暑い日が続くと、食欲が無くなったり、体力が低下したりと体調を崩してしまうことがあります。いわゆる「夏バテ」です。実は、犬も「夏バテ」になってしまうのです。愛犬が夏バテになっている事に気づかずに、何も対処しないと、熱中症や他の病気にかかってしまう可能性が高くなってしまいます。
犬が夏バテになってしまった時に現れる症状と、予防法について詳しくご紹介します。
「もしかして夏バテ?」犬の夏バテサイン
夏バテと言うくらいですから、夏にかかる病気だと思っている方も多いでしょう。しかし、気温・湿度が高くなる5月下旬からリスクは高まっています。
犬の夏バテに注意するのは、気温22度、湿度60%が目安です。梅雨の時期にも、夏バテには十分気を付ける必要があります。
1.元気がない
いつもは飼い主さんのもとに走り寄って来たのに、急に来なくなったり、お気に入りのおもちゃで遊ぶことがあったのに遊ばなくなったり、少しぐったりした様子で元気がなくなります。
2.食欲が無くなる
いつも食べているドッグフードを残す、おやつをあげても喜ばない・食べないなど、食欲が低下します。
3.よく寝る
動きがスローになり活気がなくなり、寝る時間が多くなります。元気がなくなるので、寝る時間が多くなってしまいます。
重症化すると・・・
体温が上昇してしまったり、嘔吐や下痢などの症状が出てしまうことがあります。夏バテが重症化すると、熱中症になるリスクも高まるので、出来るだけ早く気づいてあげて下さい。
夏バテの予防法
温度・湿度管理
室内で犬を飼っている人は、エアコンなどを使用して、部屋の温度と湿度の調節を行いましょう。個体差はありますが、人間にとって少し寒いと感じるくらいが犬には心地よく感じられます。目安としては、23~25度、湿度50%程度が良いでしょう。または、エアコンの設定温度は、人間にとって快適な25度前後に設定して、犬用のクールマットを用意してあげるのも良いでしょう。
散歩
散歩に行く時間は、空気やアスファルトが温まる前の朝、もしくは気温が下がってからの夕方が、理想的です。
散歩のルートは、出来るだけ日陰が多い道、可能であれば高温になってしまうアスファルトではなく、比較的温度が低い土の道を選ぶと良いでしょう。
散歩に行く時には、バンダナなどに保冷剤を包み、犬の首のまわりに巻いてあげるのも良いでしょう。
サマーカット
暑さ対策として、夏場にはサマーカットにすることをおすすめします。
ただし、あまり短くカットしすぎてしまうと、直射日光に皮膚がさらされてしまい、肌荒れをしてしまったり、虫に刺されやすいなどのリスクもあるので、適切な長さにカットするようにしましょう。
水分補給
散歩など外出する時には、必ず水を持って行って水分補給しましょう。屋外だけでなく、室内でも水分補給は必須です。新鮮な水が好ましいので、こまめに取り換えましょう。
まとめ
夏バテの症状としては、「元気がない」「食欲が無い」「よく寝る」などが挙げられますが、食欲は日によって異なる犬もいますし、睡眠時間がいつもよりも長い時もあります。すぐに、「夏バテ」と気づくことは難しいかもしれません。日々の愛犬の様子を観察することで、夏バテの防止や重篤化を防ぐことが出来ます。日頃から、愛犬の様子に気を付けて夏を元気に過ごしましょう。