7月の末、バズの誕生日と共に私がコロナになって、4日間ほど寝込み調子が戻ってくるまで1週間〜2週間ほどかかり、台風到来の季節と共に完全に夏のピークを取りこぼした感の強い2023年の私の夏。
記事:雪丸崇一
Yukimaru
検査キットでは陰性だったものの個人的見解では陽性と判断
前回の記事ではコロナの病状についてはあまり詳しく触れなかったのだが、市販のコロナ検査キットでは陰性と出た。とあったのだが、回復間際の検査でも陰性となった。
それでも恐らくコロナだったんだろうなと言い切る理由の一つが、4日間も連続して出続ける熱と失われた嗅覚である。
熱が4日間も出ること自体初めてのことだったのだが、嗅覚が無くなると言う事象もこれまた人生で初めてのことであったし、巷で良く起きるコロナの症状、正にそれ!と言う感じである。
よって、検査キットでは陰性だったものの個人的見解では陽性と判断した。
発熱から3日目くらいだろうか?お風呂上がりにお気に入りのハーバルでオーガニックなスッキリとした薬草のような匂いが特徴的な化粧水をパシャパシャと顔に塗りたくっていた時のこと。
この香りが好きでいつもお風呂上がりはルンルンしながらパシャパシャしているのだが、どうも様子がおかしい。ルンルンしない…。
鼻が詰まっているのか全く香りがしない。
そこまで匂いが強くはないものだから、きっと鼻詰まりのせいだろうと思っていたのだが、バズの散歩帰りのウンチ袋の匂いを試しに嗅いでみても無臭なのである。そんなわけがない。まぁまぁ強烈な臭いを放っているはず。
が、どれだけ鼻に近づけても臭くない。なんなら食べられそう…。あ、でも味覚はあるのでダメだ。
これは「THE コロナの症状」ではないか。
失われた嗅覚
そんなことから判明した失われた嗅覚。
嗅覚が無いと、世の中の食べ物がいかに匂いによる効果で味覚の感覚を引き上げられていたのかに気付かされる。
特に人工的に匂いを付けているような「メロン味アイス」なんかは、単純に甘いだけで味としてのメロン感はほぼ皆無であった。匂いによってメロンの味がすると錯覚していたのかもしれない。匂い≠味である。
その点、本物のフルーツなんかは嗅覚が無い人にもお勧めできそうである。バナナはしっかりバナナであったし、キュウイは酸味も甘味もあって、本物のフルーツは、ほぼ匂い=味なのかもしれない。
このまま嗅覚が無くなるのは悲しいぁ…と思いながら、毎日バズのウンチ袋の臭いを嗅ぎながら、それを嗅覚のベンチマークとした。
嗅覚が無くなってから2日間くらい経って、いつものようにウンチ袋の臭いを嗅いでいたら、おやおやおや?うっすらとクサさが戻ってきた。それを皮切りに、日に日に嗅覚が戻ってきて、今やほぼ元通りである。(たぶん)
マル秘スポット
そんなこんなで体調が回復してきた頃には、日の出の時間は遅くなり、それに対して日の入りの時間は早くなり、暦の上では立秋を過ぎ、あゝもう夏終わり。
Give me back my summer…
少しでもこの夏を挽回すべく、台風の来る直前の晴れた日に、近所の友人に勧められた滝と川のあるマル秘スポット(避暑地)へバズと行ってみることにした。
高速を使わなかったので、下道で車を走らせること約1時間50分ほど。
久し振りのバズとの遠出、楽しい。
海街に住んではいるものの、夏の間は暑過ぎて昼間のビーチにはバズを連れてはいけないし、テラスのあるカフェもさすがに空気が暑過ぎて長くは居られない。そうなると夏場の昼間に犬を連れて行けるところなんて本当に限られていて、改めて車があって良かったと思えることの一つである。
今回教えてもらったマル秘スポットに行くのは初めてで、しかもこんな真夏の昼間、不安はあったもののいざ現地に到着してみると、想像以上に涼しくて快適であった。
日差しはもちろん暑いのだが、木々に囲まれているお陰で日陰も多く、滝や川の空気がとても涼しい。
川も浅いところが多く、ワンコや子どもでも安心して遊べる深さだ。
ただ、改めて認識したのが、バズは本当に水が苦手だということ…。
シャワーこそジッとして浴びているものの、基本は水NG。
海も波から逃げるし、今回行った川もできれば入りたく無い。渋々入るとなったら、すぐに高く登れるところを探す始末。
これは克服することはあるのだろうか…。
とは言え、なかなか夏の昼間に遊びに行ける所が少ない中、遊べるスポットに行けたことは良い気分転換になった。
海と違って良いのは、ベタベタしないこと!
帰りの支度が圧倒的に楽だし、不快さが少ない。
今回はバズと2人きりで行ったので、家の近所で昼飯などの買い物を済ませて、ノンストップで家⇔現場まで走らせた。
もう1人誰か居れば道中、柔軟な買い物や立ち寄りなどができるのであろうが、こんな炎天下に買い物している中ノンエンジンでワンコを車にお留守番なんて論外だし、何かあったらやっぱり怖いしで、1人だとどうしても極力問題が少なくリスクが低い方法で計画的に行きたくなる性分な私。
そんな性格が手伝って、今回は何の問題もなくスムーズに余暇を楽しむことができた。
この夏が完全に終わるまでに、もう一度くらいは訪れてみたいと思った。
少しは夏を取り戻せたかもしれない。