犬のしつけハグでは、Youtubeのコメント欄に頂いた、様々なご相談に回答しております。
その中から、今回は飼い主さんからのご相談件数が多い「吠え」「噛み癖」「トイレ」さらに「食糞」についてのご相談を頂いています。
プロのドッグトレーナーがわかりやすく回答します!
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
噛み癖・拾い食いについての質問
質問の内容
・噛み癖
・本気噛み
・家にあるものを噛んで壊すプラス食べる
・ティッシュ、子供の手袋や靴下やおしゃぶりなど全般
・取り上げようとすると唸りだし怒る
・血がでるまで噛みついてくる
噛み癖・拾い食いの改善方法
家にあるものを噛んで壊してしまう、食べるという状態ということです。
拾い食いもしてしまうようです。
この犬は、物欲が強いのではないかと思います。
拾い食いを改善するためには、飼い主さんが見ている時にやめさせるという方法しかありません。
飼い主さんが見ていない時の行動を改善することはかなり難しいと言えます。
目の前で拾い食いをした場合には、その場で注意をして下さい。
声を掛けて、気を反らせるという方法もあります。
飼い主さんはいつでも愛犬のことを見ているということを、教えてあげることで行動を起こすことに警戒をするようになります。
飼い主さんの様子を伺いながら行動をするようになってくると、人に意識を向けているということです。
悪い事だとわかっていてもやってしまうので、にらみをきかせて問題行動が起こらないようにして頂きたいと思います。
犬の中のブーム
実は、犬の行動にブームがあります。
今現在、愛犬がはまっている行動があっても1~2ヵ月経過するとやらなくなりことがあります。
全く興味が無くなってしまうこともあります。
もちろん一時期のブームではなく、長く続く行動もありますが、飼い主さんがしっかりと見張っているということが大事です。
犬の管理の仕方について
飼い主さんが犬を見ていられない時の行動を抑制することは難しいでしょう。
犬が一人で留守番をしている時など、飼い主さんが見ていられない時にフリーの状態にしてしまうと、対処の方法がありません。
ケージやクレートなどの入れ物の中で管理して頂くことで、拾い食いをすることは出来ません。
何か行動が起きてから対処するのではなく、行動が起きる前に未然に防いでおくような形の方が良いと思います。
飼い主さんの留守中に愛犬が誤飲をしてしまい、帰宅したら具合が悪くなっていても、どうすることも出来ません。
何か事故が起きてしまってからでは遅いのです。
犬の身を守るためにも、未然に防いで頂きたいと思います。
犬の物欲が強い場合の対処法
犬が自分の物だと思っている物を取られてしまうと、守ろうとします。
物欲の強さから、物が落ちていると反射的に取りに行くのはごく当然のことです。
改善するためには、犬に指示語が通るようにすることが大切です。
まずは冷静な状態の時に指示語が通るようにすることは必須です。
普段100~120%指示が通る状態でも、興奮している時に指示語が聞けるのは半分くらいの可能性しかありません。
指示語がしっかりと通らないのであれば、普段から首輪にリードを着けた状態にして下さい。
指示が通らなくても、リードを軽く引くことで合図を送ることが出来ます。
「おいで」や「ハウス」の指示で動かなくても、リードを引いて促すことが可能になるからです。
リードを持っている必要はありません。
着けたまま引きずっている状態で問題ありませんので、いざという時に使って下さい。
家の中でも、首輪にリードを着けた状態でいると安全だと思います。
吠えに関する質問
質問の内容
- 無駄吠え
- 誰もいなくなると吠えだす
- 物音に吠える
- ダンナが寝室に入ろうとすると唸り吠えて飛び掛かり噛もうとする
- ダンナが居室から廊下を出ようとするとドアに向かって吠える
犬の吠えには意味がある
実は、基本的に犬の吠えというのは、無駄な吠えはあまりありません。
「人に対する要求」「警戒」「怖さ」「縄張り意識」「興奮」などの種類があります。
犬が吠えている時、原因を突き止めてあげてください。
誰もいなくなると吠えだすということですが、恐らく不安や要求から吠えているのだと思います。
ダンナ様に攻撃的になる理由と改善方法
ダンナ様に対しての反応が強いようですが、特定の人に対して攻撃的になる場合、対象者が原因である可能性が高いと思います。
例えば、犬に嫌われてしまうような行動をしてしまっている場合は、当然のことです。
家族の中の特定の人にだけ愛情表現をして、他の人には攻撃的である場合は、犬に好かれている人に原因がある可能性が高いです。
ある特定の人に対する執着があると、他の人を外的とみなしてしまうことがあります。
出来れば、誰からも平等であってほしいので特定の誰かに固執しないようにして下さい。
原因をつきとめて頂きたいと思います。
犬の挙動をよく見るとわかるので、原因に合った対処方法を取ってください。
