好奇心旺盛なわんちゃん、極端に怖がりなわんちゃん、しつけが必要な特定の犬種など、特にしつけトレーニングが必要な特徴を持つ愛犬について3つ具体例を交えてご紹介します。
わんちゃんの、見た目だけでは分からない行動のクセや性格が原因でトラブルになることもあります。
愛犬の性格や特性を理解するためにもぜひ最後までお読みください!
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
1. 好奇心が旺盛なわんちゃん
まず最初に挙げられるのは、好奇心が旺盛な子たちです。
特に子犬の時期に多く見られる特徴ですが、成犬になってもそのままの子もいます。
- いたずらが多い
- 拾い食いをする
- 要求が強い
- 自己主張が激しい
こういった行動は、単に元気がいいだけに見えるかもしれませんが、放置してしまうとエスカレートすることがあります。
例えば、飼い主さんの気を引こうとしてわざとトイレを失敗したり、人に対して噛みつく行動に発展してしまうケースも。
これらは愛犬が「試し行動」をしている可能性があります。
また、こうした子たちはエネルギッシュで動き回ることが多いため、以下のような問題も起こりやすいです。
- 散歩中に引っ張る
- 他の犬に興奮して吠える
- 家の中で走り回ってしまう
特に散歩中の引っ張り癖や他の犬への興奮は、飼い主さんにとってもストレスになりやすいですよね。
これらの行動が続くと、愛犬との生活が大変になってしまうこともあるので、早めのトレーニングが大切です。
愛犬の好奇心は成長とともに落ち着くのか
「好奇心旺盛な子も成長すれば自然に落ち着く」と言われることもありますが、それは一概には言えません。
「何歳になったら落ち着くか」は犬によって異なるため、確実に改善するためにはトレーニングが必要です。
例えば、3歳頃には落ち着くと言われることもありますが、その年齢をただ待つのではなく、環境を整えてあげたり適切なトレーニングを行うことで、より早く安定した行動を身につけさせることができます。
トレーニングを通じて、愛犬の個性に合わせた落ち着いた生活をサポートしてあげましょう。
2. 極端に怖がり・臆病なわんちゃん
次に挙げられるのは、極端に怖がりで臆病な性格のわんちゃんです。
好奇心旺盛な子とは正反対の性格ですね。
こうした子たちは、過去に虐待を受けた経験やトラウマが原因の場合もありますが、必ずしもそうとは限りません。
単純に性格として「怖がり」である場合も多いです。
- 人や他の犬に近づきたがらない
- 警戒心が強く、物音に敏感
- チャイムや宅配便の人に吠えかかる
臆病な子は、自分の身を守るために攻撃的な行動を取ることがあります。
そのため、お家の中で自由にさせすぎると縄張り意識が強くなり、さらに警戒心が増してしまうことも。
こうした場合は、環境の見直しが必要になります。
臆病なわんちゃんのトレーニングの難しさ
臆病な子のトレーニングが難しい理由の一つは、「自分を出さない」ことが挙げられます。
好奇心旺盛な子は、失敗を恐れずにどんどん行動しますが、臆病な子は「怖いからやりたくない」とトレーニングを避けてしまう傾向があります。
そのため、無理にトレーニングを押し付けるのではなく、まずは安心できる環境を整えてあげることが大切です。
飼い主さんとの信頼関係を築くことが、トレーニングの第一歩になります。
3. 犬種ごとに考えるトレーニングの必要性
犬のしつけを考える上で、犬種による特徴や性格の違いを把握することはとても重要です。
特に「この犬種は絶対にトレーニングを入れておいたほうがいい」というタイプの犬もいます。
大きさや性格の違いに応じて、適切なしつけを行うことで、愛犬との生活がよりスムーズになるでしょう。
大型犬はしつけが特に重要
大型犬の場合、小型犬に比べて力が強いため、適切なしつけを行わないと制御が難しくなる可能性があります。
例えば、散歩中に他人に吠えかかったり、興奮して走り出した際には、飼い主が抑えることができない場合もあります。
そうした状況では、飼い主自身が踏ん張る力や犬をコントロールする技術が必要となります。
- 大型犬は力が強く、万が一攻撃的な行動を取った場合、飼い主が止められないことがある。
- 他人や他の犬に対して興奮した際、引き離すのが困難になる可能性が高い。
- トレーニングをしておくことで、力強い犬でも安心して飼育できるようになる。
小型犬でも注意が必要な場合
小型犬の場合、大型犬ほど力の問題は少ないものの、しつけが不要というわけではありません。
特にテリア種やアクティブな犬種の場合、頭が良くエネルギーに満ち溢れているため、適切に対応しないと問題行動に繋がる可能性があります。
- テリア犬種やボーダーコリーなどの牧羊犬種は、頭が良い分、人間を試すような行動を取りやすい。
- 噛み癖や吠え癖などの問題行動が起こりやすい傾向がある。
- 運動不足がストレスの原因となり、行動の問題が悪化することもある。
犬種に応じた対応が必要
犬の性格や行動は犬種によって大きく異なるため、それぞれに合った対応が求められます。
特にエネルギーの高い犬種や、体の大きい犬種については次の点に注意しましょう。
- 運動不足にならないように、散歩や広場での活動時間を確保する。
- ケージ内での生活に偏らず、ストレス発散の場を設ける。
- 犬種の特性や歴史を調べて、生活環境に合ったトレーニングを計画する。
プロのドッグトレーナーに相談する重要性
ご自身でしつけを行うことも大切ですが、行き詰まりを感じた場合や問題行動が解決しない場合は、無理をせずプロのトレーナーに相談することをお勧めします。
誤ったしつけ方法を続けてしまうと、後から修正が難しくなることもあるため、早めの対処が鍵となります。
愛犬の事をプロに相談するタイミング
以下のような場合には、専門家に相談することを検討してください。
- 拾い食いや極端な吠え癖など、日常生活に支障をきたす行動が見られる。
- 犬種特有の行動に対処できない場合。
- しつけ方法が効果を発揮せず、改善の兆しが見られない場合。
プロのトレーナーは、飼い主が見落としがちな点を指摘し、適切なアドバイスを提供してくれます。
まとめ
本日は「しつけが必要な愛犬の行動と犬種ごとの対応」について解説しました。
しつけが必要な行動は以下の3点です。
- 好奇心旺盛な犬: 拾い食いやトイレの失敗が多いが、トレーニングのしやすい傾向がある。
- 怖がりな犬: 警戒心が強く、社会化トレーニングが重要。
- 犬種ごとの特性: 特に大型犬や頭の良い犬種には特別な対応が必要。
愛犬との生活をより豊かにするためには、犬の特性を理解し、適切な対応を心がけることが大切です。
困った際には専門家に相談し、無理のない範囲で愛犬のしつけを進めていきましょう。