ、側にいたら良いことがあるなぁということを、犬に教えていく必要性があります。
犬が来たら、よしよしと声を掛けて撫でてあげるだけで、犬が自然と自分の周りに来るようになります。
指示語に危機感を教える方法
「オイデ」と言って、来る時もあれば来ない時もあるという場合には、よく観察してみて下さい。
だいたい、来る時は犬も来たい時です。
来ない時は、今は違う事をやっているからそれどころではない、今は行きたくない、というような状態の時は、来ない時です。
では、来ない時にはどのような対処をすれば良いのでしょうか?
オイデと言っても来ない時、指示語がわかっているにもかかわらず来なという確信犯である場合を「指示無視」と言います。
指示無視の場合には、来させなければなりません。
まずは、家の中でもリードを常に付けておいてください。
リードは、持たなくていいです。
オイデと言っても来ない場合には、リードを軽く引っ張って、必ず来なさいという合図を送りましょう。
このやり方を積み重ねて行くと、引っ張られる事を不快に思い、1回目の指示で行けば不快な思いをしなくてもいいから指示を聞こうという風になります。
そうすると、何をやっていても1回目の指示で来るようになります。
積み重ねで、指示を無視しないというクセが付いてきます。
多頭飼いをしている方は、他の犬と遊んで興奮してしまった時に、オイデの指示で一頭を呼んでクールダウンさせてまた再開をさせるという遊び方をする事が出来ます。
このような形で、犬の身の安全を守ったり、今後ケガをしてしまう恐れがある事の抑制にもなります。
犬が何かを噛んで離さないという事は、犬はこちらに敵意を持っています。
呼び戻しておもちゃから離してあげたり、まずはそのようなシチュエーションに持ってこないことが大事です。
送って頂いた動画では、かなり強気であるという事がわかるので、出来るだけ早く対応して頂くことをおすすめします。
まとめ
●おもちやを守る行為
①与えっぱなしにしない
②人とのコミュニケーションツールとして使用
③制止の指示語の強化
●指示語について
必ず1日1回以上は
人・・・従わせる
犬・・・従う
という関係性を確認してください。
指示語の強化は、今後必ず役に立つので、やっておいてください。