「犬を飼うということ」というテーマで、全8回にわたって紹介します。
6回目は「お金」についての説明です。犬を迎え入れようと考えた時、ペットショップやブリーダーから購入するという方が多いでしょう。
しかし、犬を飼うために必要なお金はそれだけではありません。
犬を飼い続けるためにかかる費用について、詳しく紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
犬にはお金がかかるの?
犬を飼うためには、お金がかかります。
はっきり申し上げると、お金に余裕がない場合は犬を飼うことは難しいです。
生活にある程度の余裕がない人は、犬を飼うことはできないとお考えください。
ワクチン接種代、ご飯代など犬にかかる費用項目が沢山あります。
月々かかるもの、毎年かかるものなど様々です。
犬にかかるお金について
ワクチン接種代
犬は、絶対にワクチン接種をしなければなりません。
そして、ワクチンは一種類ではありません。
- 混合ワクチン(病気を予防するためのもの)
- 狂犬病予防ワクチン(狂犬病にかからないためのもの)
現在、日本で狂犬病にかかることはありませんが、狂犬病予防ワクチンの接種は法律で義務付けられているため、必ず接種する必要があります。
狂犬病予防ワクチンは年に1回です。
混合ワクチンは、生後60日・90日・120日に接種します。
最期に接種した日から1年後に再度接種します。
混合ワクチンに関しては、1年に1度血液検査を行い、犬の体に抗体が残っているのかを調べるという方法があります。
検査の結果、抗体が残っていればまた1年後に検査を行い、ワクチン接種はしません。
以前は、混合ワクチン接種から1年経過すると、無条件にワクチン接種を行っていました。
近年は、検査を行い抗体が残っていない場合のみワクチン接種を行うケースが増加しています。
飼い主さんや獣医師によって考え方は異なると思うので、かかりつけ医とご相談ください。
混合ワクチンは、犬の大きさやワクチンの種類によって金額が異なりますので、接種するワクチンに関してもかかりつけ医にご相談ください。
ノミ・ダニとフィラリアは、シーズンごとに接種しなければなりません。
ノミ・ダニとフィラリアは注射ではなく、飲み薬とつけ薬です。
暖かくなると、ノミ・ダニ・蚊(フィラリア)などが出てきます。
4月から11月くらいまでの間に接種することが一般的です。
ワクチン接種に費用がかかるのはもちろんですが、病気になった場合にも費用はかかります。
近年、ペット保険に入る方が多くみられます。
保険適用になっている場合はよいのですが、適用外の場合には人間の倍くらいは費用がかかります。
犬のしつけハグでは、保険の加入をおすすめしております。
ケガをした場合にはもちろんですが、下痢や食欲不振など飼い主さんが判断することが難しいことが多いため、獣医師の診断を受けなければならないケースがとても多いのです。
そのため、保険に加入することで出費を抑えることができます。
ご飯代
犬は、想像以上にご飯代がかかります。
犬のご飯代を軽視している方がとても多く見られます。
ワクチン接種や病院代は気にしている方が多いのですが、ご飯代は見落としがちです。
安いフードは沢山ありますが、安くて質が悪いフードを食べていると毛並みが悪くなります。
また、愛犬には美味しい物を与えたいという飼い主さんの愛情から、少し高くても良いフードを与える方が多いです。
平均で1キロ当たり1000~2000円程度と考えください。
フードの原材料を見ると、どのような物で作られているのかがわかります。
犬のフードは総合栄養食なので、色々なものが入っています。
人間の1食分と比較すると、高いです。
犬が1日に食べるフードの量は
小型犬・・・60~80グラム程度
大型犬・・・200グラム程度
犬の大きさによって異なりますが、毎日かかるものなので大きな出費になるということをご承知おきください。
安いフードは、毛質が悪くなったり排せつ物の臭いが臭いなどの現象にご注意ください。
カット犬種のトリミング代
毛のカットが必要な犬種は、トリミング代がかかります。
1ヶ月に1回程度、全身のカットが必要な犬種がいます。
チワワのミックス犬の場合、1回にかかるトリミング代は8000円程度です。
カットが必要な大型犬の場合は、10000~20000円程度かかる場合もあります。
飼い主さんがご自身でカットする場合は費用はかかりませんが、かなりの労力がかかります。
トリミングサロンに行った方が仕上がりはキレイになるでしょう。
まとめ
犬にかかる費用について、紹介しました。
主に「予防接種」「ご飯」「トリミング」などがあります。
その他、病気やケガなど突然の出費も覚悟しておいてください。
犬を迎え入れる時は、かなりお金がかかるということも承知し、慎重に考えて計画を立てることが重要です。
毎年かかる予防接種代、毎日かかるご飯代、毎月かかるトリミング代にプラスして突然かかる病院代を大まかに計算してみると、金額の大きさに驚くでしょう。
生活に、ある程度のお金のゆとりがなければ、犬を迎え入れることはできません。
病院代に関しては、保険に入ると軽減することができます。
しかし、毎月保険料がかかるということを忘れないでください。
犬にかかる主な出費5つ
- 病院代
- ワクチン代
- ご飯代
- トリミング代
- 保険
上記5つの費用がかかるということを十分理解した上で、犬を迎え入れていただきたいと思います。