犬の肉球は、ぷにぷにとした感触でクッションのような役割を持っています。靴を履かない犬の靴の代わりとして、歩いている時など衝撃から犬の足や骨、関節を守る役割を果たしています。犬にとって大切なパーツの1つである肉球には、お手入れが欠かせません。肉球の正しいケアの方法を知って、きちんとお手入れをしてあげましょう。肉球のお手入れ方法をご紹介します。
犬が肉球を舐めるのはなぜ?
犬が肉球を舐めるのは、お手入れをしているからです。グルーミングの一種で、自分自身で皮膚のお手入れをしているだけなので、自然なことです。肉球は、ずっと地面に着いているので、お散歩に行ったときに葉っぱや枝を踏んで肉球の間につまっていることもあります。少し傷が付いてしまっている時は、本能で舐めて治そうとします。また、炎症を起こしていたり、痒みがある時なども舐めて治そうとします。
普段のお手入れ方法
肉球は、常に犬の体を支えています。また、数少ない汗腺のある場所なので体温調節をする場所でもあり、犬の体を守るための、大切なパーツのひとつです。お散歩から帰ってきた時には、毎回必ず肉球のチェックをして下さい。
では、毎日のお手入れ方法をご紹介しましょう。
- まず、お散歩から帰ってきたら、足の裏を洗いましょう。
- 肉球専用の洗浄スプレーを足の裏にかけて洗う方法もあります。
- 肉球の間に汚れが挟まっていないか、きちんとチェックしましょう。
- しっかり乾燥させて肉球ケア専用のクリームを塗ってあげましょう。
そして、重要なのは、乾燥させない事です。
肉球を洗ったあとは、しっかり乾燥させて肉球ケア専用のクリームを塗ってあげましょう。
犬が舐めても安全な、天然由来成分の物や自然の保湿成分で出来ている物が多数市販されています。
お散歩から帰るたびに洗ってしまうと、必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥を招くので頻回に洗うことはよくないという説もあります。もし、ご自分の犬の肉球が乾燥に弱くすぐにひび割れてしまう場合には、汚れを落とす程度でもよいでしょう。
もし、肉球にケガをしてしまったら?
肉球に傷が出来ると、犬は傷口を舐めてしまいますが、辞めさせて下さい。なぜなら、唾液には細菌が多く存在するからです。小さな傷の場合には、消毒薬で傷口を消毒してばい菌が入らないように、保護しましょう。
傷口が大きい場合には、病院へ行って手当してもらいましょう。
その他
マッサージで血行促進
肉球をマッサージしてあげると、血行が良くなって肉球のケアには効果的です。ただし、中には肉球を触られるのを嫌がる犬もいます。無理やり触ると噛まれることがあるので、注意してください。
散歩の時に靴を履かせる
夏の暑い時期は、地面の表面温度が高くなっているため、肉球を火傷してしまう事があります。特に、マンホールの上はかなりの高温になるので、気を付けましょう。やけど予防に効果的なのが、靴を履かせることです。種類も豊富なので、選ぶのも楽しいでしょう。
まとめ
肉球は、犬の体を支えたり、体温調節をしたり、大事な役目を果たしています。大切なパーツの1つである肉球は、飼い主さんがきちんとケアしてあげましょう。特に、乾燥は厳禁です。肉球用のクリームは種類も豊富で、天然由来成分で出来ているものもあるので、お手入れの仕上げに使うとよいでしょう。