犬はいつも元気いっぱいに見えるかもしれませんが、「疲れた」と感じた時にする特有の行動があります。
犬は言葉で「疲れた」と言ってくれませんので、飼い主さんは犬の行動を見逃さずに適切に対応してあげる必要があります。
「犬が疲れた時に見せるしぐさ6つ」と「犬が疲れやすくなる要因2つ」を、ご紹介致します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
犬が疲れた時に見せる特有の行動6つ
行動1:呼吸の時に舌を出す
呼吸する時に、舌をだらんと垂らして呼吸をすることがあります。
これは疲れたというサインです。
犬は、呼吸のスピードを上げることで体温をコントロールすることができるのですが、いつまでも呼吸が正常に戻らなかったり、呼吸と共に変な音が混ざったりしている場合は、気を付けましょう。
熱中症などの病気になっていたり、何かを極度に怖がっていたりする可能性があります。
行動2:伏せをして後ろ足を伸ばす
歩いている時に突然伏せをして後ろの足を力なく伸ばす場合があります。
これは、暑い日などによくみられる犬の疲れたのサインです。
ただし、室内でこの動きをする時は疲れているのではなく、ただ単に落ち着いているだけの可能性が高いです。
室内であっても極端にこの行動を多くとる場合は、一度動物病院で相談することをおすすめします。
行動3:あくび
犬ももちろん眠気を感じれば「あくび」をします。
しかし、犬は人間と違って基本的にいつも自由ですから、いつまでもあくびをし続けることはあまりなく、眠ければ眠ります。
あくびの頻度が高い場合は精神的に疲れたのサインかもしれません。
つまりストレスです。
運動不足などがないか?最近の行動を振り返ってみましょう。
行動4:いきなり座り込む
散歩の時に急に止まって、そのまま座り込んでしまう犬もいます。
これも、疲れたのサインであることが考えられます。
ただし元気なワンちゃんの場合は、散歩コースが終わりに近づき自宅が見えてくると「まだ散歩したい」という理由で座り込むケースもあります。
甘やかしてはいけないので、ちゃんとコントロールしてそのまま家に帰りましょう
そうでない場合は、本当に疲れている可能性が高いです。
特に老犬に多くみられる行動ですので、休憩をはさみつつお散歩をしましょう。
すぐに疲れてしまうからといってお散歩をしないというのも犬の健康に悪いです。
犬の体力に合わせて距離や時間を調整するなどして、出来るだけ積極的にお散歩に連れて行くようにしましょう。
行動5:自分の鼻をなめる
「まだ犬を飼ったことが無い」「犬と触れる機会が少ない」という方にとってはピンとこないかもしれませんが、犬が自分の鼻をなめることがあります。
犬は緊張やストレスがあると鼻を舐めることでリラックスしようとしているのです。
こちらは身体的と言うよりもメンタル的な疲れですが、軽く見ていいものではありません。
行動6:睡眠時間が長くなる
犬はもともと12時間以上眠る生き物ですが、疲れたという状態になると普段よりも睡眠時間が長くなる可能性があります。
特にシニア犬や子犬の場合は、疲れるといつもよりも更に良く寝る傾向にあります。
誤解・見逃しがちな犬の行動や病気の5つのサイン?犬が足の上や足の間に座る | 犬のしつけハグ (dog-hagu.com)
犬が疲れたと感じやすくなる要因2つ
疲れたのであれば休めば治ると思い込んではいけません。
もちろん、十分休ませるだけで犬の元気が回復することも多いのですが、そうでない場合もあります。
犬が疲れたと感じやすくなる要因を2つご紹介致します。
要因1:体調不良
「しばらく休ませても散歩をしたがらない」「酷く疲れているように見える」などの場合は、体調不良に見舞われている可能性があります。
内臓疾患の影響で、食欲不振や貧血などが起きているかもしれませんので、すぐに動物病院に行くことをおすすめします。
もちろん他の危険な病気に見舞われている可能性もゼロではありません。
要因2:痛みやケガ
散歩をしたがらない、歩く速度が遅い、歩く時に身体のどこかをかばっているように見えるなどの場合は、犬の体を隅々まで観察してあげるようにしましょう。
肉球に小石が挟まっていたり、肉球が傷ついている可能性があります。
また椎間板ヘルニアなど、飼い主の目に直接見えない病気になってしまっている場合もあります。
丁寧にボディチェックをしても理由がわからない場合は、一度動物病院へ行くことを推奨します。
補足
犬が適度に疲れを感じることは、良い事です。
出来る限り、犬を毎日散歩に連れて行くなどして、運動不足にならないようにする必要があります。
しっかりと運動をして適度な疲れを感じると、ストレスを貯蓄しにくくなります。
しっかりと運動をしないと、適度にストレスを発散するために無駄吠えをする可能性があります。
ストレスが溜まってしまうと、破壊行動にでたり、あちこちを噛んだりするケースもあります。
目安として、お散歩から帰って来たのにまだ元気そうに歩き回っているという場合は、少し運動量を増やすと良いでしょう。
お散歩の距離を長くすることも良いですし、飼い主と一緒に室内で遊ぶこともおすすめです。
犬が疲れたと感じる要因2つ
1:体調不良
しばらく休ませても散歩をしたがらない、酷く疲れているように見える場合は体調不良に見舞われている可能性があります。
すぐに動物病院へ行くことをおすすめします。
2:痛みやケガ
散歩をしたがらない、歩く速度が遅い歩く時に身体のどこかをかばっているように見えるなどの場合は、犬の身体を隅々まで観察しましょう。
肉球に小石が入っていたり、肉球が傷ついていたりする可能性があります。
犬が適度に疲れを感じることは、むしろ良いことです。
出来る範囲で犬を毎日お散歩に連れて行くなどして適度に疲れさせないと、ストレスを発散させるために無駄吠えをする可能性があります。
更には破壊行動に出たり、あちこちを噛んだりするケースさえあります。
犬の代表的な疲れたのしぐさをご紹介しました。
舌出し・後ろ脚を伸ばす・あくび・座り込み・鼻を舐める・睡眠時間が長くなるなどの行動があった場合は、普段より犬をよく観察するようにしましょう。
ただし、疲れないのも問題です。
お散歩などによって、わんちゃんの体力を適度に消費させてあげることが大切です。
まとめ
犬の疲れた時の特徴6つ
1:呼吸のときに舌を出す
舌をだらんと垂らして呼吸をする。
犬の雰囲気でなんとなくわかりますが、これは疲れたというサインです。
2:伏せをして後ろ脚を伸ばす
暑い日などに多い、犬の疲れた時のサインです。
3:あくび
犬は人間と違って基本的に自由ですから、いつまでもあくびをし続けることはあまりなく、眠たければ寝ます。
あくびの頻度が高い場合は、精神的に疲れているというサインかもしれません。
4:いきなり座り込む
特に老犬に多くみられる行動ですので、休憩をはさみながらお散歩しましょう。
5:自分の鼻を舐める
犬は緊張やストレスがあると、鼻を舐めることでリラックスしようとすることがあります。
6:睡眠時間が長くなる
疲れていると普段よりも睡眠時間が長くなることがあります。
特に老犬や子犬の場合は、疲れると良く寝る傾向にあります。
誤解・見逃しがちな犬の行動や病気の5つのサイン?犬が足の上や足の間に座る | 犬のしつけハグ (dog-hagu.com)