クレートとは、犬を入れて持ち運ぶことが出来るキャリーバックのようなものです。クレートトレーニングを行うと、クレートの中でリラックスすることができ、犬にとって安心して休憩できる場所になります。また、公共の交通機関を利用する時や災害時などにもとても活躍する便利なケースです。しかし、トレーニングが完了後でも飼い主さんを悩ませているのが、クレート内での粗相です。クレート内での粗相の改善方法についてご紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
クレートの役割
家の中でクレートを使用する時のクレートの役割は、犬がリラックスできる場所、休憩したり寝ることが出来る場所であることです。クレートトレーニングを行う過程で、遊ぶ場所、食事をする場所、リラックスする場所、排せつをする場所などを犬に教えていきます。
外では、公共交通機関に乗せる場合、クレートに入れることを義務付けている場合があります。また、車の中でも、犬が安心できる場所になったり、安全に移動できる場所となります。
クレートの中で粗相をする原因と対策
本来、リラックスできる場所であるはずのクレートがトイレになってしまっている原因を探してみましょう。合わせて、改善方法もご紹介します。
【原因】クレートの大きさが適切ではなく動き回れる。
クレートの大きさの目安は、犬がクレートの中で方向転換できるくらいの幅と高さの物です。あまり広すぎてしまうと、クレートの中で必要以上に動き回ってしまい代謝が上がることで、トイレが近くなってしまうことがあります。
【対策】もし、大きすぎたら買い替えをするのも大変なので、毛布などを入れて、少しスペースを無くして丁度いい大きさに調節しましょう。
【原因】寒い
人間同様、寒いとトイレに行きたくなってしまいます。
【対策】毛布などを入れて暖かい環境を作ってあげましょう。
【原因】長時間クレートの中に閉じ込めている
あまりにも長時間、クレートの中に閉じ込めていると、我慢の限界を超えてしまい粗相をしてしまうことがあります。
【対策】クレート以外の場所にいる時には粗相をしないというのであれば、まずはクレート内でトイレがどれくらい我慢できるのか把握してください。もし、トイレを我慢できる時間が極端に短いようでしたら、膀胱炎の可能性もあります。
【原因】水分補給が過剰である
クレート内で、自由に水分補給が出来る状態にしていませんか?水分を取りすぎると、粗相をすることを防ぐことは難しいでしょう。
【対策】クレート内では、水分補給は必要ないので、水は与えないようにして下さい。
【原因】外に出たい
クレートの外に出たいという要求の可能性もあります。粗相をすれば、クレートの外に出ることが出来るので、わざと漏らしている可能性があります。
【対策】クンクンと甘えるように鳴いたり、犬からの合図はありませんか?もし、クレートから出たそうな仕草や合図があったら、外に出してあげましょう。
まとめ
クレート内での粗相の主な原因とその対策について、ご紹介しました。本来クレートは犬がリラックスできる場所です。また、外出時などもとても重宝します。まずは、原因をしっかりと把握することからはじめてみて下さい。