仕事や日々の生活の中で嫌なことがあった時、愛犬に癒されることはありませんか?犬や猫などの動物と触れ合っていると、いつの間にかイライラしていた気持ちが落ち着いて、穏やかな気持ちになっている事があります。
動物には、人間の心を癒してくれる不思議なパワーがあるのです。この癒しのパワーを仕事に生かしている犬達がいます。そんなセラピー犬について、ご紹介します。
セラピー犬とは?
犬に限らず、猫やイルカ、ウサギなど様々な動物たちには、癒しの効果があります。
その中でも、高齢者や自閉症などの障害を抱えている人に対して、心と身体の両方を元気にするために訓練を受けた犬のことを「セラピー犬」と言います。
セラピー犬と触れ合うだけで、精神状態が安定したり、運動機能が回復する効果を得ることが出来るのです。
犬と触れ合うとなぜ癒されるの?
では、なぜ犬と触れ合うことで癒されるのでしょうか?
犬や動物、人間の赤ちゃんと触れ合ると「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。
「オキシトシン」は、別名幸せホルモン・愛情ホルモンと呼ばれています。「オキシトシン」が分泌されることによって、幸せな気持ちになったり、陣痛が緩和されたり母乳が分泌されます。
犬と触れ合うと、「オキシトシン」が大量に分泌されて、健康な人でも溜まったストレスや疲れを癒してもらうことが出来るのです。
更に、動物と接することによって「ドーパミン」という脳内伝達物質の分泌量が増加します。
ドーパミンが増えることによって楽しい気持ちになります。
また、副交感神経が優位になり、血圧が低下して、抹消神経の拡張効果を得ることが出来ます。これによって、リラックスすることができ、ストレスが解消されて心身ともに癒されるのです。
セラピー犬のパワー
動物には、癒しのパワーがあることがおわかり頂けたでしょうか?セラピー犬のパワーは、心身共に癒されることだけではありません。
心理的な効果
セラピー犬などの動物と触れ合うことで、また触れ合いたいという感情がわきます。
これは、抗うつ症状の改善や免疫力のアップなどの効果も期待できます。
震災で仮設住宅での生活を送り、塞ぎがちになっている人がセラピー犬と触れ合うことで、前向きな気持ちになったり、老人ホームで寂しい気持ちになっていたお年寄りが社交的になったという例もあります。
セラピー犬に向いている犬種
セラピー犬には、どんな犬種でもなれます。
セラピー犬になるための適性検査に合格すれば犬種は問いません。
現在、セラピー犬として活躍しているのはラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバーなどの大型犬が目立ちます。
しかし、中にはチワワなどの小型犬もいます。温和で優しい性格の犬が、適しています。
まとめ
犬は、私たちの心身を癒してくれます。
日々の生活に追われて、ついストレスを溜めがちですが、犬に触れているだけで優しく穏やかな気持ちになることが出来ます。
犬を飼っている方は、少し疲れが溜まっていると感じた時には、愛犬と過ごす時間を増やしてみて下さい。
セラピー犬ではなくても、ドッグカフェやペットショップなどで、ほんの10分~15分程度犬と触れ合うだけで、癒しの効果を得ることが出来るので、是非おためし下さい。