子犬の時期は元気いっぱいで、走り回ったりおもちゃで遊び続けたりずっと動き回っています。
最初のうちはかわいいかもしれませんが、元気過ぎるのも考え物です。
元気が有り余って吠える!噛む!が止まらない子犬の対策方法をご紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Youtubeに頂いたコメントの内容
犬種:ポメプー
月齢:3ヵ月
性別:女の子
ワクチン接種前でお散歩デビューまだです。
お留守番多いかもです。
最近ほんとーに凄くてノイローゼになりそうなので、どうかよろしくお願います。
※飼って2週間です。
子犬のパワー
初めて犬を迎え入れるという方は、迎え入れて直ぐに子犬のパワーに圧倒されることがよくあります。
特に子犬に関するご質問は、年末年始でも沢山頂いております。
生後5か月以内の子犬に関するお問い合わせを頂くことがとても多いです。
年末年始にご質問を頂くことが多いのは、クリスマスプレゼントとして子犬を迎え入れる方が多いことも理由の1つではないかと思います。
生後3ヵ月なので、子犬に悪気はないでしょう。
ご質問者さんから頂いた動画を確認させて頂きましたが、吠えながら部屋中を走り回っていました。
犬に落ち着きを教える方法
保護犬や以前に飼い主さんがいた犬とまだ誰にも飼われたことのない犬を迎え入れるのでは、対応が異なります。
自分の要求を通したいという気持ちが強い犬の場合には、自己主張が強くなる傾向にあります。
犬のしつけハグでは、ご相談者さんの愛犬と同じくらいの月齢が低い子犬を数多くお預かりさせて頂いています。
月齢が低い子犬でも、クレートの中で管理することで静かに過ごすことが出来ます。
子犬の時期は、犬に落ち着いていて下さいと言っても落ち着いていることは難しいです。
犬に落ち着いてもらう為には、人が落ち着ける空間を与えてあげる必要があります。
例えば、ケージやクレートを使わずにフリーで生活をさせてしまうと落ち着くことはできません。
犬が大人しく寝ていたとしても、人の行き来があれば着いて行ってしまいます。
月齢が低い犬は、食後と運動後は眠くなります。
どんな性格の犬でも、食事の後と運動の後に30分程度過ぎると睡眠欲が強くなってきます。
犬が眠くなるタイミングで、ケージやクレートの中に入れて下さい。
犬が興奮している状態、元気な状態の時に急にケージやクレートの中に入れてしまうと、犬にとってお仕置き部屋のような存在になりかねません。
犬が大人しくなるタイミングで、ケージやクレートの中に入れることによってイメージが悪くなることを防ぐことができます。
ご相談者さんがどのような形でトレーニングを行っているのかがわからないのですが、ケージに入れるタイミングが重要です。
ケージの中に対するイメージを良くすることがポイントです。
せっかくケージの中に入れても、出して欲しくて暴れてしまっては意味がありません。
物わかりの良い性格の犬であった場合には、ケージの中に入れられたことによって休んでくれる場合もあります。
しかし、元気な犬の場合には活発な時間にケージの中に入れても、おとなしくしてくれる可能性は低いと思って下さい。
ケージの中のイメージを良くする方法
ケージの中に対するイメージを良くすることは、とても大切です。
では、どうすればケージの中のイメージをアップさせることが出来るのでしょうか?
生後3ヵ月の場合、一日の食事の回数は3回だと思います。
食後2時間程度は休憩をさせてあげたい時間でもあり、丁度眠くなる時間です。
犬が大人しくなるタイミングでケージの中に入れてあげることで、イメージを浴することが出来ます。
犬は、午前中は落ち着いていることが多く、午後になると活発になる傾向にあります。
落ち着いている午前中にケージに入れることで、おとなしくすることが出来ると思います。
逆に活発になる時間帯にケージの中に入れることは、避けた方が良いでしょう。
犬が落ち着いている時間にケージの中で過ごすようにすることを繰り返すことで、ケージの中のイメージを良くすることが出来ます。
ケージ・クレートに入れるタイミング
犬も夜には寝てもらいたいと思います。
寝て欲しい時間の前にご飯をあげたり、しっかり運動をさせて疲れさせると夜に寝てくれます。
また、朝にお腹が空いてご飯の要求吠えをする場合には、今までよりも夕飯の時間を遅くすることで、朝に吠えて起こされることが無くなります。
食欲旺盛な犬の場合には、ご飯のタイミングを考えると良いでしょう。
人が寝ていたい時間に起こされないように、夕飯を与える時間をずらすことは効果的です。
運動を沢山させて疲れさせることも、とても効果があるので試して頂きたいと思います。
運動だけではなく、頭を使わせることも睡眠欲を増すためには有効です。
犬のしつけハグでは、犬をクレートの中で管理することをお勧めしています。
クレートトレーニングをする上で、犬の睡眠欲はとても重要です。
ご相談者さんの犬は3ヵ月なので、睡眠欲が高い時期です。
クレートの中にいる時には、しっかりと寝ていてもらうことができます。
