成犬になってからのしつけは間に合うのか?愛犬が急に噛むようになった場合、どのように対応すればよいのか?本記事では、噛み癖の原因や対策、具体的なしつけ方法について、わかりやすく説明します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
質問内容 : 成犬のしつけは間に合うの?【噛み癖】
「ある時から愛犬(シェルティちゃん)が急に噛むようになりました。
すでに成犬ですが、今からでもしつけトレーニングは間に合いますか? これからどのように接すれば良いでしょうか?」
回答とアドバイス:成犬でも問題ありません!
「しつけやトレーニングは子犬の時期に行うべき」というイメージが強いかもしれませんが、成犬になってからでも行動の改善は可能です。
私たちのしつけ教室にも、成犬になってからトレーニングに来るワンちゃんがたくさんいます。
確かに、子犬の時期の方が覚えやすく、トレーニングがスムーズに進むことが多いですが、成犬でも問題ありません。
噛み癖の程度 を把握することが重要
今回のご質問では、愛犬の「噛み癖」についてですが、まず 噛み癖の程度 を把握することが重要です。
例えば、
- 退屈やイライラから 軽く甘噛み しているのか?
- それとも、本気で噛みつき、歯が刺さるほどの強さ なのか?
噛み癖にはさまざまな種類があり、その原因や状況によって対処法が異なります。
もし本気で噛むようになってしまった場合、 早急な対応が必要です。
なぜ犬は急に噛むのか?
シェルティのような知能の高い犬種は、環境の変化やストレスに敏感です。
噛む理由として、以下の原因が考えられます。
- ストレス: 生活環境の変化や新しい刺激によるストレス。
- 嫌な経験の記憶: 足を拭く際の強制的な対応など、過去の嫌な経験が影響する。
- 自己防衛本能: 怖いと感じたときに自分を守るために噛むことがあります。
原因によって、対処方法が変わります。
特に、シェルティのような牧羊犬は非常に頭の回転が早く、突発的に行動する傾向があります。
唸る前にいきなり噛んでくることもあるため、放置せず、早めに適切なトレーニングを始めることが大切です。
したがって、まずは噛み癖の状況をしっかり観察し、原因を特定することが重要です。
その上で、適切なしつけ方法を検討し、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
犬は噛むことで問題を解決しようとする
よく「様子を見ていたら治るのでは?」とご相談いただくことがありますが、自然に改善することはほとんどありません。
むしろ、噛むことで問題を解決しようとする行動が強化される可能性があります。
例えば、
- 足を拭こうとすると噛む → それが習慣化し、顔や服を着せる時にも噛むようになる
このように、「嫌なこと=噛めば解決」と学習してしまうと、触れられる部分がどんどん減ってしまい、
最終的には日常のケア(歯磨きやブラッシングなど)も困難になります。
基本的に自然に治ることはほとんどありません。
行動が改善することもゼロではありませんが、たいていの場合、噛み癖には何らかの原因があり、適切な対処を行わなければ繰り返される可能性が高いです。
したがって、噛み癖が軽いうちに、適切なしつけを行うことが重要です。
放置してしまうと、犬は「嫌なことがあると噛めば解決する」と学習してしまい、ますます問題が悪化することがあります。
まずは、愛犬の噛み癖の程度や原因を把握し、専門家に相談することをおすすめします。
犬にとって「嫌だ」と感じることは、人が思う以上にさまざま
まとめ
確かに、子犬の時期のほうがトレーニングが入りやすいため、早めのしつけをおすすめしています。
しかし、実際には「問題が起きてから相談する」というケースが9割以上を占めており、多くの飼い主さんは成犬になってからしつけを始めています。
そのため、今からしつけを始めることについては、あまり心配する必要はありません。
成犬でも、正しいしつけを行えば問題行動を改善することができます。
愛犬の行動に悩んだときは、プロのサポートを受けながら、根気強く取り組むことが大切です。
しつけに関するご相談は、無料LINE相談も受け付けていますので、お気軽にどうぞ。
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