犬をお風呂に入れる時に、水を嫌がる犬がいます。
犬は水が好きで、楽しそうに水遊びをするイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、様々な理由から水を嫌がる犬は少なくありません。
そこで、犬が水を嫌がる理由とその対処法についてドッグトレーナーが解説します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
犬は水が苦手?
犬を家でお風呂に入れる時、トリミングサロンや病院でお願いして洗ってもらう時など犬を洗うことがあります。
犬のしつけハグでもお預かりしている犬が汚れてしまった時、ほこりっぽくなった時、トイレで失敗してびしょ濡れになった時などに犬を洗います。
犬の体が汚れたままの状態にしておくと皮膚が悪くなる可能性があります。
お預かりしている犬のケアはしっかりと行っています。
水を嫌がる犬がいます。
水を嫌がる犬にはどのような対処をしているのか、トレーナー目線で解説します。
犬が水を嫌がる理由
子犬が水を嫌がる理由
子犬が水を嫌がっている場合は、食わず嫌いのようなケースがほとんどです。
水に対して最初から苦手意識を持ってしまっている犬が多くみられます。
成犬が水を嫌がる理由
成犬の場合、水が苦手というよりもお風呂が苦手という犬がいます。
お風呂に連れて行かれて拘束されておとなしくしていなければならない、苦しい思いをしたという記憶から水が苦手になることがあります。
水が嫌いということではなくお風呂が嫌いな犬が多いです。
犬によって水が嫌いな理由が異なります。
愛犬がなぜ水が嫌いなのかを探って頂きたいと思います。
水が好きな犬は少ない?!
実は、水をかけられることが好きな犬はあまりいません。
テレビや動画なので、ホースで水をかけられて喜んでいたり、水を追って楽しそうにしているもの目にすることがあります。
あれは水が大好きなごく一部の犬です。
主にラブラドールやゴールデンなどの好奇心旺盛な犬種に多く見られます。
濡れる事に対して苦手意識がない犬種も中にはいます。
臆病な性格の犬は水をかけられることだけでなく、少し拘束されることから苦手意識を持ってしまうことがあります。
柴犬などの日本犬種は濡れることが嫌いで、中には頭に水を掛けられるだけで悲鳴をあげてしまう犬もいます。
性格によって、水を極端に嫌がる場合もあるので愛犬が何を嫌がるのかをしっかりと観察しましょう。
水を嫌がる犬の対処方法
水を嫌がる犬の対処方法、克服するための方法は「慣れ」です。
慣れるという方法しかありません。
だからといって、無理矢理水をかけて慣れさせるというわけではありません。
水が苦手な犬の多くは、頭にかけられることが嫌いです。
頭に水をかけられることが嫌いな犬の場合は、まずは体にかけてください。
頭から遠いところから水をかけて、徐々に頭に近づいていきましょう。
首まできたら、頭はまず濡らす程度から始めて見てください。
頭に水をかけられることが苦手だからといって顔や頭を洗わないことはNGです。
清潔に保つために、必ず頭や顔も洗いましょう。
シャワーの音が苦手な犬もいます。
シャワーの音が苦手な場合には、水量を弱にして洗ってあげてください。
シャワーを直接かけるのではなく、濡らしてあげるところから始めてください。
頭に水をつけられることに慣れてくれば、少しシャワーをあてて慣れさせていくという作業を行います。
体と同じ水量を頭や顔にあてたら嫌がるので、ご注意ください。
犬がシャワーを浴びるのは一ヶ月に一回と人間と比較すると頻度が低いです。
人間のように毎日お風呂に入る、シャワーを浴びるのであれば早く慣れるかもしれませんがそういうわけにはいきません。
少しでも水に触れる機会を積極的に作っていきましょう。
体を拭いてあげるなど、触れる練習も日々行うと良いでしょう。
毎日少しずつ慣れさせていくことで、一ヶ月に一度のシャワーにも早く慣れることができます。
いきなりシャワーをかけるのではなく、お手入れで慣れさせてあげてください。
まとめ
今回はわんちゃんが水を嫌がる理由とその対処方法について解説しました。
犬が水を嫌がることには様々な理由があります。
・食わず嫌いのようなイメージでなんとなく嫌だ
・水が苦手
・シャワーの音が嫌い
・拘束される、自由を奪われるイメージがある
など
愛犬が水を嫌がる理由を探ってみてください。
犬が水を嫌がる理由によって対処方法が異なります。
犬が嫌がることをやり続けても、克服することはできません。
きちんと段階を経て慣れさせてあげましょう。
少し不快だけど我慢できる程度のところから始めてください。
無理矢理水をかけて慣れさせようとしても恐怖心だけが強くなり、お風呂場に近づくことさえ出来なくなる可能性があります。
特に頭や顔周りに水を掛けられることが苦手な犬が多くいます。
その場合は、いきなりシャワーを直接かけるのではなく、体から先にかけてあげてください。
徐々に顔に近づけて行き、顔は手で濡らして直接シャワーを当てることは避けましょう。
顔や頭が濡れることに慣れてきたら、弱い水量のシャワーをあてることからはじめてください。
首から下はシャワーで洗い、顔周りはボタボタくらいの水量で目に入らないように流してあげましょう。
嫌がるからといって顔を洗わないことはNGです。
愛犬の様子を見ながらすすめてください。