例えば、1歳以上になると睡眠欲が減ってきます。
言い方を変えると、起きている時間が長くなります。
起きている時間が長くなると、クレートの中に入れておくシチュエーションが難しくなってくるのです。
クレートの中に入っている時には、寝ていることがベストですが、起きている可能性が高くなってしまいます。
起きていると騒ぎたくなってしまうことがあります。
クレートから出して欲しくて騒いでしまうと、出さざるを得なくなるでしょう。
クレートトレーニングは、睡眠時間が長い子犬の時期が適しています。
子犬の時期にクレートトレーニングをしっかりと行っていれば、成犬になってからも静かに過ごす時間やお留守番の時にはクレートの中で過ごすことが当たり前になります。
人がいる時間でもクレートの中で静かに過ごすことが出来ます。
飼い主さんが仕事などで、一日に6~8時間程度留守にするのであれば、その時間はクレートの中で過ごせるようにトレーニングする必要があります。
犬にお留守番をさせることがあるのでしたら、早めにトレーニングを行いましょう。
ケージ・クレートの設置場所
クレートやケージの設置場所の重要です。
クレートやケージの中で過ごす時は、落ち着いていなければなりません。
リビングの真ん中やテレビの横など、人の動きがある場所に設置するのはあまりよくありません。
人からよく見える場所に設置することは避けて頂きたいと思います。
人から良く見えるということは、犬からも人がよく見えるということです。
人の姿が見えてしまうと、犬は要求をしてくれなくなります。
人の動きが少ない別の部屋に設置することが理想です。
もし別に部屋が無い場合には、部屋の隅に設置して下さい。
部屋が一つしかない場合には、ケージは部屋の隅に置いてタオルなどで目隠しをしてください。
犬から人の動向が見えないようにしてあげましょう。
ケージやクレートの中では静かに過ごし、外に出してあげた時にだけ構ってあげて下さい。
別の部屋に設置する場合には、部屋の温度管理はしっかりと行いましょう。
クレートへの導き方
犬をクレートやケージに入れる時には、飼い主さんが抱っこをして入れている方もいらっしゃるでしょう。
クレートやケージには、犬が自ら入っていく必要があります。
犬が望んで入って行かなければ、人が強勢してしまうことになります。
人が強勢することが続いてしまうと、いずれは犬を抱っこすることも出来なくなる可能性が高いでしょう。
犬が自らクレートやケージに入っていくようにするために、指示語を教えてあげましょう。
「ハウス」の指示で、自ら入るように教えます。
「ハウス」の指示で犬が自らケージやクレートの中に入ったら、沢山褒めてあげて下さい。
繰り返し何度も行いましょう。
犬が自ら入るようになったら扉を閉めて大人しくさせて下さい。
抱っこして入れるのではなく、犬が自分から入るようになるようにトレーニングをしましょう。
クレート・ケージの中にいられる時間
飼い主さんが仕事等などで家を留守にするため、犬にお留守番をさせる時間と同じ長さクレートやケージの中で大人しくしていられる事がベストです。
しかし、子犬期はトイレが近い為長くても8時間程度です。
月齢+1~2時間であるとお考え下さい。
8時間程度に抑えて頂きたいと思います。
トイレの我慢に個体差があるので、犬の様子を見ながら進めて下さい。
生後3ヵ月だと4~5時間程度です。
それ以上長い時間お留守番をさせるのであれば、ケージの中の半分を寝床で半分をトイレにして管理して下さい。
噛み癖について
ご相談者さんの犬は生後3ヵ月の子犬であるため、じゃれて噛んで来ているのだと思います。
また歯の痒みから噛んでいるということも考えられます。
犬の歯が生え変わるのは5~6ヶ月と言われています。
歯の痒みによって噛んでくる場合には、ある程度歯が生え揃えば噛まなくなります。
しかし、噛むという行為が楽しくなってしまっている人であれば、噛むという行為は続く可能性が高いでしょう。
噛みたいという欲求が強い犬もいます。
1つのストレス発散だとお考え下さい。
月齢が低い犬は、愛情表現の1つとして噛む場合が多いです。
噛み癖は辞めさせる必要がありますが、エスカレートすると危険なので「だめだよ」程度の注意はするようにして下さい。
あまり硬すぎない噛んでも良い物を一つ与えてあげるといいでしょう。
噛み癖がひどくなるようでしたら、近隣のドッグトレーナーにご相談ください。
まとめ
元気いっぱいの子犬に落ち着きを教えるためには、落ち着きを教える必要があります。
犬のしつけハグではクレートを推奨しています。
犬が眠くなるタイミングでクレートに入ってもらい、静かに寝ていてもることがベストです。
食後や運動をした後にクレートに促して、中で大人しくしていられるようにトレーニングすると良いでしょう。
噛み癖に関しては、噛んではいけないということを教えてあげてください。
最初はじゃれ噛み・甘噛みでもエスカレートしてしまうこともあるので、気を付けて下さい。
犬のしつけ ハグ














