子供の頃から犬が飼いたくて、大人になってついに犬を飼うための環境が整ったという方。どの犬種を飼うか、お決まりですか?もちろん、ペットショップなどで直接会ってみて、相性や直感で選ぶという方法もあります。しかし、犬には大きさや犬種によって特徴が異なります。そのひとつが、性別です。オスとメスでは、性格に違いがあります。ここでは、犬のオスとメスの性格や性質の違いについてご紹介します。
その1.性格
人間と同じで個人差はありますが、犬もオスとメスには性格の違いがあります。
オスの性格
オスは、メスと比べて縄張り意識が強い傾向にあります。電信柱におしっこをかけて自分の縄張りを主張するのは、オスです。また、マウンティングをして自分の順位を決めます。最初にきちんと飼い主が上だということを教えてあげないと、言うことを聞かなくなってしまうので、しつけをきちんとしなければなりません。
オスは、やんちゃで活発です。大人になってもやんちゃな場合が多いため、長く一緒に遊ぶことが出来ます。
また、活発で甘えん坊な性格です。出来るだけ毎日、犬を遊んであげる時間を作ってあげる必要があります。
メスの性格
メスは、オスと比べると大人しい性格の犬が多いという特徴があります。子犬の時には、活発でも大人になると落ち着く場合が多いです。従順な性格な場合が多いため、しつけがしやすいと言われています。
その2.特徴
オス犬の特徴
オスの特徴として最初に挙げられるのは、マーキングをすることです。お散歩しながら足をあげてマーキングする姿をよく目にするのではないでしょうか?縄張り意識の高いオスは、他の犬に自分の存在をアピールしているのです。他の犬がマーキングした場所よりも高い位置にマーキングをして、自分の体が大きいことをアピールします。室内にもマーキングをすることがあるので、きちんとしつけをする必要があります。
メス犬の特徴
メスの最も大きな特徴は、生理や発情期があることです。生理は、生後6か月くらいからはじまります。発情前期→発情期→発情後期の3週間で1サイクルです。発情の回数と期間は、年に2回で、約1週間から10日ほどです。発情期は、おとなしい性格のメスでも少し攻撃的になったり、精神的に不安定になることが多いです。生理期間中は、出血があるので犬用のおむつやナプキンを着用します。
その3.病気
犬の寿命は、オス・メスに違いはなく平均13歳前後と言われています。しかし、性別によって、かかりやすい病気が異なります。オス・メスのかかりやすい病気についてご紹介しましょう。
オスに多い病気
前立腺腫瘍
前立腺に出来る腫瘍で、症状としては痛みがあり歩き方がぎこちなくなります。また、尿が出にくくなったり、血尿が出るなどの症状もみられます。シニア犬に多い病気で、発見が遅くなることが多く手遅れになる場合が多いので、注意が必要です。
前立腺肥大
症状は、前立腺腫瘍と同じです。原因は、加齢によるホルモンバランスの乱れです。
精巣腫瘍
精巣に出来る腫瘍です。去勢していないオス犬がかかる病気です。症状としては、メス犬のように乳房が腫れて大きくなったり、抜け毛が多くなるなどがあります。
メスに多い病気
卵巣腫瘍
避妊していないメス犬に多い病気です。お腹に触るとしこりが見つけられたり、腫瘍が大きくなると破れて出血することもあります。シニア期に多い病気です。
膀胱炎
尿の色が濃くなったり、回数が頻繁になります。また、排尿時に痛くて鳴くこともあります。
乳腺腫瘍
シニア犬になりやすい病気です。メス犬の腫瘍のうちの、約50%が乳腺腫瘍です。
まとめ
オスとメスの性格や特徴などについて、ご紹介しました。どちらが飼いやすいのか?という質問がよくありますが、どちらが飼い主さんにとって飼いやすいのか?によるのではないでしょうか?甘えん坊で活発な性格が好みだという方は、オスをお勧めします。しつけがしやすくて、おとなしい性格が好みだという方にはメスをお勧めします。ご自分の性格やお住まいの環境などと照らし合わせて、お考えいただくのがベストです。