トイプードルのしつけの難易度や方法について解説していきます。
「賢い」「人懐っこい」「活発」という育てやすい要素が揃っているトイプードルだからこその注意点もあります。
また、ブラッシング方法や目の周辺のケアなどについてもお伝えしていきます。小さい頃からきちんとしつけをすることが大事です。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
トイプードルのしつけの難易度は?
トイプードルは賢いですし、無駄に吠えることもあまりありません。ですから、基本的にしつけの難易度はかなり低いです。
「ボーダーコリー」という犬種が最も賢く育てやすいと言われていますが、2位はトイプードルだとされているんですよね。
そのため、小さい頃からオーソドックスなしつけや訓練を続けていけば、困らされることはあまりないはずです。
ですが賢いぶん、しつけが緩すぎると「これくらいなら怒らないだろうな」とトイプードルが判断して自分勝手な性格になる恐れが。
トイプードルは可愛いのでついつい甘やかしたくなるかもしれませんが、必要なしつけはきちんと行ってくださいね。
特に「望みを聞いてほしい!」という理由で吠えているときに、安易に押し通されてしまうと、「ああ、この人に対しては吠えれば何とかなるな」と考えて、どんどんワガママになっていく恐れがあります。
ですが、小さいうちから厳しくしつけをしていれば「ああ、この人には叶わないな」と思わせることができますよ。
トイプードルのしつけ方|スキンシップ編
トイプードルの毛はあまり抜け落ちません。ですから家の中でも飼いやすいです。
ですが、放っておくと毛が成長して毛玉が発生しやすいんですよね。ですから、可能であれば毎日欠かさずブラッシングを行いたいところですし、20~30日に1回はトリミングをすべきです。シャンプーも半月に1度くらいは行いたいところ。
トイプードルは皮膚病にかかりやすい犬種ですから、ブラッシングを通じて肌の異変を探るべきだという意味もあります。
また、ハミガキをしっかり行わないと歯周病に襲われる可能性が高いです。
でも、トイプードルが「人間に身体を触られること」を嫌うようだとブラッシング・トリミング・ハミガキなどがしにくくなります(そもそもそういう精神性が正常だとは言えませんしね)。
ですので、日頃からスキンシップをしましょう。抱っこしたり撫でたりするのがおすすめです。
トイプードルのブラッシングの手順
- 「毛の間に隠れたゴミ」や「毛玉」をスリッカーブラシなどで除去します
- ピンブラシや動物用のブラシで身体中をブラッシングします
- コームで毛の「もつれ」を直したり、毛並みを整えたりします
ちなみに特にトイプードルが小さいうちは、「優しくブラッシングしたつもりなのに痛がらせてしまった!」という事があり得るので注意してくださいね。
トイプードルの目の周囲のケアの仕方
涙の成分の影響で目の周辺の毛が変色する恐れがあります(涙ヤケ)。
毛色が淡いトイプードル(アプリコット、クリーム、ホワイトなど)だと涙ヤケが分かりやすくなるので注意してくださいね。
また、「目ヤニ」をそのままにしておくと雑菌が目の中に侵入する恐れがあります。
コットンに「涙ヤケ用ローション」等をつけて、目の周辺をこまめにケアしてあげましょう。
ちなみに、涙ヤケ用ローションは市販されています。
トイプードルのしつけ方|運動編
トイプードルは人間に対して友好的であり、飼い主のことをよく聞きます。そのため人間と遊ぶことに積極的です。
ですから、毎日遊んであげましょう。知育用の玩具を用いると、頭のいいトイプードルも満足してくれることでしょう。
また、活動的な気質ですので運動も必要です。毎日長めに散歩をしてあげてくださいね。
1日に1時間×2セットがベストですが、飼い主さんが潰れてしまってはどうにもならないのでできる範囲で構いません。
さて、友好的なトイプードルであればあるほど、散歩中に視界に入った犬や人間にじゃれつきやすくなってしまいます。相手が小さい子供である場合は、ケガをさせる恐れも。
ですから、「お座り(座れ)」のしつけ(訓練)を日頃から行って、トイプードルをコントロールできるようにしておきましょう。
ですが、それでも特にお子さんの中には「わ~、ワンちゃんだ~!」と近づいてきていきなり撫でてくる人も少なくありません。
そうなると、しつけをしているトイプードルであっても、さすがに驚いて吠えたり噛んだりする恐れがあります。
ですから、リードを短めに持ち、何かあってもスムーズにコントロールできるようにしておきましょう。
また、場合によっては飼い主が「ごめんね~。人に慣れてないから撫でないでね~」などと言ってあげることも必要です。
あとは、トイプードルに限らず、散歩の最中におしっこをしてしまうワンちゃんもいます。
もしも散歩のときに排尿をした場合はきちんと叱りましょう。
そういったしつけを怠っていると「散歩=トイレをする機会」だと理解してしまう恐れがあります。
家で「トイレシーツによる訓練」をきちんと行うことを推奨します。
まとめ
トイプードルは頭のいい犬種ですからしつけは基本的に難しくありません。
ですが「賢いからこそ」「人間に対して友好的だからこそ」「活発だからこそ」の注意点もあるので、油断せずにきちんとしつけをしてくださいね。
そうでないと「この人は甘いな」という事を覚えられて、どんどん自分勝手になっていく恐れがあります。