犬はみんな外が大好きで、お散歩に行くことを楽しみにしていると思っている人も多いでしょう。
しかし、中にはお散歩が嫌いな犬もいます。
お散歩が嫌いな場合には、必ず理由があります。
お散歩は犬の健康維持などに効果があるので、お散歩嫌いは克服したいものです。
そこでドッグトレーナーが犬のお散歩嫌いを治す方法を解説します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
Youtubeコメント欄の質問
質問です!うちのトイプ―がかなりの散歩嫌いです!
「おさんぽ」というだけで吠えて拒否してきます。
外への怯えと言うより「やだそれ」と駄々に見えます・・・。
幸い庭にスペースがあるのでボール遊びなどで運動は出来ているのですが、運動不足にならないかとか、いざ外出するとき動けなくなるんじゃないかと心配です。
どうかお散歩嫌いを克服する方法を教えてください!
犬はみんなお散歩が好き?
愛犬のお散歩嫌いでお困りの飼い主さんから、お散歩嫌いを克服する方法についてのご質問をいただきました。
お散歩に対して嫌なイメージがついているとのことです。
外の環境があまり好きではないという犬は結構多いです。
実は、犬だからといってお散歩が好きとは限りません。
お散歩に対して良くないイメージを持っている犬は沢山います。
室内での生活が多いと、外の開放感や刺激に不安を感じる犬は多いです。
お散歩が嫌いな犬は、内弁慶や臆病の性格である傾向にあります。
愛犬がとても臆病な性格で、人と会った時に警戒して自分から積極的に近寄って行かない、他の犬に会った時に怖がって飼い主さんの後ろに隠れてしまう、ドッグランに行っても飼い主さんから離れないなどの様子が見られたら、お散歩に対するイメージアップを図りましょう!
これは、人が積極的に行わなければ改善することができず、悪い方向に進んでしまう可能性が高いでしょう。
例えば、一週間に1~2回程度しかお散歩に連れて行かないのであれば、慣れるきっかけが足りません。
怖がりの性格の犬の場合、週に数回来る嫌なイベントになってしまいます。
散歩のイメージアップ方法
お散歩嫌いな犬は、1日1回と決めるのではなくお散歩の回数を増やしてください。
一日に何回もお散歩に連れて行くけれど、一回の散歩時間は5~10分程度の短めに設定してあげます。
外で楽しい思いをすれば、お散歩への悪いイメージを変えることができます。
例えば、沢山撫でてあげる、一緒に走ってあげるなどの行動が有効です。
お散歩に行っても臭いかぎやトイレをして帰ってくるのだけだと、お散歩の目的がトイレになってしまいます。
すると、トイレが済むと帰りたくなってしまうのです。
お散歩の目的は気分転換で、犬が楽しむ事に集中させてあげましょう。
お散歩に出たら外の環境や刺激に慣れさせて、視野を広げてあげてください。
家の中にこもってばかりいるのではなく、外に連れ出すことはとても大切です。
お散歩の目的
お散歩には運動不足の解消、ストレス発散など様々な目的があります。
お散歩には認知症予防の効果もあります。
家の中にばかりいて外の刺激を受けないと認知症になりやすくなります。
刺激を頭に入れることができるので、お散歩は大切です。
子犬期からお散歩は楽しいイベントとして認識して欲しいので、連れて行くことをおすすめします。
散歩中に嫌な経験をした場合の対処方法
お散歩に対して嫌なイメージを持っている場合には、外に行くといい事があると教えてあげましょう。
また、一回のお散歩の時間を長くするのではなく、5~10分程度の短い時間のお散歩を何度もすることもイメージアップに繋がります。
お散歩中に嫌な経験をした犬の場合には、方法が異なります。
散歩中に自転車にひかれば、猫に噛まれたなどの悪い経験をした場合には対処方法が違うのです。
悪い経験をした犬は、外には危険が沢山あると思っています。
長時間のお散歩は避けてください。
一度お散歩に出ると15分以上の長い時間連れまわされると考えると犬も行きたくなくなります。
外に出て楽しむだけにする、キャリーケースや車に乗ってお出掛けをする、ドッグランで楽しく遊ぶなど方法でイメージアップをはかりましょう!
元々臆病な性格でお散歩が嫌いな犬には慣れさせることが必要です。
一方、お散歩で嫌な経験をしてお散歩が嫌いな犬には、出来ることから慣れさせていく、犬のペースで進めて行きましょう。
お散歩嫌いを克服する方法
ご相談者さんは、自宅の庭で遊んでいるとのことなので、日光浴は出来ているのでこのまま続けて頂きたいと思います。
家の庭は、まだ家の中の範囲なので外とは別物だとお考えください。
家の中にいるよりも外の音を聞くことが出来ているので、それは続けながらお散歩にも慣れさせてあげましょう。
原因によって対処方法も異なるので、わからないことがあればご質問頂ければ丁寧に解説いたします。
まとめ
お散歩嫌いのわんちゃんにお散歩を克服させる方法をご紹介しました。
お散歩が嫌いな理由によって、対処方法が異なるのでまずは犬に聞いてみてください。
臆病な性格で開放的な外、大きな音が沢山する家の外が苦手という理由でお散歩が嫌いな犬がいます。
他にも、車にひかれた経験があるためお散歩が嫌いになったという犬もいます。
まずは性格的に外が苦手という犬の場合には、外で楽しい経験をさせてあげることで克服することができます。
車に引かれたなど経験から散歩が嫌いになった場合には、楽しい経験をさせることで克服することができます。
車に引かれた現場に連れて行くことは絶対に辞めてください。
とにかく怖がってしまう場合には、最初は抱っこして外に連れ出すだけでもいいです。
外に出られたらおやつなどのご褒美をあげることも一つお方法です。
まずは、外に出ることへのイメージを良くすることが大切です。
無理は禁物なので、徐々に慣れさせてあげましょう。