キャバリアは、本来の名前を「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」と言います。
人間による数回の改良がなされたため、このような長い名前がつきました。
王室でもかわいがられていた愛玩犬なので、人と暮らす事が得意で、飼い主や他の動物にも穏やかに接する事ができる優しい性格をした初心者向けの犬種です。
佇まいも落ち着きがあり、どこか優雅さを感じます。
安心して一緒に色々なところへ遊びに行く事ができます。
キャバリアの基本的な性格
ここではキャバリアの基本的な性格をご紹介します。
人間と暮らす事を目的として改良されてキャバリアは一緒に暮らしていくパートナーとしてはぴったりの犬種です。
これから犬を飼ってみたい、と考えている方はぜひ、候補の1つに入れてみてください。
犬種によっては個体差や環境による性格の違いもありますが、キャバリアに関してはあまりそういった話も聞きません。
誰もが声を揃えて「性格がいい」という程、飼いやすく一緒に暮らしやすい犬種です。
とってもマイペース、活発なところもある
キャバリアはゆったり、まったり、のんびりと暮らしている犬種です。
いつまでも吠え続ける、他の犬を警戒する、人間に噛み付くなど、問題行動からは程遠い性格をしています。
とても飼いやすく素直な性格をしているのですが、どこかポワーンと世間離れしている所があり、お金持ちのお嬢様のような雰囲気もあります。
周りで誰かが騒いでいても、特に気にせず眠たければ眠り、一緒に遊びたければ一緒に遊びます。
とにかく気持ちのアップダウンが少なく落ち着いた性格をしています。
また、マイペースといっても、ずっとのんびりしている訳ではありません。
たまには走ったり遊んだり活発な面も見せてくれます。散歩も全く必要ない訳ではないので注意してください。
散歩中の引きが強い、犬や人間に吠えかかるなどの問題は少ないでしょう。
陽気で明るくフレンドリー
とにかく明るくいつも陽気に過ごすキャバリアは、社交性も持ち合わせています。
家族や友人も大切にしてくれるので、誰にでも好かれると言っても過言ではないでしょう。
キャバリアは色々な犬が出入りするトリミングショップでも評判は上々です。
たくさんの犬がいるドッグランに出かけても、周りの犬たちと仲良く遊ぶ事ができます。
無理やり物を取ったり、嫌がっている子にどんどん遊びを仕掛けていくなどがありません。
相手の気持ちを読みと取る能力に優れています。飼い主も落ち着いて、眺めている事ができます。
少しビビリな所があるかも
明るく社交的なキャバリアですが、大きな物音や、大きな動物の形をした置物、虫などに怯える事があるようです。
珍しく吠えているな〜、と見てみると動きもしないものに吠えていたりと、こちらが笑ってしまうような行動をしている事もあります。
オスとメスではメスの方が多少、神経質な性格をしている事があるので、他の犬が怖い、と思っているキャバリアもいるかもしれません。
多くは社会性が身についていないまま、大人になってしまった状態なので、小さい頃から外に出て他の人や犬と触れ合っていれば問題ないでしょう。
ビビリなので、驚かせたり、大きい声で怒るのは逆効果です。
優しくしてあげてください。
分離不安など、飼い主と離れると不安定になってしまう
とにかく家族が大好きな犬種なので、飼い主さんがトイレに行っただけで切なく鳴いてしまうキャバリアもいます。
トイレから帰ってきた時、仕事から家に帰ってきた時にはものすごい歓迎をしてくれるでしょう。
飼い主や家族と常に一緒にいたいと思っているので、留守番は少しずつ慣らしていかないと大変かもしれません。
置いていかれた寂しい気持ちを紛らわすために、トイレシーツを破く、おもちゃを壊す、わざとトイレを外す、家にいない間、吠え続けるなど、問題行動と見られてしまうような事をする犬もいます。
他にも飼い主の行動を逐一観察し、後をつけまわす、出かけそうになるとソワソワしてしまう、など離れる事が犬の大きなストレスになってしまい、吐いてしまったりと体調に出てしまう犬もいます。
あまりにひどい場合は獣医に相談し、医学的な治療を視野に入れる事をおすすめします。
分離不安症の犬にしてはいけない事
キャバリアが分離不安症になってしまった、そんな時は飼い主も犬もどちらも辛い状態です。
依存がとても強い状態なのでかわいそうではありますが少し距離を置く練習をしなければなりません。
方法としてよく言われているのが、出かける時に「いい子にしてるんだよ」「早く帰ってくるからね」など声をかける事です。
かわいそうですが、ここは心を鬼にして、目も合わせず家を出ます。
最初は少しずつでもいいので、離れる時間をだんだん増やすようにしましょう。
家にいても同じです。
構い過ぎない事、お互いの1人の時間を作るようにしましょう。
かわいくて構いたいのはわかりますが、分離不安症という困った問題がありますので、線引きをしっかりとしていきましょう。
まとめ
キャバリアはとにかく一緒に暮らすと楽しく、落ち着いた生活を送る事ができるおすすめのパートナーです。
あまりに良い子すぎてかわいがるあまり、分離不安症という、どんな時も常に一緒にいないと犬がパニックになってしまう症状が出てしまう事があります。犬は習慣で物事を覚えていきます。
犬が寄ってきたら絶対にかまう、と続けていたら、忙しくて構えない時に犬がパニックになってしまう事がありますので注意しましょう。
本当に性格の良いキャバリアなので、犬との幸せな日常を過ごす事ができるでしょう。