おやつもおもちゃも使わない犬のしつけ

無視しても止まらない愛犬の「激しい吠え」を根本から変える!しつけのプロが教える「環境」と「心」の整え方

無視しても止まらない愛犬の「激しい吠え」を根本から変える!しつけのプロが教える「環境」と「心」の整え方

愛犬の吠え癖に悩み、「もうどうしたらいいかわからない…」と途方に暮れていませんか?
「無視すればいいと聞いたのに、いつまでも吠え続けている」「ケージに入れると余計に騒ぐ」 こうした悩みは、
多くの場合、犬の心理と飼い主さんの対応が噛み合っていないことが原因です。
今回は、YouTubeチャンネル『犬のしつけハグ』のプロの視点を基に、
愛犬の吠えを無理やり抑え込むのではなく、
原因から解決するための具体的なステップを徹底解説します。

記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵

Kawashima

Profile 川島 恵 ドックトレーナーとして12年目の令和元年に東京の世田谷区と文京区にあるドッグトレーニング犬のしつけ教室をオープン。 『スッキリ』(日本テレビ系)犬のしつけ専門家として出演電話出演。 テレビ東京「どうぶつピース!!」に出演。「おやつ、おもちゃ無しのしつけ」でドッグトレーニングする犬のしつけの専門家

1. 吠え防止グッズの落とし穴:なぜ「力技」はおすすめできないのか

1. 吠え防止グッズの落とし穴:なぜ「力技」はおすすめできないのか

吠え声がひどいと、つい「無駄吠え防止首輪(振動、音、匂いが出るもの)」などの便利な道具に頼りたくなります。

しかし、プロの視点ではこれらはあまり推奨されません。

犬にとって吠えることは「言葉」

犬にとって吠える行為は、人間にとっての「会話」と同じです。

  • 「お腹が空いた」

  • 「こっちに来て」

  • 「怖いよ!」

  • 「あそこに誰かいるよ!」

こうしたメッセージを伝えようとしているのに、吠えた瞬間に強い刺激(痛みや不快感)を与えて黙らせるのは、いわば「喋るたびに口を塞がれる」ようなもの。犬の感情を無視した力技での解決は、ワンちゃんに大きなストレスを与え、結果として他の問題行動(攻撃性や自傷行為など)を引き起こすリスクがあります。

わんちゃんの吠え方は4種類ある!プロドッグトレーナーが見分け方を解説!

2. 間違った「無視」が吠えを助長している?

2. 間違った「無視」が吠えを助長している?

「要求吠えには無視が一番」とよく言われますが、実はこの「無視」が正しくできていないケースが非常に多いのです。

ついついやってしまう「NGな反応」

ワンちゃんが吠えている時、以下のような行動をとっていませんか?

  • チラッと見る(アイコンタクト)

  • 「ダメでしょ!」「うるさい!」と声をかける

  • ため息をつく、肩を落とす

  • 「見えないように」と布をかけに行く

これらは、飼い主さんにとっては「叱っている」あるいは「対策している」つもりでも、ワンちゃんにとっては**「吠えたら、大好きな飼い主さんがこっちを向いてくれた!」「反応してくれた!」**という成功体験になってしまいます。

正しい無視とは「無反応」を貫くこと

正しい無視とは「無反応」を貫くこと

プロが推奨する無視とは、目線も合わせず、声もかけず、まるでそこに犬がいないかのように振る舞うことです。

少しでも反応を見せると、犬は「もっと頑張って吠えれば、もっと反応してくれるかも」と期待(期待を持たせる行為)を持ってしまいます。

愛犬の吠え・脱臼・トイレの悩みについてプロトレーナーが回答!

3. ケージ・クレートトレーニングの本当の意味

3. ケージ・クレートトレーニングの本当の意味

「吠えるからケージに入れる」という対応を「お仕置き」として使っていませんか?

もしそうなら、今すぐ見直しが必要です。

魔法の箱ではない

ケージやクレートは、中に入れれば自動的に静かになる「魔法の箱」ではありません。

無理やり閉じ込められたり、暗い部屋に隔離されたりすると、犬はそこを「苦痛な場所」と学習します。

すると、中に入れられた不安から、さらに激しく吠えるという悪循環に陥ります。

飼い主が見えない時鳴き、吠え、夜鳴きの対処方法【LINE無料相談にプロドッグトレーナーが直接返信】

「安心できる自分の部屋」にするための工夫

効果的なのは、犬が自ら「ここに入ると安心だ」と思えるようにすることです。

  • メリットを与える: ハウスの合図で自ら入ったら、最高のご褒美をあげる。

  • 休息の場所にする: 「ここに入っていれば誰にも邪魔されず、ゆっくり眠れる」という安心感を教える。

「出すために吠える」のではなく、「落ち着くために中にいる」という心理状態を作ることが、静かな環境を作る近道です。

4. 生活環境をデザインして「吠える理由」をなくす

4. 生活環境をデザインして「吠える理由」をなくす

しつけと同じくらい大切なのが、**「そもそも吠えなくて済む環境」**を作ることです。

視覚と聴覚の情報をコントロールする

視覚と聴覚の情報をコントロールする

犬が外の通行人やバイクに反応して吠えるなら、窓に目隠しシートを貼ったり、ケージの配置を窓から離したりする工夫が必要です。

また、家の中で特定の音がきっかけで吠える場合は、ホワイトノイズ(生活音を消すための音)を流すなどの対策も有効です。

「期待」を持たせない習慣

「そろそろご飯かな?」「散歩かな?」という期待が吠えに繋がることがあります。

  • ご飯の時間を毎日少しずつ変える

  • 散歩の準備(着替えやリードを持つ音)をしても、すぐには行かない

このように、特定の行動と結果を直結させないことで、犬の過度な期待を抑え、落ち着きを促すことができます。

飼い主が見えない時鳴き、吠え、夜鳴きの対処方法【LINE無料相談にプロドッグトレーナーが直接返信】

5. 愛犬の個性に合わせたアプローチを

5. 愛犬の個性に合わせたアプローチを

動画でも強調されている通り、犬にはそれぞれ個性(犬種、年齢、性別、過去の経験)があります。

一概に「この方法が正解」と言い切ることは難しく、ある子には有効な方法でも、別の子にはストレスになることもあります。

プロの力を借りるタイミング

5. 愛犬の個性に合わせたアプローチを

もし、ご自身で環境を見直し、無視やトレーニングを続けても改善の兆しが見えない、あるいは悪化していると感じる場合は、早めに専門家(ドッグトレーナー)に相談してください。

直接ワンちゃんの様子を見てもらうことで、「実は不安から吠えていた」「運動不足が原因だった」など、飼い主さんだけでは気づけない根本原因が見つかるはずです。


終わりに:解決の鍵は「信頼関係」

終わりに:解決の鍵は「信頼関係」

吠えの改善には時間がかかります。しかし、焦って叱ったり道具に頼ったりするのではなく、まずは「なぜこの子は吠えているんだろう?」と観察し、理解しようとすることから始めてください。

適切な環境を整え、一貫した対応を続けることで、愛犬とのコミュニケーションは必ず変わります。

犬との信頼関係を築くための3つのコツ

「うちの子の場合はどうすればいい?」と具体的に相談したい方は、まずは公式LINEや近隣のしつけ教室に足を運んでみるのも大きな一歩です。