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狆(ちん)がかかりやすい病気やケガとは?対処法と予防法

狆(ちん)がかかりやすい病気やケガとは?対処法と予防法

狆(ちん)を飼うことを検討中の方は、病気やケガについて気になるのではないでしょうか?
家族の一員になることを考えると、飼う前に知っておく事はとても重要です。
現在、狆(ちん)を飼っていると言う方にも是非知って頂きたい、狆(ちん)がかかりやすい病気やケガについて、対処法と予防法も合わせて、ご紹介します。

狆について

狆は、日本原産の小型犬です。

シルクのような美しい被毛を持ち高貴な雰囲気を持つところから、徳川5代将軍の徳川綱吉やイギリスのビクトリア女王をはじめ、貴族からも愛された歴史を持つ愛玩犬です。

性格は、飼い主さんに従順で賢く、とても穏やかです。
きちんとしつけを行えば、無駄吠えをすることもないので、とても飼いやすいと言えます。

お散歩は、1回20~30分程度を1日2回行うと良いのですが、あまり運動量を必要としないので、家の中で遊ぶ程度でも問題はありません。
鼻が短いので、激しい運動は避けた方が良いでしょう。

日本犬には珍しく警戒心が強すぎるという事もないので、知らない人や犬にもフレンドリーです。

普段の生活で気を付けること

被毛のお手入れ

■ブラッシング

シルクのような美しくて長い被毛を保つためには、毎日のお手入れを欠かすことは出来ません。
また、しっかりとブラッシングを行い地肌に空気を通すようにしなければ、皮膚病の原因にもなるので、注意が必要です。

ブラッシングは、まず毛先から優しくとかしましょう。

狆は毛が長いので、最初に毛先から順番に毛のもつれをほぐすようにしましょう。
毛玉やひっかかる部分があるからと言って無理に引っ張ると、皮膚を傷めてしまったり、愛犬に痛い思いをさせてしまいます。

また、犬は学習能力が高いので、ブラッシングの際に痛い思いをすると、ブラッシングを嫌がってしまう可能性があります。
少し時間はかかってしまうかもしれませんが、丁寧にブラッシングを行う事をおすすめします。

■シャンプー

1ヵ月に1回、シャンプーをしましょう。

■カット

カットは、必要ありません。
衛生面を考えて、お尻の周りだけカットしたり、ケガの防止のために足の裏の毛をカットする事はあります。

熱中症予防

狆は、昔から「お座敷犬」として、室内で飼われてきたという歴史もあり、体温調節が苦手です。
短頭種であるため、高温多湿にも弱いという特徴もあります。

狆を飼う際には、エアコンなどを利用して快適に過ごせるように、室温は約25℃程度に保つと良いでしょう。
夏場、お散歩に行く際には、涼しい時間にできるだけ日陰を通るなど、直射日光は避けるようにして下さい。

夏場にお留守番をさせる場合には、エアコンを付けることを忘れないようにして下さい。

室内での滑り止め

狆は、手足が細く華奢な小型犬なので、フローリングなどの滑る床では、膝などの関節を痛める危険性があります。

狆が過ごす部屋では、絨毯を敷くなど転倒の予防や、滑って足腰に負担がかからないように、注意しましょう。

やんちゃな性格ではありませんが、万が一高いところから飛び降りてしまうと、骨折や脱臼の恐れもあるので、注意して下さい。

肥満に注意

狆は、太りやすい体質です。

可愛さのあまり、おやつを上げ過ぎてしまったり、飼い主さんが食べている物をあげたくなりますが、愛犬のためにも食べ過ぎには十分に注意をしましょう。

肥満は、病気の元になるので、健康管理に注意して下さい。

狆がかかりやすい病気やケガ

皮膚病

狆のような被毛が長い犬種は、皮膚病にかかりやすい傾向にあります。

もし、皮膚を「噛む」「引搔く」「吸う」などの仕草がみられたら、皮膚病かもしれません。
皮膚病の原因は、様々です。

寄生虫や細菌の感染、食物アレルギーなどが挙げられます。

痒みは、犬にとってストレスになるので、早めに治療することが肝心です。

犬が皮膚病にかかることはよくある事ですが、出来るだけ早く病院へ行き治療をするようにしましょう。
皮膚病の予防方法としては、清潔にすることです。

また、毎日ブラッシングをして、皮膚に空気を通したり、早期発見をすることが大切です。

お散歩から帰ったら、体についたホコリを払ってあげたり、虫に刺された場所はないかチェックしてあげるのも良いでしょう。
また、月に1度のシャンプーは欠かさないようにしましょう。

軟骨形成不全

短頭種である狆は、軟骨形成不全を持つ遺伝子を選定し作られてきました。

軟骨形成不全とは、遺伝子の作用によって骨が十分に成長しない病気で、狆の場合には鼻の骨がそれにあたります。
生まれ持った遺伝的な物なので、治療が長期に渡る場合があります

眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)

まぶたが内側に巻き込まれてしまう病気です。
眼瞼内反症になると、まつ毛によって角膜が傷つけられてしまい、目やにや涙が出て、角膜炎や結膜炎になってしまいます。

主な原因は、先天性であることがほとんどですが、なんらかの病気によって、筋肉や神経が正常に動かなくなる事が原因の場合もあります。
目をこすってしまうと、症状が悪化してしまうので、出来るだけ早く病院へ行きましょう。

まとめ

狆がかかりやすい病気やケガについて、ご紹介しました。
日常的に飼い主さんが気を付ける事によって予防出来る物から、先天性のものまでいくつかご紹介しました。

愛犬の健康維持には、飼い主さんの力が大きく関わっています。
健康で長生きできるように、健康管理に気を付けて、犬の様子がおかしい場合には、長時間放置せずに獣医師の指示を仰ぐようにしましょう。