家のチャイムが鳴ると吠える!外で他の犬に会うと吠える!友人が遊びに来ると震えているなど、愛犬が臆病な性格でお困りの飼い主の方が多くいらっしゃいます。せっかくドッグランに連れて行っても、他の犬がいると近づくことなく思い切り遊んでもくれない。そんな臆病な犬の性格を直す方法はあるのでしょうか?
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
なぜ臆病な性格になるの?
臆病な犬は、もともと生まれ持った性格が臆病であったり、成長の過程で怖いことがたくさんあった事が原因の2種類があります。
子犬の時に、飼い主の方のしつけが厳しすぎると、「また怒られるかもしれない」と思うことで臆病な性格になってしまう事があります。信頼している飼い主に過剰に怒られると、ストレスを感じてしまい臆病になりがちです。他にも、お散歩の途中で急に大きな雷の音を聞いたり、工事現場の近くを通った時に大きな騒音を聞いて怖くなってしまったなどが、臆病な性格になってしまう要因でもあります。
臆病な性格を直す方法
1.音に慣れさせる
臆病な犬は、大きな音が苦手です。しかし、音は慣れることで克服することが出来ます。救急車やパトカーなどのサイレンの音や雷の音、赤ちゃんが大きな声で泣く鳴き声などが収録されたCDが販売されています。それを聴かせることによって、音に慣れると臆病な性格が少し改善することが出来ます。
2.よく来る友人に慣れる
人の場合、1.で紹介した音のように何回も会うことで克服することは、少し難しいでしょう。そこで、友人に協力してもらい、友人が来た時には必ず愛犬の好きなおやつをあげるようにしましょう。友人が直接手からおやつを食べてもらうことは、噛んでしまうなどの危険があるので、誰があげたのかが犬にわかるように、おやつを置いてあげましょう。
その時、無理やり近づいたり触ったりしないでください。「大丈夫だよ」と、声を掛けてあげても臆病な犬にとっては、恐怖でしかありません。ゆっくりと時間をかけて、犬の方から来てくれるのを待ちましょう。
3.社会勉強をしっかりする
もし、飼っている犬が生後6か月以内の子犬であったら、積極的に外に連れて行って、沢山の犬や人や物に触れさせてあげましょう。経験から、人や同じ犬は怖くないということを教えてあげることで、臆病な性格を治すことが出来ます。知らないから怖いという事、人間でもあるのではないでしょうか?知ることで、怖がらなくてもいいということを学べるのです。
4.その他
臆病な性格の犬のためのトレーニングを受けるのもよいでしょう。プロにお任せすれば安心です。特に、成犬の場合には飼い主の方が臆病な性格を治すことはかなりむずかしいでしょう。ドッグトレーナーなら、子犬はもちろん、すでに性格が出来上がっている成犬のしつけも安心です。
まとめ
臆病な犬は悪いことばかりではなく、慎重派であるとも言えます。ただ、吠えたり噛んでしまったりすると迷惑をかけてしまうことになるので、早めにしつけることが重要です。ご自分の愛犬の性格や成長度合いによって、ご紹介した方法を試して頂ければ幸いです。