愛犬の健康状態を日々観察し、体調管理を行うことは飼い主さんの大切な仕事のひとつです。万が一病気にかかってしまった際にも、早期発見することで大事に至らずに済むこともあります。
とは言うものの、具体的に何をどう観察したら良いのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
そこで、犬の体調管理のポイントとチェックすべき点についてご紹介します。
日常的に観察するべきポイント!
愛犬の健康管理で気を付けたいポイントは「食事」「水分」「排せつ」「呼吸」「睡眠」の5つです。
それでは、1つ1つチェックしていきましょう。
1.食事
人間同様、食事は健康維持のために欠かすことは出来ません。毎日、愛犬がどれくらい食べているのかを観察しましょう。
チェックポイント
□ 食欲がない
□ 食欲がありすぎる
2.水分補給
水分補給も健康維持には重要です。水分摂取量が多すぎても少なすぎても、問題があります。普段の水分摂取量を把握しておくことで、糖尿病や腎臓・ホルモンに異常などの病気の早期発見につながります。
チェックポイント
□ いつもよりもよく水を飲む
□ あまり水を飲まない
□ 水を飲む時に大量のよだれが出たり、普段と様子が違う
3.排せつ
食べたら排せつをするのが自然です。排せつの回数と量、色などを観察しましょう。子犬や老犬に下痢の症状が出ていたら、病気のサインの可能性があります。また血尿なども何らかの体調不良のサインなので、見逃さないようにして下さい。
チェックポイント
□ うんちの色、状態(硬さ)、臭い、回数
□ 尿の量、色、臭い、回数
4.呼吸
体に酸素を取り込むことは、とても重要です。人間も高熱が出ると息が荒くなりますが、犬も同様です。体温に異常があったり、十分な酸素が取り込めない時には、呼吸が乱れます。
犬の呼吸は、1分間で15~30回が正常値です。
特に、パグやチワワなどの短頭種は、呼吸の問題を起こしやすいので、よく観察しましょう。
チェックポイント
□ 呼吸の速さ(早い・遅い)
□ くちで呼吸をしている
□ 呼吸時に胸が大きく動いている
□ ヒューヒュー、ゼーゼー音がする
5.睡眠
犬は、人間と比較すると睡眠時間が長いです。平均的な睡眠時間は、1日の約半分以上12~15時間くらいです。
ちょっとぐったりした様子でずっと寝ていたり、逆に寝ない場合には病気やストレスを抱えている可能性があります。
チェックポイント
□ 睡眠時間が長い
□ 睡眠時間が短い
□ 寝てもすぐに起きる
□ 丸まってじっとしている
6.その他
愛犬の日頃の行動もチェックしておきましょう。
チェックポイント
□ 散歩に行きたがらなくなった
□ じっとしてあまり動かない
□ 段差を避ける
□ 歩き方がおかしい
□ 同じところをぐるぐる回っている
□ 興奮して落ち着きがない
これらの行動が見られたら、病気のサインの可能性があります。
定期的にチェックするべきポイント
毎日チェックしなくても問題ありませんが、定期的にチェックして頂きたいポイントをご紹介します。
耳
- 耳垢がたまっている
- 耳垢がねっとりしている
- 臭いがある
- 痒がっている
- 頭を頻繁に振る
これらの症状がある場合、外耳炎など耳になんらかの異常がある可能性があります。
鼻
- 乾燥している
- 鼻水が出る
- 大きないびきをかく
短頭種などは、鼻自体に障害がおこりやすいので、特に注意しましょう。
目
- 目やにが多い
- 充血している
- かゆがっている
これらの症状が出ている場合には、目だけではなく脳や体の異常のサインの可能性があります。
くち
- 口臭が強い
- よだれが大量に出る
- 口腔がただれている
- よだれに血が混じっている
歯周病や口腔内にトラブルが発生している事があります。また、感染症や脳神経の病気のサインもくちに出ることがあるので、注意しましょう。
皮膚
- 湿疹がある
- 腫れている所がある
- しこりがある
- フケが出る
- かゆがっている
長毛種は、皮膚の異常を見つけにくいので、ブラッシングの際に注意深く見るようにしましょう。
まとめ
愛犬の様子を日常的にきちんと観察することによって、病気の早期発見につながります。飼い主さんだからこそ、愛犬からのサインに気づくことが出来ます。
大切な愛犬の健康を守りましょう。