欧米でヴィーガンが増えており、犬や猫などのペットも自分と同じヴィーガンにする飼い主が増加しています。
日本ではまだあまり浸透していませんが、イギリスのヴィーガン協会が2016年に実施した調査によると、2006年に10万人だったヴィーガンの数は、10年間で40万人も増加したという結果が出ています。
ペットを菜食主義であるヴィーガンにしても問題ないのでしょうか?
ヴィーガンとは?ベジタリアンとの違いは?
肉や魚を食べない菜食主義者であるベジタリアンをご存知の方も多いでしょう。
ヴィーガンはベジタリアンと混同されがちですが、似て非なる物です。
ヴィーガンはベジタリアンと混同されがちですが、似て非なる物です。
菜食主義者であるベジタリアンに対して、ヴィーガンは絶対菜食主義者です。
ヴィーガンが生まれたのは1944年のイギリスと言われています。
ヴィーガンが生まれたのは1944年のイギリスと言われています。
もともとは、菜食主義であるベジタリアンの中でも卵・牛乳・チーズなどの酪農製品も食べない人を指すものとしてヴィーガンが生まれました。
ヴィーガンは、肉・魚・卵・チーズなどの乳製品、はちみつなども口にしません。
人間の生活のために、家畜に苦しみを与えたり、死を早めることを良しとしません。
それは、食べるものに限らず衣食住全ての物にも関係します。ヴィーガンは、毛皮を着たり革製のバックを持ったり、ウールの服の着用もしません。コスメやボディーソープなども動物性の素材は使いません。
健康志向のベジタリアンに対して、ヴィーガンは動物愛護の精神を持つという大きな違いがあります。
ヴィーガンの犬は長生きする?!
イギリスのサマセット州に住んでいた「ブランブル」というメスのコリー犬は、25年も生きた事がギネス世界記録となっています。人間の年齢に換算すると、なんと175歳です。
ブランブルの育ての親であるアン・ヘリテージに長寿の秘訣を尋ねたところ、ヴィーガンであった事がわかりました。ブランブルは玄米、レンズ豆、植物性たんぱく質やハーブ、酵母エキスなどを25年間食べていたそうです。
実は、ペットをヴィーガンにすることに関する研究はあまりされていないため、ヴィーガンにすることによって健康を維持することが出来るのかという事に関して、はっきりしていません。
犬に肉や魚を与えないことを虐待だと言う人もいれば、肉食とされてきたペット達をヴィーガンにしようとする人もいます。
一般的に、加工食品を食べて育った犬よりも、手作りの食事を食べて育った犬の方が長生きするという研究事例は存在しており、ブランブルの食事はアン・ヘンリーが手作りをしていました。
ペットの栄養に関する情報は、必ずしも正しい物ばかりではないのが現状です。
ヴィーガニズムと菜食主義を研究し、博士号取得の候補に選ばれている、ニューヨーク州立大学オールバニ校心理学部のシドニー・ハイスは「食はすべてに関係しています」と語っています。
アメリカの調査で、市販のヴィーガンドッグフードが全てが高品質ではないという事が判明し、たんぱく質や必須アミノ酸などの半分以上の栄養素が不足していたという結果が出ています。
犬は雑食であるため、ヴィーガンでも理論上は生きていくことは可能ですが、犬の健康を維持するために、十分な栄養を摂ることが出来るのかが、重要です。
ヴィーガンであることは、犬にとって幸せなのか?
飼い主がヴィーガンである場合、家の中に肉を持ち込みたくないという理由もあり、犬がヴィーガンになる事があります。
しばらくの間ヴィーガンとして育てられたハスキーの前に、野菜と肉を置いたところ、犬は野菜には見向きもせずに肉を選んだという事例がメトロ紙に報じられました。また、肉は栄養があるだけではなく、リラックス効果や良い精神状態を保つ効果がある事も、インデエンデント紙によって報じられています。
犬をヴィーガンにする事に関しての議論は、まだまだ続きそうです。
しばらくの間ヴィーガンとして育てられたハスキーの前に、野菜と肉を置いたところ、犬は野菜には見向きもせずに肉を選んだという事例がメトロ紙に報じられました。また、肉は栄養があるだけではなく、リラックス効果や良い精神状態を保つ効果がある事も、インデエンデント紙によって報じられています。
犬をヴィーガンにする事に関しての議論は、まだまだ続きそうです。
まとめ
日本ではまだあまり知られていない、犬のヴィーガンについてご紹介しました。
25歳まで生きた超長寿犬もいますが、ヴィーガン犬に関する研究はあまり進んでいません。
世界中の飼い主さんは、日々犬の健康と幸せを願っているのです。