犬のしつけハグのこちらのサイトでは、正しい歯磨きの方法をご紹介しました。
「犬の歯磨きはいつから始めればいいの?」というご質問を多数頂きました。
犬の健康管理に欠かせない歯磨きを始める時期について、ご紹介します。
更に、子犬の時期にやっておきたい歯磨きを始める前の準備についても、ご紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
犬の歯磨きを始める時期とは
犬の歯が永久歯に生え変わったら、歯磨きを始めて下さい。
まだ永久歯に生え変わっていない子犬の時期には、歯磨きをする必要はありません。
乳歯の時期は歯茎が張っている為、口の中を触られると違和感があるようです。
その為、歯ブラシを口の中に入れると嫌がる犬が多いです。
乳歯の時期に歯ブラシを口に入れられる事を嫌がるからといってそのまま何もしないと、いざ歯磨きをしなければならなくなった時、口に触らせてもらえない可能性があります。
永久歯に変わった時に歯磨きをしようとしても、歯磨きをする事が出来ません。
乳歯の時期は歯磨きをする必要はありませんが、乳歯のうちから歯磨きに慣れさせておくと良いでしょう。
歯磨きを始める必要がある永久歯に生え変わる時期になるまでに、口の中がきちんと触れるように、慣れさせておきましょう。
【ドッグトレーナー解説】犬の健康管理は毎日の歯磨きから!正しい歯磨き方法
犬の永久歯が生える時期
犬は、生後20日ごろに乳歯が生えだして、5~8週間くらいで生えそろいます。
犬の乳歯は全部で28本です。
乳歯が生えそろった後、生後7か月から1歳くらいまでに、永久歯に生え変わります。
犬の永久歯は全部で42本です。
乳歯から永久歯に生え変わる頃は、歯茎が痒くなるのでおもちゃをよく噛むようになったり、噛み癖が出てくる場合があります。
また、出血する事もあるので、おもちゃなど口に入れる物に血が付いている事がありますが、心配する必要はありません。
犬の歯の生え変わり時期に気を付ける事
犬のフードは変えた方がいいの?
歯の生え変わり時期に、フードを変える必要はありません。
今まで通り、犬種や月齢に合ったドライフードを与えましょう。
中には口の中に違和感があったり、歯や歯茎が気になって食欲が落ちてしまう場合があります。
また、歯が生え揃うまではフードが噛みずらい時期があります。
フードを丸のみしてしまう事があるので、消化不良を起こして下痢をする恐れがあります。
もしドライフードを嫌がるようでしたら、ふやかして柔らかくしてあげると良いでしょう。
食欲が無いからと言って、フードを変える必要はありません。
フードを変えてしまうと、食べないと違う物が出てくると勘違いしてしまう可能性があるので、食べない場合にはフードを下げてしまいましょう。
お腹が空くと食べます。
歯が変え変わる時期に、食欲が減ってしまったり噛みずらくしていても、フードは変えずに犬種や月齢に合ったドライフードを与えましょう。
犬の歯が抜けそうな時のサインはあるの?
歯が抜けそうな時には、歯茎がかゆくなる事が多いので、やたらと物を噛むようになる場合があります。
また、噛み癖が出てしまう事もあります。
おもちゃなどに血が付いていたら、歯が抜けそうでグラグラしていたり、抜けた後の可能性があります。
もし、歯が抜けた直後であった場合には、出血が酷くなる可能性があるので、あまり硬い物を噛ませないように注意しましょう。
「やたらと物を噛む」「噛み癖が出てきた」「おもちゃに血が付いていた」などが、歯が抜けそう・歯が抜けた時のサインです。
犬がもし歯を飲み込んでしまったらどうすればいいの?
犬の歯が抜けたのに、抜けた歯が見つからない事がよくあります。
実はご飯を食べている最中に歯が抜けてしまった場合には、飲み込んでしまう事がよくあります。
万が一、ご飯と一緒に歯を飲み込んでしまっても、うんちと一緒に出てくるので、心配しなくても大丈夫です。
犬の歯磨きの準備
歯磨きをする為には、準備が必要です。
永久歯が生えてくる前に、歯磨きをする為の準備をしておきましょう。
犬が口を触られる事に慣れさせるには?
生後7か月頃になると、犬の永久歯が生え始めます。
それまでに、口の中を触れるように慣れさせておく必要があります。
毎日のスキンシップの中で、犬の身体全体、顔や口元を触れるようになりましょう。
少しでも触らせてくれたら、沢山褒めてあげて下さい。
口元を触らせたら良い事があると思われるようにする事がポイントです。
ただし、犬が口元を触られる事を嫌がったら、無理に触る事は辞めて下さい。
無理のないように、時間をかけて慣れさせましょう。
犬用の歯磨きシートを使う
犬用の歯磨きシートが市販されています。
使い方は、歯磨きシートを適度な大きさに裂いて飼い主さんの指に直接巻き付けます。
犬の口の中にシートを巻いた指を入れて、指で磨くような感覚です。
いきなり歯ブラシで磨くよりも、犬に違和感が少ないというメリットがあります。
歯を磨く事が目的ではなく、口の中を触られる事に慣れさせる事が目的なので、少し出来たら褒めてあげましょう。
少し磨いたら辞めて、次の日にもまた磨く練習をするという形を続けて、歯の生え変わりの時期の生後7か月の時期に備えて頂く事が大切です。
犬の歯が永久歯に生え変わってから本格的に磨けるように、歯磨きシートを使って慣れさせると良いでしょう。
まとめ
犬は生後2~3ヶ月の乳歯の時期には、歯を磨かなくても問題はありません。
しかし、永久歯になってからいきなり歯磨きを始めても、歯や口の中を触らせてくれない場合が多いので、永久歯に生え変わるまでの間に慣れさせておきましょう。
毎日、指や歯磨きシートなどを使って、口の中を触る練習をして出来たら褒めてあげましょう。
生後6~7か月になり永久歯に生え変わったら、歯磨きをスタートして下さい。
犬の健康を維持するために、歯磨きは毎日の習慣にしましょう!