おやつもおもちゃも使わない犬のしつけ

【保存版】子犬との暮らしで“絶対に”してはいけないこと|知らないと後悔します。

子犬を迎える瞬間って、本当に特別ですよね。
ちいさな足音、ぬくもり、まっすぐ見つめてくる瞳。
それだけで胸がじんわり熱くなります。

そんな幸せな時間の中で、気づかないうちに“やりがちな間違い”があります。
決して責めるためではなく、あなたとの毎日がもっと良くなるお手伝いとして、そっとお話ししますね。

1.お家の中をずっと自由に歩かせること

「好きな場所でゆったり過ごさせたい」…とっても素敵な発想です。
ただ、子犬は好奇心いっぱいで、まだ危険の判断ができません。

・コードを噛む
・落ちている物を飲み込む
・段差でケガをする

こうしたトラブルはびっくりするほど多いんです。

まずは“安全に整えた小さなスペース”からスタート。
そこが安心できる部屋(基地)になると、気持ちも落ち着きます。
外へ出る時間と休む時間を作ってあげましょうね。

2. 抱っこだけで外の世界を止めてしまうこと

子犬は、色んな音・匂い・景色に慣れることで、心の器がゆっくり育ちます。
抱っこして守る気持ちはとても優しい。でも、世界を“見て知る”経験がないと、大人になって怖がりになりやすいんです。

まだ地面を歩かせられない時期でも、
・抱っこ散歩
・カート散歩

外の空気に触れさせてあげてくださいね。
「ちょっと気になる、でも怖くない」くらいの刺激が理想です。

3.甘噛みを強く叱ること

甘噛みは、歯がムズムズしたり、力加減を覚える大切な時期でもあります。
大きな声で叱ったり強く止めると、人の手そのものが“怖い”記憶になることも…。

そんなときは、おもちゃにそっと誘導。
噛んでもいい物を教えてあげるだけでOKです。
落ち着いた時に褒めてあげると、さらに伸びやすいですよ。

4.トイレの失敗を叱ること

失敗は当たり前。
人間の子どもと同じで、初めから完璧は難しいんです。

叱ると、かくれて排泄するようになったり、トイレ自体が嫌いになってしまうことも。

成功した瞬間に、ふんわり明るい声で褒める。
たったそれだけで、ぐんと覚えが早まります。

5. お留守番の練習を後回しにすること

ずっと一緒にいたい…その気持ち、とても素敵です。
ただ、突然長時間離れると「どうして…?」という不安に包まれてしまいます。

数十秒から始めて、
「ちゃんと戻ってきてくれるんだ」
という安心を積み重ねてあげましょう。

大げさに声をかけず、静かに出て静かに帰るのがコツです。

6. 家族でルールが違うこと

ソファに乗ってもいい日とダメな日がある、
ごはんをくれる人が毎回違う…。

これらは、子犬にとって“分かりにくい世界”になってしまいます。

少しでいいので、家族で相談して、同じルールにそろえると、子犬はぐっと安心しますよ。

7.“可哀想”だけで境界をなくすこと

優しい人ほど、制限をかけると胸が痛むかもしれません。
でも、それは“未来の生きにくさ”を減らすための道しるべ。

しつけは“怒る”ことではなく、
「こっちのほうが楽だよ」と教える行為なんです。

8.SNSの情報をそのまま真似してしまうこと

今は情報がたくさん手に入りますよね。
ただ、同じ犬種でも性格はひとりひとり違います。

参考にはしても、
「うちの子はどう感じてるかな?」
という目線を忘れないであげてくださいね。

9.小さな“ストレスサイン”を見逃すこと

・あくび
・そっぽを向く
・耳が少し倒れる

これは「ちょっと距離置きたいな」の小さなメッセージ。
無理に続けず、一旦距離をとってあげるだけで、安心が戻ってきます。

10.スキンシップの押しつけ

可愛いからこそ、つい抱きしめていたくなりますよね。
でも、犬には犬の心地よい距離があります。

向こうから来てくれた時に優しく触る。
そのほうが、信頼が深く育っていきます。

11. 子犬との暮らしで一番大切なこと

それは、
“安心できる環境” と “気づいてあげる心”。

犬は言葉を話せない分、
耳・しっぽ・視線、ちょっとした仕草でたくさん伝えてくれます。

そのサインに、そっと寄り添ってあげることが、最高のしつけです。

「今の少しの手間が、未来の困りごとを減らす」

しつけは厳しさではなく、
“その子が楽しく生きやすくなるためのプレゼント”なんです。

最後に…

子犬との暮らしは、笑顔の宝箱。
でも、ゆっくり育てる時間でもあります。

間違えても大丈夫。
気づいたその瞬間から、何度でも選び直せます。

いつか歳を重ねたあなたの子が、
そばで静かに目を細めてくれますように。

その未来のために、
今日から少しずつ、やさしく導いてあげてくださいね。