ミニチュア・ピンシャーは、小型犬ですが体力があって、運動することが大好きです。お手入れも楽で、しつけも比較的しやすい犬種です。
同じ犬でも、犬種によって飼い方が異なる部分がいくつかあります。
そこで、ミニチュア・ピンシャーをこれから飼いたいと思っている方にも、現在飼っている方にもわかりやすく、ミニチュア・ピンシャーの飼い方をご紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
ミニチュア・ピンシャーの性格
ミニチュア・ピンシャーに限った事ではありませんが、動物を飼う前にはその動物の性格を知っておくことは、とても重要です。
ミニチュア・ピンシャーが、どんな性格なのかご紹介します。
好奇心が旺盛
ミニチュア・ピンシャーは、好奇心が旺盛な性格で、色々な事に興味を示します。
初めて行く場所でも、躊躇することなく動きまわります。
体は小さいのですが体力があるので、飼い主さんの方が先にバテてしまうかもしれません。アウトドアが好きな方は、一緒に楽しむことができるので、お勧めの犬種です。
ミニチュア・ピンシャーは、もともとはネズミなどの小動物の駆除のために作られた犬種です。
その為、小さい動物など興味を引くものがあると、追いかけてしまう習性があります。
目を離すと、脱走してしまう事もあります。
知らない場所に連れて行って、逃げ出してしまわないように、しっかりと気を配る必要があります。
警戒心が強い
少し矛盾しているかもしれませんが、警戒心が強いのに怖いもの知らずな部分があります。
体は小さいのですが、自分よりも大型の犬に対して向かっていく事があります。
警戒心の強さから、ほんの小さな物音にも反応します。
もし、乱暴に扱われたり恐怖を感じたりすると、知らない人や動物などにも攻撃的になる事があります。
特に、小さい子供には攻撃的になる事があるので、十分注意しましょう。
忠実で従順
ミニチュア・ピンシャーは、飼い主さんに忠実で従順な性格です。更に頭が良いので、しつけが難しい犬種ではありません。
ただし、飼い主さんがリーダーである事をしっかりと教えてあげないと、わがままな性格になってしまうので、注意が必要です。
飼い主さんがリーダーであることをしっかりと認識出来れば、信頼した飼い主さんに甘えてきます。
人見知りなので、飼い主さん以外には不愛想な態度をとってしまいます。
ミニチュア・ピンシャーの特徴の合わせた飼い方
体は小さいのですが、体力があって元気いっぱいのミニチュア・ピンシャーの特徴の合わせた飼い方をご紹介しましょう。
毎日の運動
小型犬の中では珍しく、タフな犬種です。毎日のお散歩や運動は絶対に欠かせません。
アウトドア好きな方には、最もお勧めの犬種の1つです。
まず、お散歩は毎日行きましょう。理想としては、30~40分程度のお散歩を1日に2回です。
それだけでは、体力が余ってしまう場合には、家の中でも遊んであげると良いでしょう。床にボールを転がしてあげると、ねずみを追いかけるように、楽しく遊ぶことができます。
時間がある時には、積極的ににドッグランに連れて行って、思いっきり走らせてあげましょう。
天気が悪い日や、飼い主さんの都合でお散歩に行けない日は、室内遊びを沢山してあげましょう。
運動不足になると、ストレスが溜まってしまうので注意しましょう。
お勧めのお散歩の仕方
先ほどもご紹介しましたが、理想としては30~40分程度のお散歩を1日2回行って下さい。
個体差があるので、1時間お散歩をしても、体力が余ってしまう場合もあります。犬の様子を見て、調節して下さい。
お仕事をされている方や一人暮らしで犬を飼っている方は、なかなか時間が取れないので、時間を増やすのではなく、お散歩のコースを変えて刺激を与えるのも良い方法です。歩くペースを変えながら歩くのも良いでしょう。
お散歩時の注意点
活発でお散歩好きなのですが、小さい体は暑さや寒さを敏感に感じます。
シングルコートの犬種なので、特に寒さに弱いという特徴があります。
すぐに体が冷えてしまい、体調を崩してしまうので、防寒具を着てお散歩に行きましょう。寒さを感じると、小刻みに震えます。
震えていたら、すぐに温めてあげて下さい。
夏の暑い日も、熱中症になりやすいので、出来るだけ涼しい時間に日陰の多い場所を選んで、お散歩をするようにして下さい。
トイレトレーニング
ミニチュア・ピンシャーは、頭が良いのでトイレトレーニングも比較的しやすい犬種です。
トイレトレーニングのタイミングは、迎え入れたその日です。
サークルの中にトイレの場所を作り、おしっこを染み込ませたトイレシーツをトイレの設置場所に敷きましょう。
トイレでおしっこをすることが出来たら、沢山褒めてあげましょう。
これを繰り返すと、トイレを覚える事が出来ます。
ミニチュア・ピンシャーは、とても綺麗好きなのでトイレの掃除は、こまめに行って下さい。
噛み癖がついてしまった時の対処法
ミニチュア・ピンシャーは、警戒心が強いので子犬期に甘噛みをすることがよくあります。
放置してしまうと、噛み癖がついてしまう事があるので、注意が必要です。
甘噛みをして遊ぶことはしないで下さい。
甘噛みをしてきたら、「ダメ」と教えましょう。
また、大きな音が嫌いなので、噛んだら少し大きな音を立てて辞めさせましょう。
甘噛みの段階でやめさせる事が出来なかったら、プロのドッグトレーナーに依頼するのも良いでしょう。
噛み癖が付くと、ケガをさせてしまう可能性があるので、適切に対応しましょう。
まとめ
ミニチュア・ピンシャーは、タフで運動をすることが大好きな犬種です。
運動量が少ないと、ストレスを溜めてしまう可能性があります。
出来るだけ沢山運動させてあげましょう。
しつけに関しては、飼い主さんに従順な性格なので、比較的しやすいです。
しかし、しつけの方法を間違ってしまうと、わがままな性格になってしまうので、注意が必要です。
タフでかわいいミニチュア・ピンシャーとの生活を楽しんで下さい。