犬用のカートを使っている人を見かけることがあります。
お散歩をしているのか?外出するための移動手段なのか?様々でしょう。
見ている人の中には歩かせた方が良いのではないか?という否定的な考え方もあります。
そこで、ドッグカートを使うメリットについてドッグトレーナーが説明します!
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
ドッグカートの賛否
犬をドッグカートに乗せている人に対する意見は様々です。
犬を飼っていない人から見ると、赤ちゃんのようにカートに乗せている姿はあまりよいことには見えない場合があります。
歩かせた方がいいのではないか?という否定的な意見がよく聞かれます。
犬をカートに乗せる、乗せなければならない理由がある場合もあります。
ドッグカートを利用するメリットや意味について、ご紹介したいと思います。
ドッグカートを使う理由
ドッグカートを目にする機会が増えていると思います。
ドッグカートの利用者の多くは、多頭飼いをしています。
2頭くらいならよいのですが、5~6頭の犬を一度に散歩させると道を占拠してしまいます。
犬によって歩くペースも異なるため、多くの犬を一度に散歩させると道いっぱいに広がってしまい、他の歩行者の迷惑になってしまいます。
ドッグカートに乗せることによって安全ですし、飼い主さんも楽です。
愛犬が他の犬や人に吠えてしまうような警戒心が強い性格であった場合にも、ドッグカートを利用することは有効です。
近所の道を歩くだけなら問題はなくても、ショッピングモールやアウトレットなど人が多い場所を歩かせると、人にぶつからないようになどに気を遣わなければならなくなり、飼い主さんが楽しめなくなってしまいます。
ドッグカートに乗せておくと、ショッピングモールなどでは移動がしやすいというメリットもあります。
犬が入れないお店もカードにいれておけばOKという場所もあり便利です。
キャリーバッグやスリングを利用している人もいますが、ドッグカートの方がガードがしっかりしているので安全です。
ドッグカートの活用法
歩くことが苦手な犬や臆病な犬にもドッグカートの利用は有効です。
お散歩に連れ出したいけど、歩くことが困難になってしまった老犬にもドッグカートは便利に使うことができます。
空気を吸わせるために外に連れて行くためには、有効です。
体力が無くなってしまいすぐに疲れてしまう犬も、カートを持ってお散歩に行けば、疲れたらすぐに乗せることができます。
ドッグカートを利用している人の約9割が、なんらかのしっかりとした理由があるのです。
犬を飼っていない人やドッグカートに対してあまり良い印象を持ってない人から見ると、犬を自慢するために使っているように思っている方もいるでしょう。
事情があってドッグカートを使っている人がほとんどなので、色眼鏡で見ないように注意しましょう。
実は、川島トレーナーもドッグカートが出始めた頃は、あまり良い印象を持っていませんでした。
犬は歩かせた方がよいのでは?と思っていました。
ドッグトレーナーの目から見ても良い印象を持たなかったので、同じような考えの人もいらっしゃるでしょう。
犬の性格も様々です。
体が不自由であったり、老犬であまり動けなくなっても外の空気を吸わせてあげたいと思うでしょう。
ドッグカートを上手に活用して、犬の健康管理に役立てている人が大勢いらっしゃいます。
ドッグカートは人間用のベビーカーよりも高額な物が多いです。
高額なだけあり、動きの良さや機能が多いなど使い勝手が良いです。
犬の落下防止策も色々されています。
愛犬に合ったものを選んで使って頂きたいと思います。
ドッグカートの今後について
ドッグカートを使って電車に乗ることはできません。
電車やバスなどの公共交通機関を利用する場合には、規定内の大きさのキャリーケースに入れなければなりません。
ドッグカートの利用がもっと浸透すれば、利用が可能になる場所が増えるであろうと予測できます。
今後利用できる場所増えることを考えると、ドッグカートに乗って散歩に行くことに慣れさせておくと良いでしょう。
急にドッグカートに乗せてお出掛けをしようと思っても、おとなしく乗ってくれるとは限りません。
犬同伴で入れるかどうかわからないような場所も、ドッグカートに乗せることで入れる場合もあります。
ドッグカートを持っていると安心です。
ドッグカートに慣れさせるトレーニングを行っておくことをおすすめします。
災害時にも利用できる可能性があります。
犬のしつけハグでは、クレートの利用を強くおすすめしていますが、移動の際にはドッグカートも便利です。
クレートをおすすめしますが、狭い空間に入れて置けるという点ではドッグカートも利用できるケースがあるのでトレーニングをしておくと便利です。
ドッグカートのデメリット
ドッグカートの良い面をご紹介しましたが、悪い面もあります。
ドッグカートを利用する理由が
- 犬が吠えるから
- 他の犬や人が苦手だから
- 多頭飼いで犬が乱れるから
というケースが多くみられます。
これらは、トレーニングを行うことで改善することが可能です。
ドッグカートを便利に利用することは良いことですが、逃げ道にしてしまうことはあまりおすすめできません。
ドッグカートがないと、何もできない状況になってしまう可能性があります。
トレーニングをすることで、苦手を解消することができます。
ドッグカートを多用せずに、克服することにも目を向けて頂きたいと思います。
ドッグカートに乗ると、視線が高くなります。
内弁慶な性格の犬の場合、高い位置から他の犬を見つけると吠えやすい傾向にあります。
強気になってしまうこともあるので、地面を歩かせた方がよいでしょう。
ドッグトレーナーの意見としては、ドッグカートは本当に必要な時以外には使わないようにするとよいと思います。
まとめ
ドッグカートを使うメリットについて、解説しました。
【ドッグカートのメリット】
お散歩が苦手な犬の場合、ドッグカートに乗せて外に連れて行くことで環境になれさせることができます。
外の空気を吸う、車の音など外の大きな音に慣れさせるなどの目的で使っている人もいます。
老犬や体の不自由な犬を連れ出す時にも便利です。
多頭飼いの場合、何頭もの犬を一緒に歩かせると道を占拠してしまう事になり、他の人の迷惑になります。
ドッグカートを利用すると楽ですし、便利です。
やむを得ずドッグカートを利用している人が沢山いるということを覚えていて欲しいと思います。
ショッピングモールやアウトレットなどでも、ドッグカートに入れることで入店できる場所もあり、便利です。
ドッグカートに乗せるトレーニングを行っておくとよいでしょう。
【ドッグカートのデメリット】
愛犬がお散歩をすることが苦手で歩くのを嫌がるという理由でドッグカートを使っている場合、本来は積極的に歩かせたいです。
苦手なお散歩を回避するためにドッグカートを使うことはおすすめできません。
お散歩が苦手である場合、静かな時間や人が少ない場所でお散歩の練習をして頂きたいと思います。
犬に刺激が少ない環境で慣れさせてあげるようにしてください。
ドッグカートを多用してしまうと、中にいれば安心だと思って慣れることが出来ないので、しっかりと地面を歩くトレーニングを行うことをおすすめします。
ドッグカートを逃げ道にすることは、よくありません。
ドッグカートの使い過ぎにはご注意ください。
犬のしつけハグのサイトにて、ドッグカートについて詳しく載っていますので参考になさってください。