本日は、YouTubeのコメントでいただいたご質問にお答えしていきたいと思います。
テーマは「2匹目の犬を迎えるタイミング」と「多頭飼いに向いている犬種」についてです。
愛犬をもう1匹迎え入れることを検討されている方や、具体的にどの時期が理想なのか、どんな犬種が多頭飼いに向いているのか気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、実際に多頭飼いをしている飼い主さんの経験や、犬たちの性格や行動パターンを踏まえて、最適な時期や犬種の選び方について詳しく解説していきます。
多頭飼いをスムーズに進めるためのポイントも合わせて紹介しますので、ぜひ最後までお読みくださいね。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
2匹目の犬を迎えるタイミング
まず、2匹目を迎えるタイミングについてお話しします。
この質問はよくいただくのですが、実はこれ、わんちゃんの年齢だけでは決められないんです。
よく、「人間の子どもでは、1年か2年くらいで2人目を考える」という感覚で、犬も同じように考える方が多いかもしれません。
でも、犬の場合は「1歳になったから落ち着く」や「2歳になったらしつけが終わる」ということはあまりないんです。
わんちゃんは常にしつけが必要ですし、日々の付き合い方やケアも変わりません。
そのため、先住犬が落ち着いてから2匹目を迎えると、逆にその落ち着いた生活に新しい刺激が加わることになり、先住犬が「せっかく落ち着いたのに、なんでまたかき乱されるの?」と感じてしまうことがあるんです。
特に、迎え入れるのが子犬だと、先住犬にとっては大きな変化になりますね。
理想的なタイミングは兄弟犬か若い月齢の犬を迎えること
私が一番理想的だと思うタイミングは、兄弟犬として同時期に迎えるか、生後4ヶ月や5ヶ月くらいのまだ若い月齢のわんちゃんを迎えることです。
確かに、同時にしつけをするのは大変ですが、犬たち自身のためには若い時期から慣れさせる方がスムーズにいくことが多いです。
例えば、1歳や2歳になった先住犬に対して、新しい3ヶ月くらいの子犬を迎え入れる場合、先住犬が他の犬と遊ぶことが好きかどうかを見極めるのが重要です。
もし、先住犬が他の犬と遊ぶのが好きなタイプであれば、新しい子犬を迎え入れても問題は少ないかもしれませんが、全く興味を示さない子だと、子犬が「遊んで遊んで!」と無邪気に先住犬にアプローチしてしまうと、先住犬にとってはストレスになりかねません。
先住犬の性格を見極めて
先住犬が他の犬と遊ぶのが好きかどうか、また、どういった性格かをしっかり見極めた上で、新しいわんちゃんを迎えることが大切です。
特に、年齢が離れているとテンションの違いが顕著になりがちです。
年齢が近いと同じようなテンションで遊んだり疲れたりすることができるので、2匹が同じペースで日常を過ごせるようになります。
お互いが遊び疲れて一緒に寝たり、ご飯の時間も一緒に楽しんだりと、生活のリズムが合いやすいのもポイントです。
逆に、1歳や2歳になっている先住犬が落ち着いている場合は、若い子犬ではなく、成犬や保護犬など、少し年齢の進んだわんちゃんを迎えるのが良い選択かもしれません。
この場合、既に落ち着いている犬同士であれば、2匹ともストレスなく過ごすことができるでしょう。
多頭飼いに向いている犬種
次に、多頭飼いに向いている犬種についてお話しします。
この質問もよくいただくのですが、結論としては、どの犬種が絶対に良いというわけではなく、個々の犬の性格や生活環境、飼い主のライフスタイルに左右される部分が大きいです。
それに加え、サイズやエネルギーレベル、そして飼いやすさも重要な要素となります。
同じ犬種?違う犬種?
まず、多頭飼いに向いている犬種を選ぶ際に、同じ犬種を迎え入れるか、違う犬種を迎え入れるかで悩む方も多いと思います。
同じ犬種同士だと相性が良いのか、それとも異なる犬種同士の方が良いのか、これは一概には言えません。
それぞれのわんちゃんの性格やエネルギーレベルが重要な要素となります。
例えば、活発で外に出て動き回るのが好きなわんちゃんの場合、もう一匹も同じように活発な性格のわんちゃんを迎えると、生活のリズムが合いやすいです。
逆に、家の中でのんびり過ごしたいタイプのわんちゃんには、同じように落ち着いた性格の犬が合います。
犬種による違いだけでなく、性格の違いに注目して多頭飼いを考えるのが良いでしょう。
ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーは、穏やかな性格で、他の犬や人に対しても友好的です。
これらの犬種は、他の犬と遊ぶことが好きで、社会性が高いことで知られています。
同じように、ビション・フリーゼやキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなどの小型犬も、社交的で他の犬とも仲良くなりやすい性格を持っています。
特に、小型犬同士であればエネルギーレベルが近いため、互いにストレスなく遊ぶことができ、多頭飼いに適していると言えるでしょう。
2. 犬同士のエネルギーレベルのバランス
多頭飼いを考える際には、犬たちのエネルギーレベルのバランスも非常に重要です。
活発で遊び好きな犬と、落ち着いた性格の犬が一緒に暮らすと、片方の犬がストレスを感じることがあります。
例えば、ジャック・ラッセル・テリアのようなエネルギッシュな犬種は、常に遊びたがるため、同じく活発な犬種と一緒にすることで、互いに運動不足やストレスを感じることなく、良い関係を築けるでしょう。
一方で、シニア犬や穏やかな性格の犬には、同じように落ち着いた犬種が向いています。
例えば、バセットハウンドやシーズーなどは、穏やかでのんびりした性格を持っているため、静かな環境を好む犬との相性が良いです。
エネルギーレベルが近い犬同士であれば、飼い主もストレスなくお世話できる点が魅力的です。
犬種の体格差にも注意が必要
また、犬種選びでは体格差も重要なポイントです。
例えば、先住犬が超小型犬で、2匹目に中型犬や大型犬を迎える場合、体格差が大きいために怪我のリスクが高まります。
子犬の頃から一緒に過ごす場合は問題ないことも多いですが、特に成犬の大型犬を迎え入れる際は、注意が必要です。
先住犬が飛ばされてしまったり、力の差で遊びがエスカレートすることがあるので日々の観察が必要です。
互いの性格や行動パターンをよく見て判断することが大切ですのでしっかりと管理してあげましょう。
まとめ
2匹目の犬を迎えるタイミングは、年齢やしつけの進み具合だけでなく、先住犬の性格や生活スタイルにも大きく影響します。
できるだけ早い段階で迎え入れることで、2匹のわんちゃんが自然と一緒に遊んだり、生活リズムを合わせやすくなります。
また、多頭飼いに向いている犬種については、犬種だけでなく性格や体格差も考慮することが大切です。
ランキング形式での選び方も参考にはなりますが、最終的にはわんちゃん同士の相性を見極めることが成功の鍵となります。
わんちゃんを迎え入れる前に、しっかりと計画を立て、先住犬との相性や性格、体格差などを考慮した上で判断していただけると良いですね。