子犬の噛み癖は、小さいうちにきちんと対処する必要があります。
飼い主様を噛むこともよくありませんが、他人を噛んでケガをさせてしまっては大変です。
犬が噛むことにはいくつかの原因がありますが、それぞれに合った対処法をする必要があります。
ドッグトレーナーが、初めて犬を飼う人でも出来る簡単対処法を紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
LINE無料相談への相談内容
犬種:ボーダーコリー 年齢:2ヶ月
【相談内容】
初めて犬を飼うのですが、じゃれて遊ぼうと手や足などに甘噛みします。
トイレシーツの交換のときなど、ゲージに手を入れるだけでも噛んでくるので、どのようにしてあげたら人を噛まないようになるのか悩んでいます。
噛んでしまった時の対処方法を教えていただきたいです。
子犬期の「噛む」という行動
ご相談者さんの愛犬はまだ2ヵ月なので、人に対して本気で「噛んでやろう!」「ケガをさせてやろう!」という脅しみたいな噛み方ではないだろうと思います。
じゃれて噛んで来ているようなイメージ、甘噛み、歯が痒いからかむなど、おそらくケージに手を入れた時に噛んでいるのは、じゃれて噛んで来ているのだろうと思います。
子犬の時期の噛み癖は、悪気があってやっているのではなく、飼い主様や親しい人に対しての愛情表現の意味が含まれている可能性が高いと言えます。
そのため、本気で「やめろ!」と伝えるのではなく、愛情は受け止めるけどそういう表現の仕方はやめてねという形で教えてあげる必要があります。
噛まれた時に人はケガをしてしまっているので、辞めて下さいということは伝える必要があります。
歯が痒い時の対処法
2ヵ月の子犬はまだ乳歯が生えているので、永久歯に生え変わるまでは噛みたいという要求が出ます。
何か一つ噛んでもいいものを用意して、それ以外の物は噛んではいけないと教えるとよいでしょう。「噛んでいい物」と「噛んではいけないもの」があるということを愛犬に教えて頂きたいと思います
「噛んでもいい物」は、おもちゃのような食べられないものにしてしまうと、暇なときに噛み続けて破壊してしまう可能性があります。
おすすめは、食べられるものです。
犬のしつけハグでは「鹿の角」「牛の爪」などの天然素材のものをおすすめしています。
噛んでもいいものを与える時の注意点
ご相談者さんの愛犬のボーダーコリーや柴犬は、ものを守ろうとする意識が強い犬種です。
そのため、物を取ろうとした時に威嚇して噛まれたり、守ろうとして取り上げられなくなるという現象が起きてしまいます。
決して、与えっぱなしにはしないようにご注意ください。
噛んでいい物を与えるときには、人がタイミングを決めることでメリハリをつけるようにしましょう。
「だせ」という指示語を教えておくこともいい方法です。
人から物を取り上げられると納得いかないこともあるので、取りますよという合図をしてから取るようにするとよいでしょう。
取り上げられたのではなく、もう終わりという意識にさせるようにしましょう。
犬が噛んだことに対しては、ダメだということを伝える必要はあるので、顎の下を払うなどの合図をして注意するようにしましょう。
ただし、犬の性格によって伝え方が異なるので注意が必要です。
臆病な性格の犬は、叱られると萎縮してしまう可能性があります。
叱り方には、十分注意しましょう。
犬に噛むきっかけを与えない
犬に噛むきっかけを作らないように、人も気を付けてください。
例えば、興奮している犬に対して手を出したら噛まれます。
そのため、犬があまり興奮をしないような環境で生活をする必要があります。
飼い主さんが帰宅した時に、「ただいま!」と犬を沢山撫でたりすると犬が興奮して噛んでしまうことは当たり前です。
穏やかに生活をしていれば犬も興奮してこないので、愛犬のためにも落ち着かせる練習をしましょう。
犬が興奮するシチュエーションは決まっています。
- ご飯のとき
- 飼い主さんが帰宅したとき
- お散歩好きな犬の場合、リードを持ったとき
- 夜に興奮するような遊びをしたとき
犬は、比較的朝は興奮しずらく、夜は興奮しやすいという特徴があります。
そのため、犬が興奮してしまうような遊びは、朝行うようにするとよいでしょう。
愛犬の性格や時間帯に合わせて対処しましょう。
遊び方や遊ぶタイミングで、噛み癖を抑えることもできます。
噛み癖があまりひどい時には、素人判断でしつけをすると状況が悪化することもあります。
また、飼い主様と愛犬の関係が悪くなる可能性もあります。
一度、プロのドッグトレーナーに相談することをおススメします。
飼い主様が一人で抱え込むのではなく、プロの手を借りるという方法も考えて頂くといいと思います。
まとめ
生後2ヵ月のボーダーコリーの噛み癖に関するお悩み
噛み癖の原因
生後2ヵ月の子犬が噛む場合は、悪気ではなく愛情表現である可能性が高いでしょう。
噛み癖の改善方法
- 噛む機会を作らないようにする
- 噛むことはいけないことであると教える
- 噛んでもいいものを用意して、それ以外を噛ませないようにする(できれば食べられるもの)
- 人を試すような危険な噛み方をする場合には、プロに相談することがおススメ
犬が興奮して噛んでしまうようなシチュエーションを作らないようにすることが大切です。
紹介した方法を試していただくことで、変わってくると思います。
噛み癖は、他人にケガをさせてしまう危険性がありますので、プロに相談することをおすすめします。
犬のしつけハグにお問合せいただいたり、直接見させていただければ、適切な対応を致しますので、お気軽にご連絡ください。
ボーダーコリーは中型犬なので、大きくなると力も強くなります。
手に負えなくなるケースもありますので、十分気を付けて対応していただきたいと思います。