2020年に製作された『野生の呼び声』は冒険小説を映画化した作品であり、セント・バーナードとスコットランドの牧羊犬のミックスである犬の物語が壮大!バックと呼ばれる犬が雪国でソリを引く仕事をしたり、金を探しに冒険に出たりとアドベンチャー要素が楽しめます。それでは『野生の呼び声』のあらすじや見どころを紹介しましょう。
あらすじ
画像引用元:ギャラリー|野性の呼び声|ディズニー公式 (disney.co.jp)
バックは裕福な家に飼われていましたが、犯罪者に捕まってアラスカの雪国に売られてしまいました。棍棒を持った商人に脅される中、スキを見て逃げたバックは初めての雪に驚きつつ、ソリの操縦者であるマッシャーの男に拾われます。そして、彼と同行する女性、そして他の犬たちと共に800キロ先の郵便局へ届けることになりました。8匹の犬の中で一番後ろを走ることになったバックは上手く動けませんでしたが、次第に慣れていきます。そうして郵便局に向かう途中、凍った川を渡る際に女性が落下。バックは水に飛び込んで女性を助けたことで、マッシャーの男に感謝されたのです。
バックが認めらて行くのをおもしろいと思わなかったのはリーダーであるスピッツでした。スピッツはバックを倒し、その場を去ろうとすると他の犬たちが遠吠えをして励ましたことでバックは復活。スピッツに実力を見せつけたことでリーダーの座を奪うのです。スピッツは去り、マッシャーの男は心配しつつも時間が無いと思って進むことにしました。バックが先頭になって走ると雪崩に巻き込まれそうになって急遽、洞窟へ。雪崩を回避しつつ、郵便局に到着するのでした。
その後、配達をしばらく続けたバックですが、仕事が廃止となって再び売られてしまいます。その犬たちを拾ったのは金持ちの男女。彼らはソリを引かせようとすると、ソリが凍っていたためバックたちは引っ張れず、金持ちの男に殴られそうに…そんなバックたちを助けたのがジョンです。彼はソリのことを指摘し、「金を発掘しようとするのは無駄」ということや、春も近付いていることから足元が緩くなって来ていると忠告。金持ちはお構い無しで出発すると案の定、進むこともままなりません。バックが再び八つ当たりされそうになった所をジョンが助けに入り、ソリを引っ張り続けて倒れたバックをジョンは連れ帰りました。
画像引用元:映画『野性の呼び声』予告【最高の冒険編】2月28日(金)公開 – YouTube
ジョンは酒場で逆恨みした金持ちに襲われそうになりますが、バックが彼を助けます。そうしてジョンは亡くした息子のことや、金を発掘するための地図のことを話しました。バックは彼が酒に溺れているのを心配してそれを取り上げつつ、共に冒険に出ることにしたのです。ユーコンの川を下って進んだ先で金を見つけたジョンとバック。しばらくそこを寝床としてジョンは金を川から拾い上げ、バックは野生の動物たちと交流をしていきました。
そこで出会った白く美しいオオカミが川に流されるのを助けてから、群れと仲良くなっていきます。日を追うごとにジョンはバックが帰る時間が遅くなっていくことで別れを考えました。そんなある日、金持ちの男がジョンの居場所を突き止めたことで現れて銃でジョンを撃つのです。小屋は燃え、バックは男を火に放り込見ましたがジョンは亡くなってしまいます。バックは彼からの最期の言葉を聞き届け、白いオオカミたちと共に過ごすのでした。
感想
犬の種類がたくさん!
バックはセント・バーナードとスコットランドの牧羊犬のミックス犬。表情などの再現がかわいらしく、飼われていた時に言うことを聞かない様も印象的でした。自由に過ごしていたバックが、ソリを引くようになってからはたくましさも感じ始めます。
ソリを引くリーダーだったスピッツはシベリアン・ハスキー。スピッツが先頭を走る姿がカッコよかったですね。しかし、バックが他の犬をねぎらうように水や食べ物を与えたり、溺れた女性を助けて信頼を得たことでその地位が脅かされてしまいました。スピッツはリーダーの座を奪われまいとバックを襲って返り討ちになってしまうのです。犬どうしの地位を賭けた戦いにハラハラさせられつつ、バックが野生に戻っていくような演出が印象的で、他の犬たちと交流するシーンも見どころです。
バックと関わった人たち
画像引用元:映画『野性の呼び声』予告【最高の冒険編】2月28日(金)公開 – YouTube
バックがソリを引いていた際のマッシャーの男と女との関わりは信頼性が大切だと思えましたね。最初はソリを上手く引けないで、雪や氷に足を取られることが多かったバック。マッシャーはそれを励ましつつも、信頼に答えていくバックを応援したくなりました。信頼関係の大切さを感じつつ、犬たちが走っている際の雪景色や夜景などがステキだったのも印象深いです。
そうして最後は感動的な展開となりました。バックの生きる中で何回か出会ってきたジョンと川下りをするのが爽快!水しぶきを上げて盛り上がる二人の姿が良かったです。金を見つけた時にジョンは喜び、バックも手伝いつつ2人で過ごす…と思いきや、徐々に自然での暮らしや野生動物との関わりの中でジョンと離れてしまうことになるのでした。少し寂しい思いもしつつ、バックは白いオオカミたちと過ごす方が良いのではと見守りたくなるシーンでしたね。そして、ジョンが襲われて撃たれてしまった際に、バックが立ち向かうのには勇敢さを感じました。彼の死により別れとなる結末は感動的だったと思います。
まとめ
バックが飼い犬だった頃から自然の中で暮らすまでの壮大なストーリーが描かれていると感じた映画でしたね。雪国の風景とそこで生きようとするバックや他の犬たちのたくましい姿が見どころでした。野生に戻っていく一匹の犬と人との関わりを見届けることができ、ハラハラする展開が良かった作品です。