おやつもおもちゃも使わない犬のしつけ

犬はニオイで何を感じてる?あなたの気持ちもバレてるかも!

こんにちは。今日は「犬の鼻って、どんなことまで分かるの?」というお話をしていきます。

毎日いっしょに暮らしていると、犬が何を考えているのか気になりますよね。でも実は、犬たちは私たち人間よりずっとたくさんのことを「ニオイ」で感じ取っているんです。

このブログでは、犬がどんなふうにニオイを使っているのか、分かりやすくお話ししていきますね。

記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵

Kawashima

Profile 川島 恵 ドックトレーナーとして12年目の令和元年に東京の世田谷区と文京区にあるドッグトレーニング犬のしつけ教室をオープン。 『スッキリ』(日本テレビ系)犬のしつけ専門家として出演電話出演。 テレビ東京「どうぶつピース!!」に出演。「おやつ、おもちゃ無しのしつけ」でドッグトレーニングする犬のしつけの専門家

犬は鼻で世界を感じている

犬は鼻で世界を感じている

犬は人間よりもずっとニオイに敏感です。人間の鼻には500万個ほどの「嗅覚細胞(ニオイを感じる細胞)」がありますが、犬はその10倍〜40倍くらい。犬の種類によっては、2億個以上もあるんです。

だから犬は、私たちがまったく気づかないニオイまでわかってしまいます。

たとえば、

  • 他の犬のおしっこから「年齢」や「気分」まで分かったり
  • 飼い主の汗から「元気かどうか」「ストレスがあるか」などを感じたり

犬にとって、ニオイは言葉のようなもの。人と話す代わりに、鼻で世界を読んでいるんです。

犬がニオイで分かること5つ

犬がニオイで分かること5つ

① 飼い主の気持ち


「今日はなんだか犬が寄り添ってくるな…」そんな日、ありませんか?

それは、犬があなたの気持ちをニオイで感じ取っているからかもしれません。

人は緊張したりストレスがたまったりすると、汗や皮膚のニオイが少し変わります。犬はそのわずかな変化を感じ取って、そっと寄り添ってくれることがあります。

あなたの心を、やさしく鼻で読んでくれているんですね。

② 他の動物が通ったこと


お散歩中に、急に犬が立ち止まってクンクンしだすこと、よくありますよね。

それは、数時間前や数日前に、そこを他の犬や猫が通ったから。そのニオイが地面や壁に残っていて、犬はそれをチェックしているんです。

まるで「地面が日記帳」のように、いろんな情報が残っているんですね。

③ 病気や食べ物のニオイ

犬の鼻はとてもすごくて、人間の体の不調もニオイで分かることがあります。

実際に、糖尿病やがんの人のニオイをかぎ分ける「医療探知犬」もいます。

家庭で暮らす犬でも、飼い主の体調がいつもと違うと、不安そうな顔をしたり、においをしつこくかいだりすることがあります。

もしかしたら、あなたより先にあなたの体調の変化に気づいているのかもしれません。

④ 赤ちゃんが生まれる前の変化


妊娠している飼い主さんに対して、犬が急に甘えん坊になったり、反対に少し距離をとったりすることがあります。

これは、妊娠中に変化するホルモンの影響で体臭が変わるからと言われています。

赤ちゃんが生まれてからも、赤ちゃんのニオイに反応して、守ろうとするような行動をとる犬もいます。

言葉はなくても、犬は家族の変化をちゃんと感じ取ってくれているのですね。

⑤ 他の犬と会ってきたこと

おうちに帰ったとき、犬があなたの足元や服のニオイをずっとかいでいることはありませんか?

それは、「他の犬と会ったな?」とチェックしているのです。

どんな犬だったか、オスかメスか、元気な犬か、少し怖い犬だったか…そんなことまで、ニオイで分かるそうですよ。

ちょっぴりヤキモチを焼いているのかもしれませんね。

犬のニオイ探しをじゃましないであげよう

犬のニオイ探しをじゃましないであげよう

犬にとってニオイをかぐことは、大事な「情報あつめ」の時間です。

お散歩中に立ち止まってクンクンするのも、室内でいろんな場所をかぐのも、犬にとっては大切な仕事のようなもの。

少し時間がかかっても、できるだけじゃまをしないで、犬のペースに合わせてあげましょう。

そうすると、

  • 犬のストレスが減る
  • 脳が元気になる
  • 飼い主への信頼が深くなる

など、犬にとって良いことがたくさんあります。

最後に:犬の鼻は“心のセンサー”

犬は言葉を話せません。でも、その分ニオイからたくさんの情報を読み取っています。

私たちの気持ち、健康状態、家族の変化…。全部、鼻で感じ取ってくれているんです。

だからこそ、犬が「クンクン」と何かをかいでいたら、それは大事な“会話”かもしれません。

あなたもぜひ、犬の鼻の力にもっと目を向けて、優しく見守ってあげてくださいね。

今日も、愛犬はそばであなたのことを感じてくれています。