犬は色々な場面で吠えますが、吠える理由の一つに「運動不足·遊び不足」があります。ですから、お散歩などで犬の運動量を増やすことが大事です。
ここではお散歩のコツや、お散歩以外の運動などについて解説します。飼い主さんが「疲れる!もうダメ!」となってしまわないように、無理のない犬との付き合い方をしましょう。
犬が吠えるのは飼い主さんに原因があるかも?|疲れると嘆く前に
犬が吠える理由には色々ありますが、その一つに「飼い主さんがきちんと構ってあげていない」というものがあります。
その状態では犬のエネルギーがきちんと発散されず、「吠える」という形で現れる可能性があるんですよね。
吠えるだけならまだ良いですが、モノを壊したり、噛んだり、留守番中に暴れ回ったりする恐れもあります。
特に
- 体力のある大型犬
- 若い犬
- 活発な犬種
などの場合は気を付けましょう。
飼い主さんとしては十分にエネルギーを発散させてあげているつもりでも、不足しているかもしれません。
犬のエネルギー発散方法には「疲れる運動」がおすすめ|吠えるトラブル解消!
人間でも運動が足りていないとストレスが蓄積していきますよね。
それでも人間であれば、運動以外にもいくらでもストレスを発散させる方法がありそうですが、犬に関しては「できること」が限られているので、運動をさせることが非常に大事です。
では、どのような運動·遊びをさせると良いのでしょうか。
運動方法1:お散歩
やっぱりお散歩は定番中の定番です。
最低1日1回はお散歩に連れていきたいところです。
また、タイミングが合うのであれば「1日1回1時間」よりも、「1日2回30分」のほうが、「ストレスを発散する機会」が多くなるので、効果的と言われています。
ただ、もちろん飼い主さんが「すごく疲れる……もうダメ」となってしまっては本末転倒です。
無理をせずできる範囲で続けましょう。
週1~2回くらいはお散歩をしない日があっても良いはずです。
運動方法2:引っ張り合い
ロープの片方を犬に噛ませて、もう一方を飼い主が持ちます。そして引っ張り合います。
(ちなみに、引っ張り合い用の玩具は1000円以内で購入することができます)
特に大型犬の場合は「犬に力負けするのでは?」と心配になるかもしれませんが、飼い主さんが腕全体を動かすようにすれば案外コントロールできます。
また、それくらい動作したほうが、犬としても思いきり動けるので楽しめます。
この引っ張り合いには「犬は疲れるけれど、飼い主はあまり疲れない」というメリットがあります。
室内でもできますので、雨でお散歩に行けないときや、飼い主さんが疲れているときなどに試してみてはいかがでしょうか。
運動方法3:ボール遊び
ボールを転がして追いかけさせます。
小型犬であれば室内でも十分な運動量になる可能性が高いですし、外で行えば大型犬でも思いきり走らせることができます。
ただし、ボールの大きさには気を付けてください。
誤飲しないレベルのサイズのボールを用意する必要があります。
特に引っ張り合いにあまり興味を示さないワンちゃんに関しては、このボール遊びを試してみてはいかがでしょうか。
犬のお散歩のコツ|飼い主の「疲れる」、犬の「吠える」の解消のために
さて、犬の運動の基本はやはり「お散歩」です。
そこで、ここからは犬のお散歩のコツをさらに紹介します。
1:お散歩の時間は揃えないほうがいい
「お散歩の時間は毎日一定にしたほうが、犬が慣れるのでいい」と感じるかもしれませんが、実はあまりおすすめできません。
なぜなら時間を決めてしまうと、「そろそろお散歩だよ!行こう!」と、要求の意味で吠えるようになる可能性があるからです。
そして、「いつもこの時間帯がお散歩なのに、今日はなぜか連れていってくれない」となると犬にとってストレスとなり、吠えやすくなる恐れがあります。
「朝と夕方に行く」程度のことは決めても構いませんが、時間帯は可能な限りバラバラにしましょう。
きっと飼い主さんとしてもそのほうが楽ですよね。
2:お散歩コースを複数用意しましょう
お散歩コースを複数用意し、毎日ローテーションしていくと犬が飽きにくくなります。
また、飼い主としても飽きてきて「もうお散歩行くの疲れる……」という気持ちになるかもしれません。犬を満足させるには1日30~60分程度はお散歩する必要がありますので、並大抵のことではありません。
お散歩コースをあまり用意できないのであれば「逆回り」にしたり(直線的に行って帰ってくる場合は難しいですが)、歩行速度を変えるなどしたりして工夫しましょう。
また、待て·座れのしつけを交えつつ歩くのも良いかもしれません。
ただし、実際に犬を歩かせる前に、
- 犬が誤飲すると危険な植物がないか
- ゴミ収集所が近くにないか(ゴミの拾い食いが心配です)
- 吠えやすい犬を飼っている家が近くにないか
などを確認しておきましょう。
3:帰宅後、犬の疲れ方を確認する
犬のお散歩の時間は30~60分ほどが良いとされていますが、もちろん個体差があります。
お散歩から戻ってきても、まだ元気に動き回っている場合は、運動量が足りていない可能性が高いです。
そういったときは、引っ張り合いやボール遊びをしましょう。
もちろん、散歩の距離を伸ばすのも良いでしょう。
まとめ
しっかりと運動をさせる事で、普段よく吠える犬も「疲れる(疲れている)」という理由で、むやみに吠えなくなります。
そのためにはお散歩などが必要ですが、毎日必死に頑張り過ぎると今度は飼い主さんが参ってしまいますよね。たまにはお休みする日があっても良いので、気楽に取り組んでいきましょう。