野良犬などに人の食べ物をあげたりする人を見かける事がよくあります。
それが自分の可愛い愛犬であれば、興味を示した時についあげたくなったりもしますよね。
しかし、人が食べて大丈夫な物でも犬にとっては健康を害する物だったりします。これは知らなかったでは済まされない事ですし、最悪の場合、手遅れになる可能性も…。
犬を飼うのであればきちんと覚えておきたい与えてはいけない食べ物の種類と理由をご紹介させて頂きます。
ねぎ類(玉ねぎ・長ネギ・ニンニクなど)
これは知ってる方も多いかもしれませんが犬にとってねぎ類は危険な食べ物です。玉ねぎやにんにく、長ねぎやニラなどは中毒を引き起こしてしまいます。理由はアリルプロピルジスルファイドという成分が体内のヘモグロビンを酸化させてしまう為です。
特に注意すべきは玉ねぎ中毒による
『溶血性貧血』
『高カリウム』
これらは血症を引き起こしてしまい、命を落とす事も珍しくありません。
玉ねぎのエキスであってもこの成分は含まれていますので、玉ねぎを一緒に調理した物は絶対に与えない様にしましょう。
アボカドは特に危険!
アボカドも死亡の危険性があります。
アボカドに含まれるペルジンという成分は下痢や嘔吐などの症状を引き起こす可能性が高く、犬の手が届く場所に置かない様に取り扱いには充分な注意を払ってください。
ここ数年では有害成分を取り除いた加工を用いて、アボカドを使用したドッグフードやおやつも販売されてはいるのですが、米国動物虐待防止協会中毒事故管理センター(通称:ASPCA)はこれに関して、
「ペットフードの製品で使用されているアボカドについて種類、加工、どの程度の量なのか把握出来ない為、危険かどうかは回答出来ない」
と発表しています。
とは言え、犬にとってはアボカドは有害成分が含まれている危険物であるのは間違いないので、例えペットフードとしての加工をしている物であろうと与えない事が一番だと思います。
秋頃の散歩中に注意すべき銀杏
秋頃であれば銀杏が実って道路に落ちている所をよく見かけますよね。この銀杏も犬にとっては危険物となります。
銀杏に含まれているメチルビリドキシンは、痙攣や嘔吐、更には呼吸困難を引き起こしてしまう中毒成分だからです。
口にさせない様にする事が大切ですが、散歩中に道端に落ちていてはちょっと目を離した隙に食べてしまう可能性もあります。
出来る限り銀杏が無い場所を散歩コースに選ぶなどあらかじめ注意しておきましょう。
ぶどう類
ぶどう類も与えてはいけない食べ物です。犬が食べてしまうと肝機能障害を起こす可能性があり、数時間後には下痢や嘔吐、腹痛から食欲不振と様々な症状を引き起こしてしまいます。そして数日で急性腎不全の発症もありますので、悪化してしまえば死に至るケースもあります。
レーズン入りのパンでも危険である事には変わりないので与えないようにお気をつけください。
他に注意すべき食べ物
カフェインを含んでいるコーヒー、そしてお茶(特に緑茶)なども中毒症状を引き起こす危険な物です。
更には窒息という危険性も含んでいるので絶対に与えてはいけません。
それとドッグフードがないからと言って、間に合わせで猫用キャットフードをあげたりもしない方がいいでしょう。犬と猫では成分も必要な栄養も違いがあるのでキャットフードを食べさせ続けてしまうと栄養過多になる可能性が高いです。
お菓子などは糖分や塩分を含む上に、添加物が大量なので病気の原因になり兼ねませんので欲しがっても絶対に与えないようにしてあげてください。
・まとめ
愛犬がもしも人の食べ物に興味を示しても簡単に与える事でその命を落とす危険性があるのです。
今回紹介した食べ物以外でも、普段から食べ物を犬の手の届かない場所にきちんと保存して、犬を危険な目に遭わせない様にしてあげましょう。
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