換毛期のストレス対策、夏の熱中症対策、冬の防寒対策など、季節の変わり目はわんちゃんの体調管理が重要です。
犬は季節の変わり目は、気温差や気圧の変化で体調を崩しやすい時期です。
愛犬の元気いっぱいの毎日をサポートするためのケア方法を紹介します!
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
犬にとって季節ごとに特別な注意点はある?
「○○の季節は特に気をつけましょう!」といった話をよく耳にしますよね。
ただ、実際には「この時期は絶対に注意!」というほど明確なものは少ないのが実情です。
ただし、多くの方がご存じのように、わんちゃんは暑さにとても弱い生き物。
特に春や夏は熱中症のリスクが高くなるため、しっかりと対策をする必要があります。
一方で、寒さに関してはどうでしょうか?
わんちゃんはもともと寒さに強い動物なので、室内飼いの場合は極端に冷え込まない限り、あまり気にしなくても大丈夫です。
ただし、小型犬や寒さに弱い犬種(トイプードルやチワワなど)は、しっかり防寒対策をしてあげると安心です。
犬の体調不良 季節の変わり目は要注意!
季節ごとに大きな注意点がないとはいえ、実は季節の変わり目こそ一番気をつけるべきポイントです。
人間も季節の変わり目になると体調を崩しやすくなるのと同じように、わんちゃんも気温の変化や気圧の影響で体調を崩しやすくなります。
季節の変わり目に起こりやすい体調不良
わんちゃんが季節の変わり目に体調を崩しやすい理由として、次のようなことが挙げられます。
- 寒暖差の影響…昨日は寒かったのに今日は暑い、そんな日が続くと体温調節がうまくできなくなる
- 気圧の変化…低気圧の影響で体がだるくなったり、頭痛のような症状が出ることも
- 換毛期のストレス…春と秋の換毛期は体力を消耗しやすく、抵抗力が落ちてしまう
こうした要因から、わんちゃんの体調が不安定になりやすいのです。
体調不良のサインを見逃さない
わんちゃんが体調を崩すと、次のようなサインが見られることがあります。
- いつもより元気がない、動きが鈍い
- ごはんを食べたがらない、食欲が落ちる
- 下痢や嘔吐をする
- 寝てばかりいる、だるそうにしている
野生の動物は、弱っている姿を見せると外敵に狙われるため、本能的に体調不良を隠すことが多いです。
しかし、家庭犬の場合は比較的わかりやすく体調不良を示すことが多いので、「なんだかいつもと様子が違うな?」と思ったら、すぐに注意深く観察してあげましょう。
愛犬が体調が悪そうなときの対応
もしわんちゃんが体調を崩していると感じたら、次のような対応をしてあげましょう。
① まずは様子を見る
ちょっと元気がない、食欲が少し落ちた…といった程度なら、しばらく様子を見るのも一つの方法です。
ただし、長く様子を見すぎると症状が悪化してしまうこともあるので、慎重に判断しましょう。
② 早めに動物病院に相談する
「明らかにぐったりしている」「何度も嘔吐や下痢をする」「ごはんを全く食べない」といった症状が見られる場合は、できるだけ早く動物病院へ相談しましょう。
少しでも異変を感じたら、プロの意見を聞くことが大切です。
犬の体力を消耗する換毛期が注意
換毛期に注意!体調を崩しやすい時期
わんちゃんにとって、特に気をつけたいのが換毛期です。
春と秋に訪れるこの時期は、被毛が生え変わるため、体力を消耗しやすくなります。
その結果、抵抗力が落ち、体調を崩しやすくなることも。
換毛期に見られる変化
わんちゃんの様子をしっかり観察し、次のような変化がないかチェックしましょう。
- 普段よりも毛がたくさん抜ける
- ブラッシングを嫌がるようになる
- 皮膚が赤くなったり、かゆみを感じる
- 元気がなく、だるそうにしている
- 食欲が落ちることがある
換毛期のストレスを軽減するためには、こまめなブラッシングや適度な運動を取り入れるのがポイントです。
無理にブラッシングを続けるのではなく、できたら褒めるようにすると、わんちゃんの負担が軽減されます。
愛犬の夏の暑さ対策
わんちゃんは暑さにとても弱い
わんちゃんは、人間と違って汗をかくことがほとんどありません。
そのため、気温が高くなると体温調節がうまくできず、熱中症のリスクが高まります。
特に短頭種(フレンチブルドッグやパグなど)やシニア犬は注意が必要です。
夏に気をつけたいポイント
- 室温は25〜26度に設定し、エアコンを活用する
- 湿度は50%以下に保ち、ジメジメしすぎないようにする
- 水分補給をこまめに行い、新鮮なお水を常に用意する
- 散歩の時間帯は朝夕の涼しい時間帯を選ぶ
- 直射日光を避け、日陰や風通しの良い場所で過ごさせる
扇風機はわんちゃんにとってあまり効果がないので、エアコンを上手に活用することが大切です。
また、クールマットやひんやりグッズを取り入れると、さらに快適に過ごせます。
犬種によって防寒対策の違う?冬の寒さ対策
わんちゃんにも防寒対策が必要?
寒さには比較的強いわんちゃんですが、犬種によっては防寒対策が必要です。
特にシングルコートの犬種(トイプードル、チワワ、イタリアングレーハウンドなど)は寒がりなので注意しましょう。
寒い時期に気をつけたいこと
- 室内の温度は20〜22度に調整する
- 寝床にブランケットを用意し、冷たい床で寝ないようにする
- 寒い時間帯の散歩は避け、暖かい時間に外に出る
- 必要に応じて防寒用の服を着せる
わんちゃんがブルブル震えていたり、丸まって寝ている場合は、寒がっているサインです。
適度に暖めてあげることで、快適に過ごせるようになります。
季節ごとの愛犬の変化に気を配ろう
わんちゃんは、季節の変化にとても敏感な生き物です。
換毛期のストレスや気温の変化による体調不良を防ぐためにも、飼い主さんがしっかりサポートしてあげることが大切です。
こんな時は要注意!
- 食欲が落ちている
- 元気がなく、寝ている時間が長くなった
- 皮膚に異常が見られる(赤みやかゆみ)
- 散歩を嫌がる、動きが鈍くなる
こうした変化が見られたら、無理をせず様子を見ながら対応しましょう。
症状が長引く場合は、早めに動物病院に相談するのが安心です。
まとめ
春夏秋冬、それぞれの季節でわんちゃんの健康を守るために、以下のポイントを意識しましょう。
- 換毛期はこまめなブラッシングとストレスケアを心がける
- 夏場は熱中症対策を徹底し、室温・湿度の管理をする
- 冬場は寒がりな犬種には防寒対策を行う
- 季節の変わり目は、わんちゃんの様子をよく観察し、体調不良のサインを見逃さない
日々のちょっとした気遣いで、わんちゃんが快適に過ごせるようになります。
これからの季節も、愛犬と一緒に楽しく健康に過ごしましょう!