散歩の時に吠える
質問の内容
- お散歩の際に、車や自転車など全般に吠える
- なぜかドッグランだとあまり吠えずに楽しそうに遊んでいる
散歩時に吠える理由と対処法
お散歩の際に車や自転車などに吠えるのは、警戒心が強いからです。
ポメラニアンは警戒心が強い犬種です。
犬も人間と同じで、知らない人が急に近づいてきて触ろうとしたら怖いのです。
犬の性格によって、対処方法は異なります。
車や自転車に対して吠える場合には、慣れさせることで改善することが出来ます。
人に対して吠える場合には、どの程度近くを通ったら吠えるのかラインを突き止めて頂きたいと思います。
犬が反応するレベルがわかれば、お友達などに協力してもらい、練習をすることができます。
避けてしまうと慣れることが出来ないので、練習をしていく中で吠えなかったら褒めてあげるようにして、根気強くトレーニングをしてください。
犬の負担にならない程度に、行いましょう。
お散歩は楽しいものなので、いいイメージを与えてあげることが大切です。
食糞
食糞の原因と対策
食糞には様々な理由があります。
空腹・好奇心・栄養不足などが挙げられます。
好奇心で食べることが多いです。
食糞は、犬にとって特に害がありません。
酸性が強いため、下痢や嘔吐をする可能性があります。
食糞をやめさせるためには、犬が排せつをしたらすぐに取り除くことが有効です。
トイレができない
トイレを失敗する理由
どのような環境で生活をしているのかによって対処方法は異なりますが、一般的な対処方法をご紹介します。
考えられる一つ目の理由として、トイレの場所を認識していないということです。
ケージの中にトイレと寝床を半々に設置して、その中で生活しているケースが多いでしょう。
一般的な管理方法ですが、トイレの場所が認識しずらいというデメリットがあります。
トイレの場所を認識しているというよりも、寝床以外の場所で排せつをしている可能性が高いと言えます。
トイレの場所を認識しているのに、ケージの外に出すとトイレの失敗をしてしまう場合には、ケージに戻りたくないなんらかの理由があると考えられます。
主に人が犬と接することが出来ない時間にケージに入れている場合、犬はケージの中をお仕置き部屋のような場所として認識してしまうのです。
二つ目の理由として、ケージの中に入ったら出られないというイメージがついてしまうため、トイレがあっても戻りたくないと思ってしまうことがあります。
ケージの中で管理したいと思うのでしたら、ケージの外にトイレを新設することをおすすめします。
トイレを覚えさせる方法
家の中でもリードを着けてください。
トイレに行きたそうな仕草がみえたら、リードを持ってトイレに導いてあげてください。
成功したら沢山褒めてあげることを繰り返してください。
成功を褒めて、固めてあげてください。
トイレトレーニングをする時、絶対に叱らないでください。
叱るとトイレの失敗を叱られたのではなく、排せつ自体を叱られたと勘違いしてしまいます。
勘違いをさせてしまうと、人の前で排せつをしなくなってしまい、トレーニングが出来なくなってしまうのでご注意ください。
人の気を引こうとして排せつを失敗することもあります。
トイレトレーニングは時間がかかりますが、成功に導くことが出来ますので根気強く行いましょう。
興奮すると手に負えない
犬が興奮する2つの理由
1つ目は、興奮しやすい性格であることです。
2つ目は、興奮しやすい状況にしてしまっていることです。
小犬が興奮している時に、落ち着かせることは難しいです。
犬が興奮している時には、落ち着くまで待ちましょう。
どんなに興奮しても、何時間も走り回ることはありません。
ずっとケージの中に閉じ込めていて出してもらえたら、犬も興奮するはずです。
犬の月齢が上がると、生活環境に慣れます。
人が構ってくれる時間がわかってくるので、落ち着いて過ごすことが出来るようになる場合が多いです。
犬が生活する環境によって、落ち着きを覚えることができます。
犬が落ち着いて過ごせるような環境を作ることが大切です。
犬のしつけハグでは、クレートで管理することをおすすめしています。
クレートの中では、落ち着いて過ごすことが出来ます。
クレートの外では自由に過ごすようにすると、オンとオフの使い分けが上手になります。
クレートの利点
犬にクレートの中での過ごし方を教えると、落ち着きを覚えることが出来ます。
犬はクレートの中が大好きです。
人は、犬に狭い場所で過ごすことを「閉じ込める」と思ってしまうかもしれませんが、犬にとっては静かに過ごすことが出来る心地よい空間になります。
更に、災害時にも役に立ちます。
クレートの中で過ごすことが出来れば、一緒に避難所に連れて行くことができます。
犬のしつけハグでお預かりした犬の中で、クレートが好きではない犬はいません。
クレートの扉を開けておくと、自分から入っていくようになります。
犬のしつけハグでは、クレートをお勧めしています。