ご家族で犬を飼っている場合、特定の家族の一人にだけ懐かなかったり、威嚇をするというケースも少なくありません。
犬に嫌われるようなことをした覚えがない、仲良くしたいのに威嚇されてしまうと悲しくなってしまいます。
原因は、威嚇される人にあるとは限りません。
犬と仲良くなる方法をご紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
Youtubeのコメント欄に頂いた質問
現在8ヵ月のポメラニアンを飼っているのですが、なぜか中学生の次男にだけ威嚇をします。
タイミングによっては普通に接しますが、威嚇の態度の方が多いです。
息子も仲良くしたいらしいので、仲良くさせられる方法など教えて下さい。
犬の成長について
ご相談者さんの犬は、生後8ヵ月です。
子犬期は、好奇心旺盛で色んなものに興味を示します。
成長していき8ヵ月の頃には、好奇心が強い時期から警戒心が強い時期への過渡期になっていきます。
犬種や性格にかかわらず、どんな犬でも警戒心が強くなっていく時期です。
警戒心が出てきた時の対処の仕方や環境作りによって、警戒心を弱くすることができます。
また、飼い主さんの一声で制止している状態にすることも可能です。
ポメラニアンは警戒心が強い犬種です。
ご相談者さんの犬は、犬種の特性や月齢が合致して警戒心が強い時期であると言えます。
犬の執着について
犬が家族内のある特定の人に執着するケースがあります。
執着は、月齢や犬種問わず出ます。
犬が執着している人と居る時に、次男さんが邪魔をするようなケースが増えると威嚇することがあります。
犬が自分の好きな人と居るところを邪魔されると認識してしまうからです。
犬がどう思っているのかを把握する必要があります。
犬の行動をよく観察してみてください。
犬の警戒心と接し方
どんな犬種でも、成長と共に警戒心が強くなります。
警戒心は犬が元々持っているものなので、必ず出ます。
次男さんが犬に嫌われているという認識を持ってしまうと、犬と疎遠になってしまうでしょう。
仲良くしたいという気持ちがあるのであれば、積極的に声を掛けてあげてください。
威嚇されるからと避けるのではなく、次男さんに敵意がないということを伝えるとよいでしょう。
犬に嫌がられない範囲で、声をかけてください。
犬に触れることだけがコミュニケーションの取り方ではないので、故意がないことを伝えてください。
次男さんとしては犬に嫌われるような行動を取った覚えがなくても、あまり良くないイメージを持っている場合があります。
特定の人に執着している場合
特定の人に執着しているという理由で、他の家族には懐かないケースも見受けられます。
特定の人に執着することで、他の人は受け入れないということもあるのです。
その場合は、執着されている人が犬に伝えることで改善することができます。
執着されている人が犬との距離を置いて、家族の誰にでも懐くような環境を作ることが大切です。
ご相談者さんの場合、次男さんに問題があるとは言い切れませんので、落ち込む必要なないでしょう。
犬の中での家族内の順位付けがあるのです。
犬が吠えた時の対処方法
犬が吠えた時、次男さんは絶対に犬を叱らないでください。
犬を叱るのは、家族内で犬に一番身近な人がベストです。
犬が一番好きな人に叱ってもらうことが効果的です。
警戒されている時に叱ると逆効果なので、次男さんは叱らないでください。
犬が吠えていても気にせずに広い心で見守っていると、犬の方から心を開いてくれます。
次男さんは、犬にいいイメージを与えられるような対応を心がけてください。
もし、次男さんが近づくだけで吠える、威嚇するなどの行動に出る場合は、犬によって対応の仕方が異なります。
一つの方法として、コミュニケーションの一つとして声を掛けることは有効です。
一緒にお散歩をすることも良い方法です。
次男さんがリードを持ってお散歩に行くようにしてみてください。
犬が好きなおもちゃを使って一緒に遊ぶことも効果的です。
犬のご飯を用意してあげるのもよいでしょう。
犬との距離を次男さんの方から詰めて行くことをおすすめします。
フリーの状態の犬に「おいで」と言っても、来ないでしょう。
犬の生活の一部に入ることを心がけてみてください。
「お散歩」「ご飯」「遊び」という犬の生活の一部に積極的に参加してみることが、威嚇を無くすための有効な方法です。
是非、お試しください。
まとめ
8ヵ月のポメラニアンが次男に威嚇するという事に対するアドバイスをしました。
次男さんが犬に嫌われるような行動を取った覚えがないのであれば、犬が次男さんに対する良いイメージを持っていない可能性が高いと言えます。
もしくは、特定の人に対するイメージが良すぎる可能性もあります。
犬がなぜ次男さんにだけ威嚇するのか原因を探るために、よく観察してみてください。
次男さんは、犬に対するイメージアップをはかってみてください。
イメージアップする方法として犬の生活の一部になることがおすすめです。
「お散歩」「ご飯」「遊び」に積極的に参加してみましょう。
犬から距離を縮めてくる可能性は低いので、人の方から犬が嫌がらない程度にコミュニケーションを取ってください。
犬と一緒に過ごす時間を作って、少しずつ距離を縮めてみてくださいね。